April 03, 2008

ペットへのマイクロチップ埋め込みを動画で見ましょう。

愛するペットである愛犬・愛猫にマイクロチップの埋め込みを検討されている飼い主さんも多いと思います。
でも、痛いんじゃないか? どういう風に埋め込むのか? という疑問を持っている方も多いかと存じます。

YouTubeにいくつかの動画がアップされており、その内の2つでリンクフリーが確認できたので、ご紹介いたします。
注射針は見た目は太いですが、本当に痛くなさそうです。
ご参考になれば幸いです。動画を作られた方々に御礼申し上げます。

厚木愛好獣医師会 制作  「マイクロチップ利用の奨め」
出典:厚木愛甲獣医師会

こちらと「続きを読む」で紹介のマイクロチップは、インジェクター(注射器)の形状は異なりますが、中身はどちらも国際規格に準拠した製品で、どちらも同じリーダーで読み取ることができます。

制作:プリモス動物病院 「ペット用マイクロチップのお勧め -あなたとペットとの絆を守る電子の迷子札-」
出典:プリモス動物病院

ペットを飼い始めるとき、当たり前のシステムのようにマイクロチップが埋め込まれると良いですね。

ペットポータル関連記事:
■ペットポータル■: ほっとリポート “アブナイ”ペットにICチップ
■ペットポータル■: 英国でのペットへのマイクロチップの埋め込み状況
■ペットポータル■: 日本でも公的に犬猫の狂犬病抗体検査が行われる施設の指定が行われました。
■ペットポータル■: 犬等の新しい検疫制度とマイクロチップ

投稿者 Yuki : 03:38 PM | コメント (0)

June 22, 2005

ほっとリポート “アブナイ”ペットにICチップ

今日(6月22日(水))午前8:35~9:55のNHKの「生活ほっとモーニング」で、今月1日から施行された「特定外来生物被害防止法」に関連して、マイクロチップについての情報が放送されるとの情報を得ました。

NHK番組表 今日の放送予定

捨てたり、逃がしたりしたペット。今、六本木、渋谷、荒川などに出没し続けるサルが世間を騒がせています。しかし、これはまだまだかわいいほう。カミツキガメや猛きん類など、危ない生き物が町に放たれる例も増えています。神奈川県では捨てられたアライグマが野生化、数万頭にまで繁殖し生態系を崩すほか、人間の暮らしにも深刻な害を及ぼしています。 その解決のため、今月1日、「特定外来生物被害防止法」が施行されました。37種類の外来のペットに、飼い主の名前など、個体を識別する情報を記録した1センチあまりのICチップを埋め込むことを義務化したものです。このICチップ、実は去年秋に改正された「狂犬病予防法」でも採用され、全ての輸入犬に導入されています。さらに、今国会で成立予定の「改正動物愛護法」でも、トカゲやヘビなどの危険動物への導入が決まる見通しです。ゆくゆくは、すべてのペットをICチップで管理し、遺棄~野生化による害を予防する、という目論みもあります。ハイテクによるペット管理の現場と、背景となるペット遺棄の害をリポートします。

外来生物法では、カミツキガメなどのは虫類、ブルーギルなどの魚類、カニクイザル、アライグマなどのほ乳類、ガビチョウなどの鳥類、ヒアリ、セアカゴケグモなどの昆虫・クモ・サソリ類などを特定外来生物と呼び、それらを飼育・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入・野外に放つことなどが原則として禁止され、これらに違反すると、個人の場合懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金、法人の場合1億円以下の罰金が科される、とのことです。

特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)

上のページには、分かりやすく説明したリーフレットも用意されています。
三つ折リーフレット(一般の人向け)

放送中にどのような説明がなされるのか、非常に興味深いです。
というのも、環境省の法令では、誰がこれら特定外来生物にマイクロチップを埋め込むのかが明確にされていません。
やはり動物に注射するという行為から考えると、獣医師が適任であろうとペットポータルは考えますが、どのように運用していくのか、課題も残されています。

