今日は端午の節句、こどもの日。
この日に思うのは「お父さん、お母さん、先生方、あるいは地域の皆さん、ファースト・ストライクを見逃さないで」ということです。
青少年の暴力事件、家庭内暴力、幼児虐待など、人間に対して様々な暴力行為が報道されることは少なくありませんが、それらを未然に阻止するためには早期に起こる動物虐待を見逃さないことが最も重要な手段の一つと言えます。
そのような「最初の(虐待の)一撃」を「FIrst Strike」と呼び、それを抑える行動を、First Strike Campaignと呼ばれています。
日本では、全米人道協会(The Humane Society of the the United States, HSUS)の教育担当副会長のランダル・ロックウッド先生が日本ではファースト・ストライク・キャンペーンについて、過去に講演もなさっておられ、非常に有名になりました。
全米人道協会(The Humane Society of the the United States, HSUS)の調査では、人間から人間に対する暴力と動物虐待は極めて強いつながりがあり、動物に対する暴力行為が多くの場合、人間に対する暴力の前兆として表れていることが明らかになったとのことです。
日本でも、20歳未満の少年が幼児をハンマーで殴るという事件が起こりましたが、中・高時代には、猫の死体を描くなど虐待の経験を連想させる行為が友人の談話として紹介されています。
ハンマー殴打 「大量殺戮したかった」 逮捕の少年供述 (産経新聞) - goo ニュース(リンク元は、記事が削除されてリンク切れになる場合があります)
HSUSのSearch(検索)欄で、First Straikeを検索すると、100件もの記事がヒットします。
その中には、猫の飼主さんが家庭で備えておくべき「First Aid Kit(救急箱)」や、自分のコミュニティで、First Strike Campaign(ファースト・ストライク抑止運動)を行う際の秘訣などが紹介されています。
Organizing a First Strike Workshop in Your Community
動物の虐待が、将来の人での事件に発展することを未然に防ぐために、地域全体で動物虐待を見逃さないことが重要だと考えます。
今年5月に■ペットポータル■: 学校飼育動物のための署名活動にご協力お願いしますでご紹介致しましたように、東京都目黒区の小・中学校の子供をもつお母さん達がはじめられた署名活動が、全国各地に広がり10月22日現在で13,500名に到達しているとのことです。
この署名活動は、「学校で飼育されている動物も、獣医さんによるサポートを受けられるように頼もう!」をスローガンに、学校獣医制度の設立を目指して、文部科学省に10万名の署名を集めて提出しようとしておられるものです(1万名の署名をもって第1弾としての提出をされるとのことです)。
昨年の冬、鳥インフルエンザの日本侵入の際には、獣医師と学校の先生方との連携により、学校で飼育されているチャボや鶏などの健康診断が行われ、子供達への健康を心配するご家族や先生方の安心に大いに助けになったことは記憶に新しいことと存じます。
鳥インフルエンザだけでなく、今後も新たな感染症や再興感染症によって、学校で飼育されている動物への懸念が生じないとも限りません。
また、そのような感染症だけでなく、基本的な動物の飼い方や、安全な世話の仕方も指導してもらうことができるので、生徒の皆さんにとっても、またご家族の皆さんにとっても有益だと思います。
そして「学校獣医制度」として制度化されれば、学校の先生方と気軽に定期的に情報交換や相談ができますので、先生方にとってもメリットは大きいのではないでしょうか。
また、現在は手弁当・ボランティアで実施されている獣医師の先生方にとっても、制度化されれば、都道府県あるいは市町村で予算化されるということですから、獣医師会としても取り組みやすくなりメリットがあると思います。
皆様のご理解とご支援をお願いいたします。
8月29(日)13:00~17:00にお茶の水女子大学で、標記のシンポジウムが開催されます。
参加費は500円で、対象は、関心のある方はどなたでも参加可能です。
園・小学校での飼育実践事例などのパネル展示(12:00~)、小学校教諭、獣医師の先生方の講演(13:00~)に加えて、文部科学省の先生も加えた総合討論も行われます。
詳細や講演要旨は、以下のサイト(↓)からご覧いただけます。
学校飼育動物を考えるページ
(管理人:中川美穂子 先生(獣医師)
お茶の水女子大学子ども発達研究センター客員研究員
日小獣学校飼育動物対策委員会副委員長
(社)日本獣医師会「学校飼育動物委員会」副委員長)
中川美穂子先生の講演を昨年お伺いしましたが、子供達が描くウサギやモルモットなどの動物が、飼育経験を積むに連れて、どんどん詳しく、そして優しくなっていくことに驚きました。
