January 29, 2009

日本人初! ケンブリッジ大学獣医学部に入学

大学プレスセンター - 日本人初! ケンブリッジ大学獣医学部に入学──NIC International College in Japan

日本人学生がケンブリッジ大学獣医学部へ合格した。ケンブリッジ大学へは毎年数名の日本人学生が入学しているが、すべてイギリスやスイス、アメリカなどの海外の高校を卒業した後の入学であり、日本の高校を卒業してケンブリッジ大学へ入学したケースはあまりない。その中でも、日本人学生の獣医学部への入学はこれまで例がなく、その入学方法についても注目を集めている。

2008年9月、ひとりの日本人学生が、ケンブリッジ大学獣医学部へ入学した。大塩由利香さん(愛知県立千種高校出身)。全部で76名の獣医学部新入生のうち、英語を母国語としない学生は大塩さんただ一人。もちろん唯一のアジア人学生である。

 大塩さんは愛知県の高校を卒業後、海外の大学進学を希望し、NIC International College in Japan(東京都新宿区:以下NIC)に入学。大学レベルの高度な英語力を身につけるために1年間の基礎教育を受けた。

本気の留学 NIC - 海外留学なら名門大学を目指せるNICへ

日本とは教育システムが違うところで頑張っておられるんですね。
ペットポータルは応援しています。
受験生の皆さん、ガンバレ!

投稿者 Yuki : 01:03 PM | コメント (0)

September 12, 2008

動物感謝デー in Japan 2008が10月4日に開催されます。

社団法人 日本獣医師会では、様々な分野で活躍する獣医師の仕事を紹介し、獣医師と市民の皆様との間にさらなる良好な関係を築くため、2007年より世界獣医学協会による国際行事である World Veterinary Dayにちなんだイベント、「動物感謝デー」を開催しております。 2008年は、駒沢オリンピック公園を会場とし、展示コーナーや体験コーナー等の様々な企画を予定しておりますので、是非ご参加ください。

日本獣医師会 主催 『2008 動物感謝デー in JAPAN』

日時 : 2008年10月4日(土) [10:00 ~ 17:00]
会場 : 2008 動物感謝デー in Japan - 東京都世田谷区駒沢オリンピック公園中央広場(予定)
- Yahoo!地域情報

主催 : 社団法人 日本獣医師会

【予定イベント】
『 なぜなに動物講座 』
『 ブロガー座談会 』
『 はたらく動物紹介 』
『 獣医師「夢」のお仕事対談 』等

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この動物感謝デーは、「獣医師」という職業が、ペットの医療だけでなく、食品の安全性、伝染病予防、社会福祉活動など、市民の生活にいかに幅広く関わっているかを、知ってもらう重要な場です。

今年の動物感謝デーも、昨年と同様、無事に開催され、成功裡に終わることをペットポータルでは祈っています。

また、市民の皆様からの声が、その次の年の企画を考える上で一番重要だろうと思います。
ぜひ皆様の感想をお寄せ下さいますようお願い申し上げます。

■動物感謝デー 関連記事■
人と動物の健康・科学(人畜共通感染症ほか)セミナー・イベント情報
社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC) - 2008動物感謝デー in Japan
「2008 動物感謝デー in JAPAN」が10月4日(土)に東京で開催されます!|大阪ペピイ動物看護専門学校


投稿者 Yuki : 08:52 PM | コメント (1)

August 01, 2008

安易な動物用医薬品の個人輸入は避けましょう。

毎年、フィラリア予防のシーズン、ノミ・ダニ駆除のシーズンになると、「動物用医薬品を個人輸入で手軽に安く入手できる」旨を宣伝するサイトが多くみられます。

インターネットでのオークション出品は、薬事法違反で逮捕者が何人も出て、オークション運営元としても出品規制をようやく厳しくせざるを得なくなり、少なくなりました。
(ただ、もっと早くに、出品禁止をオークション運営元が打ち出していれば、逮捕されるような出品をそもそもすることができなかったのではないか、と考え、残念に思います。)

しかし、それでも、英文の添付文書の和訳資料などとする出品がなされ、結局は入札者に個人輸入を勧める出品者もまだいます。

今回、ペットポータルで取り上げたいのは、「では、その個人輸入で入手した動物用医薬品の品質は、いったい誰が責任を持って、保障するのか」ということです。

いくら「海外の正規品です」という文言があったとしても、もし事故があった場合、海外の会社が責任を取ってくれるでしょうか? 否です。
出品者が責任を取ってくれるでしょうか? たいていは、「ノークレーム・ノーリターンでお願いします」と書かれているように、それが薬として効くのか効かないのか、安全なのか安全でないのか、そんなことは、自分で製造して品質検査を行っていない限り、保障はできません。 やはり、否です。