投稿者 Yuki : 12:50 AM | コメント (0)

April 16, 2005

英国でのペットへのマイクロチップの埋め込み状況

先日、英国でidENTICHIPという製品名のマイクロチップを販売しているAnimal care(アニマルケア社)の方と面談する機会がありました。

すでに150万頭の犬猫にマイクロチップが埋め込まれており、現在では毎週7,500頭ずつ、マイクロチップが埋め込まれているとのことです。

日本でも、マイクロチップによるペットの個体識別は行われていますが、まだまだ英国と比較できるほど普及していないのが現状です。

identichip2.JPG"idENTICHIP" Pets are lost without it.

英国では、マイクロチップを埋め込める動物病院が1,400軒以上あります。ということは英国のどの都市でもマイクロチップを埋め込める状況にあるということです。
また、350団体以上の動物愛護団体で、保護された犬猫にマイクロチップが埋められていないかどうかを調べたり、埋め込まれたマイクロチップのコードを読み取れるリーダーが備えられていることを指します。これにより、保護された犬猫が飼主の手元に戻る確率が非常に高くなります。

しかし、残念ながら、日本では各都道府県の動物愛護センターでもマイクロチップリーダーが常備されている施設がまだ少ないということが問題です。
毎年数十万頭の犬猫が保護され、地域によって異なりますが数日間~1週間程度の抑留期間を経て、飼主が見つからなかった場合、その動物は処分されてしまいます。
その際、施設にマイクロチップリーダーが設置されていないということは、折角、飼主が動物病院でマイクロチップを埋め込んでもらっても、コード(番号)を確認できない不幸な犬猫が存在する可能性が否定できないということです。
都道府県の施設ですので、年初に予算が付いていない物品は購入できないという制約がありますが、1台3~4万円の価格でリーダーは購入できるので、早急に常備することが必要だとペットポータルでは考えます。

英国では、動物愛護・福祉施設で、保護された犬猫にマイクロチップが埋め込まれていない場合、マイクロチップを埋め込んで、避妊去勢手術を施して、里親に引き渡すということも行われているとのことです。
英国で最大級の犬の福祉団体であるDogs Trustでは、今年すでに9,190頭の犬にマイクロチップを埋め込み、9,465頭の犬に避妊去勢を行い、2,884頭の犬に里親を見つけたとのことです(以下のリンクから、更新された現在の数値を確認できます)。
Dogs Trust:Microchipping

そういう面で考えると、個体識別の方法としてマイクロチップの有効性をもっと啓発することと並行して、マイクロチップを埋め込める動物病院の増加、愛護センターでのリーダー設置などインフラの整備も重要だと考えられます。

identichip3.JPG

identichip4.JPG

関連リンク:
■ペットポータル■: 犬等の新しい検疫制度とマイクロチップ

■ペットポータル■: 輸入犬には狂犬病予防接種とマイクロチップ

■ペットポータル■: 英国で、マイクロチップ埋め込み促進のイベント開催

投稿者 Yuki : 02:32 PM | コメント (6)

April 15, 2005

日本でも公的に犬猫の狂犬病抗体検査が行われる施設の指定が行われました。

新しい犬猫の検疫制度において、農林水産大臣が指定する検査施設に、財団法人畜産生物科学安全研究所(神奈川県相模原市)RIAS Web Site - 研究所紹介が指定されました。現時点では、日本で唯一指定された検査施設です。

1検体当たり12,000円(消費税等含む)ですが、身体障害者補助犬法第2条に規定する盲導犬、介助犬及び聴導犬の場合は、検査料金が免除されるとのことです。

GW(ゴールデンウィーク)に海外に犬や猫を連れて短期旅行される方もおられると思いますが、短期旅行であっても、海外に犬猫を連れていくときは輸出検疫を、日本に帰国するときは輸入検疫を受けなければなりません。

