October 03, 2005

国内初のウエストナイル熱発症、米国で感染。しかしご安心を。

米国から帰国した30歳代の男性が、米国でウェストナイル熱に感染し、日本国内初の発症となったことが厚生労働省から発表されました。

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 西ナイル熱が国内初の発症…川崎市の男性、米で感染か

厚生労働省は3日、米国から帰国した川崎市内の30歳代の男性会社員が、米国で流行中のウイルス感染症「西ナイル熱」と診断されたと発表した。  米国滞在中に、蚊に刺され感染したとみられる。国内で患者が確認されたのは初めて。  男性は、すでに回復しており、同省は「人から人へは感染せず、男性から西ナイル熱が流行することはない」と、冷静な対応を呼びかけている。(読売新聞) 10月3日

ここで説明されている通り、人から人に感染する心配はありませんし、ウェストナイル熱を媒介する蚊が日本に入ってきたという情報も現在、ありません。

かつて、日米を就航する航空機4機を客室内および貨物室内も全て調査し、蚊が2匹見つかりましたが、その蚊からウェストナイルウイルスはみつからなかったと聞いております。

但し、好んで蚊に刺される必要はありませんし、米国では発症者の約3分の1がカリフォルニア州に集中しているとのことですので、

(今年に入って、米国では先月27日までに1804人が発症、52人が死亡。出典:同上)、流行地を訪れる人は、蚊に刺されないよう対策を取るべきと厚生労働省では勧めています。

厚生労働省:ウエストナイル熱について

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投稿者 Yuki : 11:12 PM | コメント (0)

March 06, 2005

西ナイル熱、シベリアで確認

アフリカ、西アジア、北米で発生が認められるウェストナイル熱が、3月5日の報道では、ロシアで発見されたことが報告されました。
ウェストナイル熱は、ウェストナイルウイルスに感染した蚊に刺されることにより感染します。
ロシアでは昨年5~8月に患者の発生があったことが、報告されています。

MSN-Mainichi INTERACTIVE ロシア

西ナイル熱:シベリア西部で3人確認--昨年
 【ワシントン共同】鳥から蚊、人間へと感染する西ナイル熱の患者が
昨年、シベリア西部のノボシビルスクや周辺で初めて3人確認された
ことが3日分かった。西ナイル熱は日本にはまだ侵入していないとみ
られるが、シベリアからは長距離の感染拡大に重要な役割を果たす
とされる渡り鳥が、日本全国に多数飛来している。(後略)

しかし、過剰に反応することは避けて下さい。
渡り鳥は確かにロシアからたくさん飛来しますが、他の感受性のある動物への吸血を確実にするためには、十分な数の媒介動物(つまり、蚊)が、ウイルス血症となって感染性のある宿主(野鳥)を吸血しなければなりません。
今の季節は冬であり、渡り鳥がいるような湖や池で蚊がブンブン飛んでいるとは考えられず、感染する機会は非常に低いようにペットポータルでは考えます。

人や馬、そして他の多くの哺乳動物は、感染性のあるウイルス血症になる可能性はほとんどないことが知られています。つまり、人や馬、そして他の多くの哺乳動物は「終宿主」であり、偶然的な感染(incidental infection)であるとされています。

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投稿者 Yuki : 08:50 AM | コメント (0)

August 14, 2004

鳥類とウエストナイル熱

日本ではまだ感染例が確認されていませんが、米国で1999年以降、猛威をふるっている疾病がウェストナイル熱(ウェストナイルWest Nileは固有名詞ですので、そのまま日本語にするのが正しいと思いますが、西ナイル熱と報道されている場合もあります)です。

米国疾病対策および予防センター(CDC)では、脊椎動物における生態学として各種動物とウェストナイル熱の関係を解説しています。

CDC: West Nile Virus - Vertebrate Ecology(脊椎動物の生態学)

ペットポータルでは、これまで、 、 犬と猫 と順々にみてまいりましたので、鳥類について取り上げたいと思います。

但し、一部の内容については米国での状況についてのものであり、現在、ウェストナイルウイルスが上陸していない日本には当てはまらない点もあることをご承知下さい。現時点で正しいと考えられる疫学的な情報をお伝えする目的で掲載するものです。