人体用の医薬品では、こんなことが生じています。
個人輸入されている医薬品の中には、偽造の医薬品も含まれているということです。
偽造レビトラ錠にご注意|EDネットクリニック

・有効成分を全く含有していない
・表示されている有効成分以外の成分を含んでいる
・正規の有効成分を含有しているが、用量が過剰または過少である

これでは、期待する効果が得られるどころか、健康被害が生じる危険性もあります。
そして、医薬品を偽造するくらいですから、印刷や包装も完璧でしょう。一般には購入者はもちろんのこと、出品者ですら、区別がつかないのではないでしょうか。

このような事故も生じています。
これは、偽造ではなくて、米国の医薬品メーカーが、強心薬のジゴキシンを製造する際に、1錠中に2倍量の成分を含ませて製造してしまったというものです。
Actavis Totowa (formerly known as Amide Pharmaceutical, Inc.) recalls all lots of Bertek and UDL Laboratories Digitek (digoxin tablets, USP) as precaution
米国FDA(食品医薬品局)のサイトで、リコール(製品回収)が報じられております。

これと同様のことが動物用医薬品で起こることも考えられます。
もし個人輸入で入手した製品に、悪意はなくても製品に欠陥があった場合、どうします?
そのような情報を、海外から的確に入手できますか?
それで、大事なワンちゃん・ネコちゃんに何かがあったときに、オークション出品者を訴えますか?
訴えられたとしても、出品者も知らない情報であれば、責任の負いようがありません。

有効成分が少なくて、あるいは含有されていない製品を、飼い主さんは知らずにせっせと投与を行う。でも、翌年にはフィラリア症にかかっていることが判明したら・・・。
まったく関係ない別の成分が含まれていて、副作用が生じたら・・・。

そもそも、家族同様に大切なワンちゃん・ネコちゃんの病気を予防する動物用医薬品を、保障も何もないところから入手したご本人が悪いということにならないでしょうか?

個人輸入の場合には、税関で留められることがあります。
その際に、いろいろな書類を求められますが、動物薬メーカーでは原則として証明書は発行しません。
そして、それは理解できるポリシーだと思います。

インターネット等を通じて海外からメリアル製品を日本に個人輸入しようとされる方へ
メーカーに、メーカー自身も知らないルートで、いろいろな人の手を介して渡ってきた製品の保障をしろといっても無理な話です。

ですが、日本で製造販売承認の許可を得た製品は、日本の製造業者なり、販売会社なりが責任を取らなくてはなりません。製造物責任法(PL法)があり、薬事法があり、獣医師法・獣医療法もあります。
それで、飼主さんと愛犬・愛猫が守られるのです。

全ての個人輸入が悪だとは思いません。
また、個人輸入される製品の品質がすべて問題だとも申しておりません。

ただ、効果や安全性というものが求められる医薬品や動物用医薬品は、個人輸入する際にリスクが大きくてお勧めできませんよ、ということを申し上げたいのです。

ペットポータルからのお願いです。
安易な動物用医薬品の個人輸入は避けましょう。

投稿者 Yuki : 11:48 AM | コメント (0)

June 19, 2007

飼い主さん、かかりつけの動物病院がやる気を失ってしまいます。

前号の■ペットポータル■: Yahoo!オークション、そんなのあり?では、要指示医薬品という違法出品を取り締まれないYahoo!オークションと違法に出品し続ける業者(あえて業者と書きます)について書きましたが、それ(違法出品)がなくならない状況には、需要があるからだとメールを頂戴しました。

確かにそうですね。
買う人がいるから、販売する人がいるわけです。

小職は動物病院を開設しているわけではありませんが、多くの開業の獣医師の先生とお話をする機会があります。
その際、最近、特に聞くことが多いのが、ペットの特別療法食・ノミダニ駆除薬を処方するのをやめようかと思っている、このままでは廃業も考えなくてはいけない、というものです。