新制度では、日本に帰国する際、旧制度では14~180日間とされていた到着時の係留期間を12時間以内に短縮されることになりましたが、出国前の飼主側の事前の準備や届出が不備な場合、旧来通り最長180日間の係留が必要となる場合があります。

基本的には、事前に次の事項を行い、必要な書類(各種様式等)を準備することとなります。
1 マイクロチップによる個体識別
2 不活化ワクチンによる複数回(2回以上)の狂犬病予防注射※
3 農林水産大臣が指定する検査機関での狂犬病ウイルスに対する血清中和抗体価の確認

※マイクロチップを装着(個体識別)せずに行った予防注射は、犬猫の輸入検疫における係留期間を短縮するための予防注射と認めることができません。このため、マイクロチップを装着した上で予防注射をして下さい。

よくある質問Q&A(日本から犬、猫の持ち出しについて)

また、マイクロチップの装着、狂犬病予防注射、血清中和抗体検査のための採血については獣医師のみが行えるものであり、また、検査機関への血清送付及び検査結果の証明についても診療施設で行われることが望ましいため、獣医師側の事前の理解も重要です。

獣医師の皆様へ

不明な点があれば、動物検疫所にお問い合わせ下さい。
農林水産省動物検疫所ホームページ

ペットポータル関連記事:
■ペットポータル■: 犬等の新しい検疫制度とマイクロチップ

投稿者 Yuki : 12:17 AM | コメント (0)

March 03, 2005

犬等の新しい検疫制度とマイクロチップ

平成16年11月から狂犬病の侵入防止等の目的で外国から日本に犬等を輸入する場合の検疫制度を改正されました。この中で、マイクロチップの埋め込みが義務づけられています。

今回、全国の獣医師向けに発行されている雑誌「VMA News」(非売品、大日本製薬(株)発行)に次の記事が掲載されています。
獣医師も飼い主の方も読まれておくことで、役立つと思われるので紹介します。


新しい犬等の検疫制度とマイクロチップについて

先生! 海外にペットを連れて行きたいのですが、どうしたら良いの?

(PDFファイルで作成されています。読み取りソフトをお持ちでない方は、下記からどうぞ)
Adobe Reader - ダウンロード

ペットポータル関連記事:

■ペットポータル■: 英国のペットパスポート

■ペットポータル■: 英国で、マイクロチップ埋め込み促進のイベント開催

■ペットポータル■: 輸入犬には狂犬病予防接種とマイクロチップ

■ペットポータル■: 体温も測れるマイクロチップが登場

■ペットポータル■: 環境省の「家庭動物の終生飼養推進事業」

■ペットポータル■: 新しく子犬を飼ったら、登録を受けましょう。


投稿者 Yuki : 11:20 PM | コメント (0)

August 31, 2004

英国で、マイクロチップ埋め込み促進のイベント開催

英国の純粋犬種登録団体であるthe Kennel Club(ケネル・クラブ)では、National Microchipping Month(全国マイクロチップ埋め込み促進月間)というキャンペーンを今年8月に展開しています。

次回は、12月をそのキャンペーン月間として、英国ケネル・クラブでは、飼い主に自分のペットにマイクロチップを埋め込むよう勧めて、併せて、ペットの飼い主としての心構えについても再確認してもらう、とのことです。

Petlog

万が一ペットがいなくなった場合、ペットがマイクロチップ番号からどのようにして見つかるかがスライドショーでみることができます。
petlog_plus_slideshow

キャンペーン月間中は、ペットショップ、犬舎、犬の訓練学校では、マイクロチップを埋め込むクリニックを手配するとのことです。

Petlogでは、埋め込み後に、番号をスキャン(読み取り)できる動物病院の場所を調べることができます。

===============■ペットポータル■コメント=====================

このような企画は、やはりケネルクラブのような歴史と信頼のある機関が率先して行うと、普及するスピードも大きく変化するかもしれませんね。

また、迷子になっても、マイクロチップの番号をスキャン(読み取り)できる動物病院や動物愛護センターの数がある程度、普及しませんと、機能しませんので、何か大きな取り組みが必要だと存じます。