伝播(でんぱ)経路

ウエストナイルウイルス(West Nile Virus、以下 WNV)は、このウイルスの媒介動物(vector、ベクターといいます)である蚊と、固有宿主(reservoir、レゼルボアといいます)の動物との間で繰り返し感染することにより、増殖します。感染した蚊はウイルス粒子をだ液中に含んで運び、感受性のある鳥類に感染させます。固有宿主である鳥類は、感染性のウイルス血症(血流中にウイルスが循環している状態)を感染から1~4日間、持続し、その後、終生免疫を獲得します。 

他の感受性のある動物への吸血を確実にするためには、十分な数の媒介動物(つまり、蚊)が、ウイルス血症となって感染性のある宿主(野鳥)を吸血しなければなりません。

人や馬、そして他の多くの哺乳動物は、感染性のあるウイルス血症になる可能性はほとんどないことが知られています。つまり、人や馬、そして他の多くの哺乳動物は「終宿主」であり、偶然的な感染(incidental infection)であるとされています。

ここから、この感染環を分かりやすく表現した写真をご覧いただけます。
CDC: West Nile Virus - Flowchart: West Nile Virus Transmission Cycle

鳥類

ウェストナイルウイルスは、少なくとも138種類の死んだ鳥類から分離、検出されています。

鳥類の中でも特にカラスとカケスはWNVに感染すると死亡するか、病状を表しますが、多くの感染した鳥類は生き延びます。
米国でウエストナイルウイルスにより死亡した鳥類の一覧は下記のリンクからみていただけます。
CDC: West Nile Virus - Vertebrate Ecology > Bird Species

感染した鳥(生きていても死んでいても)を触ったことで、人に感染する可能性を示す証拠はありません。しかし、もし死亡した動物を触るときは素手で触ることは避け、手袋か2重にしたプラスチックバッグを使って鳥の死体をゴミ袋に入れるか、地元の保健所の指示に従って下さい、とのことです。

日本でも、今年の鳥インフルエンザの発生の際には、環境省からの発案で、死んだ野鳥のウイルス検査が行われましたが、すぐに実施されたことに驚かれた方もおられるのではないでしょうか。これは、ウェストナイルウイルス侵入時の対策として、2年前から農林水産省が各都道府県の家畜保健衛生所と体制を組んで来たことが奏効したためといわれています。

投稿者 Yuki : 12:08 AM | コメント (0)

August 13, 2004

ウェストナイルウイルスと犬と猫

米国疾病対策および予防センター(CDC)では、Q&A形式で、西ナイル熱(ウエストナイル熱)と犬猫について、詳細に説明されていますのでご紹介します。
但し、これは米国での状況についてのものですので、現在、ウェストナイルウイルスが上陸していない日本には当てはまりません。現時点で正確な情報をお伝えする目的で掲載するものです。
CDC: West Nile Virus - QA: West Nile Virus and Dogs and Cats

Q. ウェストナイルウイルス(以下、WNV)は犬や猫に疾病を起こしますか?
A. 2003年中にCDCには比較的少数の犬のWNV感染例(40例以下)と猫では1頭の感染例が報告されています。
犬での実験感染では、WNVの感染後に、犬は症状を示しませんでした。猫では、実験感染後最初の1週間、軽度の非特異的*な症状(軽度の発熱や軽度の嗜眠)を示しました。
多くの飼い主は、ペットの犬猫がWNVに感染しても特別な症状や行動上の変化に気づくことはないでしょう。

*非特異的(ひとくいてき)=決まった型がない
**嗜眠(しみん)=動きが不活発で、倦怠感を示す症状

Q. かかりつけの動物病院では、WNVに感染している(かもしれない)犬や猫にどのような治療をするのでしょうか?
A. WNV感染に対して特定の治療法はありませんが、寛解***は可能です。 治療は対症療法(もし症状があれば、それに対する治療)と、ウイルス感染症の治療時に獣医師が行う抗ウイルス剤による標準的な治療法となるでしょう。