そして、幼稚園や小学校で動物を飼うことが子供達に、生命を尊ぶ気持ちや、科学的な興味を養うことができることを知りました。
ですが、動物の飼育法や病気について非常によく知っておられて、的確な指導ができる先生方も多くいらっしゃいますが、残念ながら、すべての学校の先生が精通しているわけではありません。そのため、ウサギが地下にたくさんの巣を作って、過剰に繁殖して、ウサギだらけになってしまったり、不衛生な環境で病気になってしまったりという問題が生じている学校や園もあるとのことです。
これまでにも、各地域で、地元の獣医師の先生がボランティアで学校や園の先生方に協力して、学校での動物の飼育法や、動物の心音を聴診器で聴かせたりする試みが行われてきましたが、それらは地域限定的なものでした。
ですが、今回の鳥インフルエンザの発生で、日本の各地で学校で飼育されている鶏やチャボなどの健康診断を獣医師が依頼されるようになり、獣医師の先生方も手弁当でそれに応えてこられました。各地でマスコミで取り上げられ、日本で今年の鳥インフルエンザの終息宣言が出された後も、ネットワークとして強固なものができてきたのだと思います。
それが、今回の学校飼育動物研究会(仮称)につながってきたものと小職は理解しております。
設立総会は12:30から開催されます。
お問い合わせ・申し込み先は:
●〒153-8681 目黒区下目黒6-5-22 国立教育政策研究所 鳩貝研究室
鳩貝太郎 先生 FAX:03-3714-7073
●〒202-0023 西東京市新町5-16-29 事務局
中川美穂子 先生 FAX:0422-56-9086
メール
【お願い】先生にご迷惑がかかりますので、いたずらメールは絶対におやめ下さい。
5月9日にご紹介した「学校動物も獣医さんによるサポートを受けられるように頼もう!」の署名活動について、追加の情報を(社)日本獣医師会「学校飼育動物委員会」副委員長の中川美穂子先生からいただきました。
==========(引用ここから)==========
この方は、たなかひでこさんという目黒区のお母さんですが、飼育委員を
していたご自分のお子さんの難儀を見て、校長先生にお願いして地元の
獣医師の助けや保護者の助けを得て飼育を支える保護者グループを
立ち上げたそうです。今回、お子さんが卒業するにあたり、署名運動を
始めてくれました。
この方は、先日開かれた動物観研究会にこられて、「子どものために、
学校を獣医師が支援する体制を全国にひろめたい」と、皆様にお母さんの
言葉で切々と話されました。
皆様のお力添えをお願いもうしあげます。
リンクして、広くご紹介くださるようお願い申しあげます (原文ママ)。
http://www.saturn.dti.ne.jp/~shimasan/
==========(引用ここまで)==========
また、中川先生ご主宰のホームページ 「学校飼育動物を考えるページ」 の掲示板では、田中さんご自身による★☆We need 手助け☆★や学校動物の飼育について思うこと
という投稿もございますので、主旨については十分にご理解いただけると存じます。
皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。
全国の幼稚園や、保育園、小・中学校では子供に命の大切さ、動物に対する愛情、科学的な興味を育むなど、さまざまな目的をもって、小動物が飼育されています。
先生が生徒を非常に上手に指導されながら、衛生的に飼育されている学校もありますが、先生が忙しすぎたり、獣医学や公衆衛生学に専門的な知識をもたないために、飼育に困られている学校もたくさんあります。
この冬の一連の「鳥インフルエンザ」騒動の際に、獣医師の巡回による学校飼育動物の健康診断がマスメディアに大きく取り上げられたことは、まだ記憶に新しいところだと存じます。
そのような中で、生徒をもつ田中さんとおっしゃる母親の方がホームページを立ち上げられ、今回の鳥インフルエンザの発生など突発的なときだけでなく、全国各地の学校で定期的に獣医師によるサポートを受けられるよう、署名活動を開始されました。
前回の獣医学教育改善の署名のときと異なり、今回は、すべての人が対象です。
卒業された方も、お子さんがいらっしゃる方も、いらっしゃらない方も、ご同意いただける方はご参加いただければと存じます。
「署名の趣意書」と「署名用紙」は上記のURLからダウンロードできます。
自署でご署名の上、田中さんに郵送してください。(郵送先も上記のサイトでご覧いただけます)
これが全国的な動きにつながると良いとペットポータルでも望んでおり、今回、リンクのご依頼をお引き受けした次第です。
なお、学校飼育動物に関する図書は、■ペットポータル■お気に入りの本を探そう でもたくさん掲載しています。 ご参考になれば幸甚です。