投稿者 Yuki : 08:43 AM | コメント (0)

July 21, 2004

輸入犬には狂犬病予防接種とマイクロチップ

すでに多くの方がご存知のことと存じますので、備忘録として:

西日本新聞によれば、「子犬の輸入による狂犬病の侵入を防ごうと、農水省の専門家会議「犬等の検疫制度検討会」(座長・吉川泰弘東大大学院教授)は二十日、制度改革案をまとめた」とのことです。

犬猫 「10ヵ月未満」輸入を禁止に 狂犬病対策を強化

(1)狂犬病発生国・地域から輸入する場合、生後10ヵ月未満の子犬は輸入を禁止する
(2)犬を輸入する場合、発生国・地域に限らず、個体識別ができるマイクロチップの装着を義務づける

というのが柱で、年内に省令改正を予定しており、早ければ来夏から実施するとのことです。

今年3月に農林水産省が出した幼齢犬の輸入自粛要請についてでは、生後4ヶ月齢未満の犬の輸入自粛が求められていましたが、4ヵ月後に見直しがなされました。

また、朝日新聞では、以下のように解説されています。

子犬の輸入、来春禁止へ 狂犬病発生国の11カ月未満 - asahi.com : 社会

狂犬病の発生国の場合、これまで2週間から6ヶ月間は検疫のために留め置かれてきました。
(参考)

しかし、今回、この輸入時の検査期間を「原則即日(12時間以内)」と大幅に短縮する方針だとのことです。
海外で生活されていて、日本に犬を伴って帰国される飼い主さんにとっては朗報になりますね。
但し、複数回の狂犬病予防接種とマイクロチップの埋め込みなど、海外での事前の管理が厳しくなります。

農林水産省では、「ペットブームに水をさすわけではなく、あくまでも人と犬の健康管理が目的」と強調しています。


投稿者 Yuki : 11:59 PM | コメント (0)

June 25, 2004

体温も測れるマイクロチップが登場

日本でも、動物病院で、肛門から直腸温(体温)を測られることをいやがっていたネコちゃんたち、イヌちゃんたちに朗報になる日が来るかもしれません。

英国で、個体識別のマイクロチップに体温を測定する機能がついた新製品が発売されています。

Bio-Thermo

これまで伝統的に、ペットの体温を正確に測定する方法(つまり、体内のできるだけ深部の体温を測定する方法)は直腸の温度を測ることとされています。

けれど、それをストレスと感じるペットや飼い主もいて、測定に時間も要します。
新しいチップ、Bio-Thermoは、直腸温よりも正確にペットの深部体温を瞬時に測定できることが、テストの結果から明らかにされているとのことです。

もちろん、そのペットの個体識別のためのコードの情報も同じスキャナーで読み取ることが可能です。

これならば、ペットも飼い主さんもストレスを受けることもなく、獣医師さんにも診断上のメリットがあることでしょう。

このような有用な製品が日本に導入されることで、マイクロチップに対する知識が進み、普及が進むと良いなと思います。

投稿者 Yuki : 10:12 PM | コメント (0)

June 24, 2004

環境省の「家庭動物の終生飼養推進事業」

環境省では、平成16年度の動物愛護管理推進費として総額7,332万円の予算を確保しました。
前年度よりも2,071万円(39.3%)の増となっており、これは今年度の新規事業として「家庭動物の終生飼養推進事業」(予算額:2,001万円)が認められたことを反映したものと考えられます。

「家庭動物の終生飼養推進事業」が目的としているところは、
(1)飼養放棄・遺棄・逸走防止対策事業
   家庭動物の種類、特性に応じた繁殖制限および個体識別(所有者明示)措置等の実施手法を調査検討し、一般飼養者向けの指針を作成する