***寛解(かんかい)=病気の症状が軽減またはほぼ消失し、臨床的にコントロールされた状態。

Q. ペットの犬や猫がWNVに感染した場合、家族や他の動物の健康に影響する危険性はありますか?
A. 犬や猫から人へウェストナイルウイルスが伝播(でんぱ)するという報告や証拠(エビデンス)はありません。犬では血流中に他の蚊を感染させるのに十分なウイルスを増殖させないことが分かっています。猫では、犬よりも血流中のウイルス量を少し多めに増殖させますが、そのことで猫から蚊がウイルスに感染するかどうかは分かっていません。ウェストナイルウイルスの感染拡大に猫が重要な役割を果たしていることはないでしょう。

逆に、もしあなたのペットがWNVに感染したとすれば、そのことはあなたの住んでいる地域に、WNVに感染している蚊が生息していることを示します。 そのため、あなた自身が蚊に刺されないような対策(虫よけ薬を使うことと長袖・長ズボンなどの衣服を着ること)を行うべきです。
獣医師は、ウェストナイルウイルスだけでなく他のウイルス感染でも同様に、感染があると思われる動物(鳥を含めて)の手当てを行う際は、一般的な感染防御策を講じるべきです。

Q. 猫や犬はどのようにしてウェストナイルウイルスに感染するのでしょうか?
A. 犬も猫も、感染した蚊に刺されることによって感染します。また、猫では、実験的に感染させたネズミを食べることにより感染することが分かっています。

Q. もしWNVに感染した犬に咬(か)まれたら、私がWNVに感染することはあるのでしょうか?
A. 予備的な実験では、感染した犬のだ液中からウイルスを発見することはできていません。このことから、犬が咬むことによって、WNVが犬から人や他の動物に伝播(でんぱ)する危険性は低いと考えられます。

Q. 犬や猫用に、WNVのワクチンはありますか?
A. ありません。

Q. ウエストナイルウイルスに感染した犬や猫は処分すべきでしょうか?
A. いいえ。ウェストナイルウイルスに感染したという理由だけで、その動物を安楽死する理由はありません。感染からの寛解は可能です。対症療法や、ウイルス感染症の治療時に獣医師が行う抗ウイルス剤による標準的な治療法となるでしょう。

Q. ペットに防虫剤を使用することは可能ですか?
A. 人用に使用が推奨されているDEET(ジエチルトルアミド)を含む防虫剤は、獣医用に承認されていません(たいてい動物は防虫剤をなめてしまうからです)。 ペットに使用するのに適した製品については、獣医師にアドバイスを受けて下さい。

犬猫へのウエストナイルウイルスの感染実験については、医学系ジャーナルのEmerging Infectious Diseases誌(新興感染症)第10巻2004年1月号で、Austgen氏らが、CDC - Experimental Infection of Cats and Dogs with West Nile Virus (犬猫へのウエストナイルウイルスの実験感染) と題する論文を発表しています(リンクから全文を読むことができます)。

投稿者 Yuki : 02:38 AM | コメント (0)

August 12, 2004

馬のウエストナイルウイルス感染症

ペットポータルでは、動物におけるウエストナイル熱(西ナイル熱)について調査し、ご報告しています。
今回は、馬におけるウェストナイルウイルス感染症について、また日本で講じられている対策についてご説明します。

ウェストナイルウイルス(West Nile Virus, WNV)とは

WNVは、フラビウイルス科フラビウイルス属に属する1本鎖RNAウイルスです。WNVは同じフラビウイルス属の中で日本脳炎ウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、マレーバレー脳炎ウイルスなどと血清学的に極めて近縁で、これらのウイルスを含む約10種類のウイルスとともに日本脳炎ウイルス血清群に含まれます。
わが国には、日本脳炎ウイルスが常在しており、かつすべての競走馬には日本脳炎の不活化ワクチンが接種されています。そのため、WNV感染症の血清学診断を行う場合には、抗体の交差反応性を考慮し、慎重に行う必要があります。
(ここに記載のように、日本ではWNVと近縁な日本脳炎のワクチン接種がすべての競走馬に行われ、抗体を持っているので、米国のような大流行にはならないとする専門家もおられます。)