ペットの特別療法食とは、尿石症をわずらっている、食物アレルギーがある、糖尿病である、関節炎があるなど、健康ではないワンちゃん・ネコちゃんのために、特別に成分が調製されたペットフードです。
本来は、健康なペットに与えるものではなく、何らかの症状が出ている個体に与えるフード(食事)ですから、いつからいつまで与えるか、どれくらい与えるかを獣医師が、その犬猫の個体ごとに診察して処方してもらう必要があります。
そのため、ペットフードメーカーも、一般のペットショップで販売される健康維持食とは異なり、動物病院で販売されるよう、流通ルートを分けています。
しかし、これは動物用医薬品ではありません。
食事療法の一つといえますが、治療として用いて、有効率が70%以上とか、薬効が国で確認されたものではなく、そのため医薬品でいうところの「効能・効果」を謳う(うたう)ことはできません。
また、人でいう、トクホ(特定保健用食品)というカテゴリーはペットフードにないので、曖昧といえば、曖昧です。
ですが、獣医業界としては、ペットの健康に資するため、メーカー・ディーラー・動物病院がそれぞれ努力して、その流通を維持してきました。

しかし、その曖昧さがある故に、何軒かの動物病院がこれをバンバン、ネット販売をしています。
でも、先程も申し上げた通り、この特別療法食は健康維持食とは異なり、漫然と与え続けて良いものではありません。
例えば、心臓病のワンちゃんに、減塩食としての特別療法食を与えますが、最近の研究では長期に減塩食を与えることはよくない、との研究報告が出されています。しかし、ネット販売動物病院は、診察している訳ではありません。ただ注文があれば、「まいどおおきに」と郵送するのです。
それでは、飼い主さんは、ペットの個体の状況を獣医学的に正確に判断できるのでしょうか?
できる方もいらっしゃるかもしれませんが、たいていはNOでしょう。
かかりつけの動物病院に行けるか? もし負い目を感じていたら、飼い主さんも地元のかかりつけの動物病院にはいけないでしょう。
そうすると、良かれと思って、ネットで購入したことが、ワンちゃんネコちゃんにとって大きなマイナスになるのです。

確かに安いものではありません。
けれど、そこでの価格には、単にモノの値段だけでなく、病気のことについての説明、治療法についての説明、フードについての説明などの説明責任と、それにかかった獣医師の時間が含まれています。また、■ペットポータル■: Yahoo!オークション、そんなのあり?でも書きましたように、獣医師として、何か異常があったら再診しますよ、あなたのワンちゃんの健康をトータルに責任を持ちますよ、という責任を自分に課して、処方していることを忘れないで欲しいと思います。

「病気について、治療法について2時間話をして、飼い主さんが同意してくれた。フードを処方したが、次からは取りに来ない。病状を心配して電話をかけたら、『ネットで買いました』と言われた。ペットポータルさん、もうこんなやりきれないことはないですよ。これが1日に2件、4時間が空費されたら、もう病院として経営が成り立ちません」と相談を受けます。

皆さん、想像して下さい。あなたの地元のかかりつけの動物病院が廃業してしまって、一生、行くこともないネット販売の動物病院が栄えている姿を…。すでにその予兆が出ています。

この問題の根が深いのは、売れるからといって、ネット販売している業者の多くが、動物病院を併設している獣医師が経営しているということです。
さらにペットショップで販売されている特別療法食は、動物病院が製品を回しているところもあるようです。


さて、次いで苦情が多いのが、動物用医薬品のネット販売です。
ネット販売している動物病院は、動物病院としてではなく、薬事法でいうところの「一般販売業」という業態許可を取得して、薬剤師を雇い、薬局として販売を行っています(逆に申しますと、一般販売業をもたずにネット販売しているところは、薬事法違反です)。

但し、毒・劇薬、要指示医薬品、休薬期間が定められた医薬品等については、薬事法の規定に違反する、使用者に対する情報の十分な伝達や、医薬品の適切な品質管理が確保されない等があるため、農林水産省として、インターネットや通信による販売を行わないよう指導しています。

フィラリア予防薬は、獣医師の処方せんが必要な要指示薬ですので、ネット販売はできません。

けれど、ノミダニ駆除薬は、要指示薬でも休薬期間が定められた医薬品でもないので、一般販売業があれば、ネット販売はできるのです。
動物用医薬品をネット販売する獣医業者は、ここに正当性を得て、販売しています。

ですが、敢えて「ですが」とペットポータルは、飼い主さんに問いたいと思います。

そのノミダニ駆除薬は、飼い主さんにとって本当にネットで買わなくてはいけないものでしょうか?
その特別療法食は、ネットで買わなくてはならないものでしょうか?