(2)再飼養支援データベース・ネットワーク基盤整備事業
   インターネットおよび民間活力(動物愛護推進員や動物愛護団体等)を活用した広域的なデータベース・システム(統一的な規格)を作成し、再飼養などを効率的に推進する基盤の整備を図る

(3)引き取り動物の飼養保管技術適正化事業
   都道府県等によって引き取られた家庭動物が、その生理・習性等に応じて適切に取り扱われ、また、適切な方法で処分されるようにするための調査検討を行い、引取施設等における家庭動物の飼養保管技術マニュアルを作成する

というものです。この事業は平成16年度・17年度の2ヵ年をかけて行われます。

 興味のある方は、以下の資料をご覧下さい。
資料3 犬猫の引き取りや殺処分等

都市化や少子高齢化が進展する社会の中で、家庭動物の重要性が高まり、多種多様な動物が飼養されていますが、その一方で、都道府県等へ引き取りを求める飼い主等が依然として多く、家庭動物を野外に遺棄したりする人も後を絶たない状況にあります。
ここに示されている資料では、平成14年度の引取数は約47万頭で、返還されたり譲渡された犬猫もいますが97%は殺処分されています。

 誰もが最初から捨てる気で、飼育を始めるわけではないだろうと思います。飼うも捨てるも飼い主の勝手だと公言する人も残念ながらいます。しかし、その考えは間違っているとペットポータルでは考えます。
 そして、そのような考えの飼い主の方がおられる以上、飼い始めたら、終生飼い続けるよう、理由なく簡単に捨てたりできないよう、何らかのルール作りが必要であるという考え方を否定できないと思います。 皆さんはいかがお考えになりますか?

投稿者 Yuki : 01:59 AM | コメント (0)

May 01, 2004

チップなら、迷子も登録も狂犬病予防接種率もうまく行く

タイトルに掲げた問題については、マイクロチップが一つの解決策になると、ペットポータルでは考えます。

チップを導入することにより、大きな利点がいくつもすぐに挙げられます。
まず第1に、ペットの迷子探しに役立ちます。

下の記事にある通り、海外では何と! 10年経って、見つかったネコちゃんの例だってあるんです。

「マイクロチップのおかげで10年後にネコ、戻る」
MSNBC - Chip helps cat return after 10 years

こちらは、2年後に見つかった事例です。
「ID(個体識別)チップが、2年間離れた犬と家族を結びつける」
channelcincinnati.com - News - ID Chip Reunites Dog With Family Two Years Later

このように、チップを入れていればこそ、遠く離れてしまった場合でも、何年も離れ離れになっても、個体を識別することができてめぐり合うことができるのです。

第2に、ペットの登録がスムースに行くと考えられます。
皆さんのワンちゃんはちゃんと登録されているでしょうか。
今、日本では飼われている犬の半分くらいしか登録されていないと試算されています。
ひょっとすると、飼い主さんの中には、犬は登録しなければならないということをご存知ない方もおられて、登録されていないのかもしれません。
昔は、毎年登録が義務づけられていましたが、今は一生に一回、登録すればOKです。
でも、半数しか登録されてないので、国では義務化も検討しているようです。

ペットの皮下に戸籍情報 無責任飼育、チップ義務化検討 - asahi.com : 社会
    ペットの皮下にマイクロチップを埋め込むことを法律で義務化
    する動きが強まっている。チップの情報と照合すれば飼い主
    が分かる仕組みで、いわばペットの「戸籍」。(原文引用)

この記事の見出しにもあるように、捨て犬・捨て猫の防止になるという効果も副次的な効用として挙げられます。 でも、その人の「捨てる」という行為自体に問題があるので、決定的な解決策になるかどうかは疑問な部分もあります。

第3には、国、都道府県あるいは市町村で狂犬病予防接種率を正確に把握できるようになります。
先程の登録の部分に関連しますが、約半分しか登録されていないと推計されるために、狂犬病予防接種率が計算では2倍ほども高くなっています。
しかし、チップによる登録が進み、各地で正確な数値が得られることで、危機意識も高まり、防疫体制も組めることにつながります。