馬での症状について

馬でも多くは、特定の症状を示さない不顕性(ふけんせい)感染であると考えられています。脳炎を発症した場合の死亡率はおよそ30%であり、高齢の馬ほど高い傾向にあります。臨床症状としては、運動失調(つまずき、よろめき、歩様異常)、旋回、後肢の虚弱、複数肢の麻痺、起立不能、筋肉の攣縮(れんしゅく)、口唇麻痺、歯ぎしり、盲目などが報告されています。

WNVの分布と最近の主な発生状況

馬では、1996年にモロッコ、1998年にイタリア、1962年・1965年、そして35年ぶりの2000年にフランスで感染例が報告されています。
そして米国では1999年以降、2002年まで毎年報告例が増えていますが、後述するワクチンの普及により発生は減少しています。

治療、予防および対策

特定の治療法はなく、症状に対する対症療法を行います。
予防法としては、米国では2001年8月から馬用不活化ワクチンが条件付きで認可を受け、1年以上にわたる野外調査成績をもとに2003年2月に正式認可を受けています。
日本では、国の防疫上のリスク管理を目的として、このワクチンを国家備蓄しています。
対策として、日本では2002年10月に農林水産省、日本中央競馬会(JRA)、動物衛生研究所の専門家などが参加するウェストナイルウイルス感染症防疫技術検討会が開催され、万が一侵入した際の馬の診断体制や鳥類の疫学調査体制の確立に向けての検討がなされ、「ウエストナイルウイルス感染症防疫マニュアル」が制定されています。

資料:「平成15年度競走馬防疫・衛生推進中央協議会特別講演資料」(JRA 杉浦建夫先生)より

投稿者 Yuki : 11:51 PM | コメント (0)

August 09, 2004

過剰に反応する前に、病気についてよく知りましょう。2

西ナイル熱は、ウエストナイルウイルスが原因(日本脳炎ウイルスと同じフラビウイルスに属します)で、ウエストナイルウイルスに感染した蚊に刺されることにより、感染します。
1973年、アフリカにあるウガンダという国のウェストナイル州で、ウイルスが見つかったのでこの名前がつきました。

 その点でいうと、西ナイル熱と呼ぶよりも、ウエストナイル熱と呼んだ方が正しいと(New Yorkを、新ヨークとは呼ばないように)ペットポータルでは思っていますが、最初、狂牛病と呼ばれたBSE(牛海綿状脳症)のときと同様、今の報道では西ナイル熱の方が一般に分かりやすいようなので、西ナイル熱と呼ぶことにします。事実、下記のリンクの厚生労働省はウェストナイル熱と呼び、国立の独立行政法人動物衛生研究所では西ナイル熱と呼んでおり、国の中でも統一されていないのが現状です。

 
 潜伏期(感染している蚊に刺されてから、症状が出るまでの期間)は3~15日です。
感染してもほとんどの場合、全く症状が出ないか、軽い風邪(かぜ)のような症状が出て、自然に治ります。

 しかし、重症例では高熱、頭痛、背中の痛み、めまい、発疹、筋力の低下、意識障害などの脳炎や髄膜炎の症状が出る場合があり、最悪の場合、死亡することもあります。高齢者や乳幼児など、免疫力が低下した人では重症になりやすいといわれ、米国でも死亡者のほとんどは高齢者です。

 人から人への感染はありません。
また、研究が進められていますが、日本脳炎と異なり、まだワクチンによる予防接種は完成していません。
米国では、2年前に馬用にワクチンが開発され、販売されており、高い効果をあげていますので、人用にももうすぐ開発されることと予測されています。

 犬に感染しても症状を示しません。不顕性(ふけんせい)感染といいます。
小職の調べた範囲では、2002年に米国で1例だけ、感染して死亡した犬が報告されていますが、この犬はもともと免疫不全状態にあったとのことです。
猫での感染は知られていません。
8月13日のエントリー■ペットポータル■: ウェストナイルウイルスと犬と猫では、2003年には米国で40例以下の犬の感染例と1例だけの猫の感染例が報告されているとのことです。