あなたの愛するワンちゃん、ネコちゃんが病気になったときに、親身になって夜中でも休日でも診てくれるのは、どこでしょうか?
もしあなたのかかりつけの動物病院が赤字で倒産して廃業してしまったら、どうするのですか?
あなたの街にもあるであろうシャッター商店街を思い起こして下さい。
閉院した人の病院や歯科医院もあると思います。

日本にある、6割の動物病院は、獣医師一人で開業されている病院です。

Winner takes all (勝者がすべてを得る)といいます。
しかし、努力している人の上前をはねるようなネット企業のやり方はいかがかと思います。
そして、飼い主さん、あなたが、それを助長しているとしたら・・・。

投稿者 Yuki : 06:00 AM | コメント (11)

June 15, 2007

Yahoo!オークション、そんなのあり?

Yahoo!オークションで、要指示薬のフィラリア予防薬が頻繁に出品されています。

出品者は、たぶん、私たちと同じ獣医師だと思われます。

「動物用医薬品は値段が高い」から、オークションで安く提供して何が悪い、というこの出品者なりの屁理屈もあるのでしょうが、でも、本当に良心的な値段なのか?というとそんな値段でもない。

仕入原価の数倍の値段で出品して、落札され、購入者から「大変良い出品者」だと評価されています。
yahooauction.JPG
何かおかしくないですか?

実際の臨床現場で処方する際には、獣医師が実際に診療して、健康状態を把握し、血液検査でミクロフィラリアがいないことを確認して、それで処方する、もし副作用が生じた場合は迅速に対応する準備をしている、だからその処方価格が許容されるんだと思うんです。

ワクチンもそうですよね。海外においても、例えば米国でもワクチンは、仕入価格の平均3倍の価格で処方するというデータがあります。それは、アナフィラキシーなどの予期せぬ副作用に対処する必要があるためです。

また、動物用医薬品の販売については、薬事法第49条の規定に基づき、獣医師の処方せん又は指示がないとワクチンや抗生物質等の一定範囲の医薬品は販売できないこととなっています。
さらに、獣医師がこれらの動物用医薬品を投与する場合及び処方せんや指示書の発行を行う場合には、獣医師法(昭和24年法律第186号)第18条の規定に基づき、自ら診察を行うことが義務付けられています。

オークションで落札した飼い主のワンちゃんを、この出品者氏は診察していますか?
つまり、この出品者氏が獣医師であれば、薬事法に違反し、獣医師法にも違反しています。

オークションで落札された動物用医薬品を、飼い主さんがどんな状態のワンちゃんに与えているか、出品者は知ることはできません。売ったら売ったっきり、です。
もし副作用が生じたとしても、出品者は責任を負わないでしょう。
もし落札した飼い主のワンちゃんが、イベルメクチンに感受性の高いコリー犬で、脳に障害が生じたらどうするのでしょう?そんな指導を、オークションでしていますか?していない。 もし異変があったら、すぐに出品者は診てあげられますか?診られない。
そこまでして、その出品に意味がありますか? 妥当性はありますか?

そこに、正義はないと思います。
この出品者が獣医師であれば、獣医師としての責任、誇りや気概も失っていると、私は思います。

Yahoo!側にも、問題があります。
「法律で販売する権利のない、あるいは販売するために必要な許認可を受けていない商品」は出品してはいけない、とガイドラインで謳いながら、それでも、出品を認めている。
上述の通り、この出品は、明らかな薬事法違反であり、獣医師法違反です。

yahooauction2.JPG

ショップを開きながら、違法な製品が売られているとは知りませんでした、と言っているのと一緒です。
その理由として、Yahoo!では、出品された製品をチェックすることはシステム上、できない、とも言っています。
しかし、実際はそんなことはない、写真にあるように、フィラリア予防薬が出品されたら、ちゃんとメールが送信されてきます。ちゃんとYahoo!では、システム上で、製品名なりカテゴリーで見分けています。
yahoo.JPG

かつて小・中学生にとって、男女子とも、なりたい職業No.1に獣医師が挙げられていました。
今でも、小学生女子のなりたい職業No.9、高校生男子のなりたい職業No.18に獣医師がランクインしています(プレジデント 2006年11月13日号)。

社会に認知され、地域に根差し、公衆衛生上、人の健康にも貢献し、次の世代の子供たちに憧れを受けるような存在になれる、獣医師ってそういう素晴らしい職業だと思います。

「売ったらおしまい、後は買った方の責任」という、この出品者は、己自身だけでなく、獣医師全員を貶めている気がします。

違いますか?

投稿者 Yuki : 06:20 AM | コメント (2)