ないことを願っていますが、万が一海外から狂犬病が入ってきたときの一般の反応(ペットを飼っている人も飼っていない人も)は、今回、鳥インフルエンザが入ってきたときのパニックとは比較にならないのではないでしょうか。
今回、風評により、全然、地理的に関係のない感染する可能性のない場所で、チャボや孔雀(くじゃく)や小鳥が捨てられてしまいました。
狂犬病予防法で感染対象動物に指定されているのはイヌ、ネコ、キツネ、アライグマ、スカンクです。それ以外にも多くの哺乳動物に感染します。

でも、専門家の話では、犬で狂犬病予防接種率が70~80%を維持できれば、人への被害や他の動物への感染を心配しなくともよいとされています。

正確な疫学調査ができるために、まずは飼い主さんが自ら進んで登録して下さることが必要なのです。

しかし、残念なことにチップを置いている動物病院は少なく、まだ制度として「チップで登録」ということにはなっていないのが現状です。

投稿者 Yuki : 02:33 AM | コメント (0)

April 29, 2004

新しく子犬を飼ったら、登録を受けましょう。

中国遺跡巡りさん、お知らせ下さり、有難うございます。
中国遺跡巡り: 狂犬病に気をつけよう!!

以前からペットポータルで申し上げてきたことが、民間の調査会社の目に止まり、厚生労働省研究班で取り上げていただけました。
狂犬病予防接種率5割切る ペット人気も危機感薄く - asahi.com : サイエンス
(新聞記事のURLは変更されたり、削除されたりすることがあります。)

平成14年度の狂犬病ワクチン接種率は76.1%とされており、また70-80%を維持していると発表されています。
狂犬病予防法に基づく犬の登録頭数と予防注射頭数等について

しかし、狂犬病ワクチン接種頭数/登録頭数の単純な割り算に、落とし穴が潜んでいるのです。


厚生労働省では、平成14年度の登録頭数は6,084,731頭としていますが、ペットフード工業会では犬は952万3千頭(平成15年は1,113万7千頭)も飼育されているとしており、これで計算すると、予防率は49.2%となり、5割を切ってしまいます。
平成15年度も接種頭数が横ばいで同じであったと仮定すると42.0%となって、4割近くになってしまうのです。

ここで、すべきことは2点あります。

1. 狂犬病予防接種頭数を増やすこと
2. 登録頭数を増やすこと

特に正確な予防率を調べるには、登録頭数を増やすことが絶対重要です。
昔は毎年登録が必要でしたが、今では一生に1回、登録するだけでよくなっています。

新しく犬を飼ったら、登録してあげましょう。
登録料として3,000円が必要ですが、一生に1回で良いのです。

マイクロチップをうめこめば、迷子になったときにも返って来る(帰ってくる)可能性がグンと高まります。

日程など詳しくは、お近くの市役所や役場、動物病院でお尋ね下さいますようお願いします。

投稿者 Yuki : 10:59 AM | コメント (0)

November 30, 2003

英国のペットパスポート

BBCによれば、英国ではペットを連れて海外旅行する際のパスポートが本格化しつつあります。

ペットパスポートを持てば、たいていのヨーロッパ各国や、狂犬病のない国々(日本も含まれます)から英国に再入国する際に、180日間の動物検疫を受けなくても済むそうです。

snowdog.jpg

これは英国のDEFRA(The Department for Environment, Food and Rural Affairs: 環境食糧農林省)が進めているPETS(The Pet Travel Scheme:ペット旅行計画)の一貫で、ペットパスポートをもらうには、所定の要件を満たす必要があります。