米国では、犬用に蚊の殺虫成分を含んだK9 Advantixという動物用医薬品も販売されていますが、飼い主さんが神経質になる必要はないとペットポータルでは思います。

 日本では、まだウエストナイルウイルスに感染した蚊は発見されていません。
ですから、現在は日本で蚊に刺されても、西ナイル熱に感染することはありません。でも、蚊に刺されるとかゆいですし、わざわざ刺される必要もないので、防虫スプレーを使うことをお勧めします。

より詳しい情報は、以下のリンクからどうぞ↓↓(ここから下は、2004年8月8日付エントリーと同じです)

国立感染症研究所 West Nileウイルス
(ここでは、CDC(米国疾病対策および予防センター)が作製したビデオの日本語吹き替え版をご覧いただけます。)

厚生労働省 ウエストナイル熱について
(ここでは厚生労働省の診断・治療ガイドラインをご覧いただけます)

但し、米国、カナダ、メキシコ、カリブ海地域などの流行地へ旅行や仕事で出かけられる方は、ご注意が必要です。
この西ナイル熱は、ウェストナイルウイルスに感染した蚊が人を刺すことにより、感染します。
そのため、露出している皮膚へ防虫スプレーを使用する、外出する際はできる限り長袖、長ズボンを着用するなどの対策を行って下さい。

動物衛生研究所 西ナイルウイルス感染症
ここでは、米国の各州での感染者数の速報値が掲載されています。出発する前に、現在や昨年の発生数を確認しておくと良いと思います。

投稿者 Yuki : 11:35 PM | コメント (0)

August 08, 2004

過剰に反応する前に、病気についてよく知りましょう。

西ナイル熱か、日本脳炎に米国で感染したおそれのある日本人が帰国後すぐに入院したという報道が8月6日から7日にかけて、日本を駆け巡りました。

詳細な検査結果が9日に出るとのことですが、仮に西ナイル熱だったとして、今度はどんな報道がなされるのでしょうか?

もし、今回の1件で 「西ナイル熱、日本上陸」などと報じてあったら、絶対、おかしいですよ。
この日本人の方は、米国に旅行して帰国してきたんですし、第一、生きたウェストナイルウイルスが持ち込まれたわけではありません。入院されたといっても、もう退院されています。

「国内で初」という表現もおかしいでしょうね。
日本で感染したわけではありませんから。

この1件は、「米国で西ナイル熱に感染したおそれのある日本人が帰国後、入院したが、もう退院した」ということだけです。 Do not panic! 「売らんかな」の報道がパニックの引き金とならないよう、注視したいと思います。
追記: 米国から帰国し、西ナイル熱感染の疑いが出ていた沖縄県の女性(42)について厚生労働省は9日午後、「これまでの検査では感染していない可能性が高い」と発表した。発表によると、国立感染症研究所(東京都新宿区)で女性の血液と脳脊髄(せきずい)液について、西ナイルウイルスの遺伝子や、感染した場合に増加する抗体を調べた結果、感染の証拠は確認できなかった。(共同通信社)
流行地での注意は必要ですが、現在、日本で過剰反応する必要はありません。

まず、この西ナイル熱についてよく知ることから始めましょう。

国立感染症研究所 West Nileウイルス
(ここでは、CDC(米国疾病対策および予防センター)が作製したビデオの日本語吹き替え版をご覧いただけます。)

厚生労働省 ウエストナイル熱について
(ここでは厚生労働省の診断・治療ガイドラインをご覧いただけます)

但し、米国、カナダ、メキシコ、カリブ海地域などの流行地へ旅行や仕事で出かけられる方は、ご注意が必要です。
この西ナイル熱は、ウェストナイルウイルスに感染した蚊が人を刺すことにより、感染します。
そのため、露出している皮膚へ防虫スプレーを使用する、外出する際はできる限り長袖、長ズボンを着用するなどの対策を行って下さい。

動物衛生研究所 西ナイルウイルス感染症
ここでは、米国の各州での感染者数の速報値が掲載されています。出発する前に、現在や昨年の発生数を確認しておくと良いと思います。


投稿者 Yuki : 09:14 PM | コメント (0)