・ マイクロチップが埋め込まれて、個体識別が可能なこと
・ 狂犬病ワクチンが接種されていること
・ 血液検査を受けていること(狂犬病に対する抗体価を測定します)
・ 英国が定めたPETS証明書が発行されていること
・ 寄生虫の一種である条虫(エキノコッカス)とダニの駆除を行っており、それを公的に証明できること
・ 居住場所についての宣言書に署名すること(旅行前6ヶ月間は、指定国以外へペットを連れていっていないこと)

これら6点が要件となっています。
英国からの出国も、英国への入国もPETSに申告しているルートで旅行しなくてはなりません。
日本-英国間は空路のみで、空港は成田、関西、名古屋の3空港のみが認められています(Defraのサイトでは、Kansaiとつづるべきところを、Kansiaとスペルミスになっています (~~;)。

英国での到着時にスタッフが全ての要件をチェックし、もしそのチェックを通過できなければ、ペットは動物検疫を受けるか、英国への入国を認められず、出発地に送還されるとのことです。

また旅行中、ペットができるだけ快適に過ごせるように次の注意が書かれています:
・ 旅行に耐えられるくらい、ペットが健康であることを確認すること
・ 旅行直前にペットに与える食事は軽くすること
・ 輸送ケージに入れる前に、ペットのトイレは済ませておくこと
・ 旅行の前に、輸送ケージに入ることをペットに慣れさせることは良案である
・ 輸送ケージは通気性がよく、動き回るのに十分な大きさがあり、安全で(足をはさまないで!)、フードも水も十分あり、簡単に差し替えられるものであること
・ 家族のにおいのついたクッションや毛布をケージに入れてあげれば、ペットもより落ち着くことでしょう
・ その他にも良いアイデアがあれば、ぜひ試してください

BBC Holiday - Travel tools - Pet passports

日本への入国の際には、少し状況が異なります。
外国から輸入される犬猫は、狂犬病とレプトスピラ症(犬だけ)についての検疫のため一定期間の係留検査を受けなければなりません。

係留検査は、原則として動物検疫所の係留施設で実施します。係留期間については、輸出国政府機関が発行する狂犬病予防注射証明書の有無や健康証明書の内容によって14~180日の間で設定されます(日本に到着した日と解放する日は除く)。狂犬病予防注射証明書がない場合には、最長期間(180日間)の係留期間となりますのでご注意ください。 ただし、狂犬病の発生のない指定地域から連れてくるときは、必要事項が記載された輸出国政府機関発行の健康証明書があれば、12時間以内の係留期間となります。
(引用:動物検疫所

日本でも、狂犬病のない地域からの輸入で所定の検査申請書や証明書に不備がなければ12時間以内の係留で済むのは朗報です。
しかし、海外(狂犬病発生地域)から入ってくる猫については、海外での狂犬病の予防注射を要件とするのに、日本では猫を対象とした狂犬病ワクチンが認められていないのは、なぜなんだろうと思ってしまいます。皆さんは、海外では猫にも狂犬病ワクチンが接種されていることをご存知でしたか?

また、もう一点、日本では現在数社の犬猫用マイクロチップ(商品名は、ライフチップなど)が農林水産省で認められています。
現在は迷子防止を主目的としていますが、飼い主さんへの連絡も理解も不十分で、まだ普及率は非常に低いです。

それを活用する側も同じ状況で、各都道府県や市町村の動物愛護センター・保健所などでも、マイクロチップのコード番号を読み取るためのリーダーを装備していないところが多数あるようです。
それでは、飼い主がせっかくマイクロチップを埋め込んでいても、読み取られることのないまま、飼い主の手元に戻れないペットがいることが残念ながら予想されます。

まず、都道府県・市町村レベルでのリーダーの普及率を向上させて、受け入れ側の態勢を整えることが先だろうと思います。そうして、準備ができれば、飼い主さんも真剣に考えるようになり、普及する素地ができるのではないでしょうか。そして、それが日本版のペットパスポートにも使えるようになれば、飼い主、ペット、獣医師そして行政も皆、便利になれますよね。

投稿者 Yuki : 12:10 AM | コメント (0)