April 13, 2010

日本で上市が望まれる動物用医薬品

旧聞に属しますが、今年2月にラスベガスで開催されたWVC(Western Veterinary Conference)に参加致しました。

目的は、
1. WVCに参加し、海外で新発売され、日本で未承認の動物用医薬品についての情報を収集する
2. 今年の世界の動物薬産業がどのようになるか、予測することに役立てる
の2つに絞って、できる限り多く聴講しました。

学会は6,000人以上の獣医師と3,000人以上の展示企業の参加者を集め、その他VT、学生等、合計13,300名を集めた(対前年10%増)とのことです。

Western Veterinary Conference February 14-18, 2010 Las Vegas

The Western Veterinary Conference, held earlier this week, drew over 13,300 attendees, a 10% increase over 2009 attendance. Attendees included over 6,000 veterinarians and 3,000 exhibitors. The conference offered 45 hours of Continuing Education for veterinarians and technicians, and nearly three dozen hands-on labs at the Conference's new Oquendo Center.

会場の一つとなったホテル、マンダレイベイです。
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これは、FDAの認可を得て、米国で販売されているReconcile(リコンシルと読むのでしょうか?)の広告パネルです。主成分はフルオキセチンで、分離不安症の効能効果を有します。
まだ日本では農林水産省の認可が得られていませんが、臨床試験は終了したとの情報があります。
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これは、Intervet Schering-Plough社(日本では(株)インターベット)のブースです。
人の大きさと比較すると、ブースがいかに大きいかがお分かりいただけるかと存じます。
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同社では、世界初の「犬のH3N8型インフルエンザワクチン」を開発して、USDAの承認を得て、盛んにセミナーや広告を行っていました。

これは日本でもご存知のHill's Colgate(ヒルズコルゲート)社のブースです。
ネコ用にj/dの解説が行われていました。
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昼食時間はランチョンセミナーで、サンドイッチを食べながら聴講しようと思い、地階に行きましたら、長蛇の列。先頭まで行ってみると、一つのランチョンセミナーにこれだけの人が並んでいることが分かり、これは聴く価値があるのだろうと、改めて並び直しました。
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タイトルは、「Tight vs. Loose Control in a Diabetic Cats: Using One or Both?」(猫の糖尿病治療の厳格な管理と適当な管理、片方だけか、両方か?)というもので、スポンサーはBoeringer Ingelheim (日本ではベーリンガーインゲルハイムベトメディカジャパン株式会社)が行っていました。
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(ピンぼけですみません)
先程、並んでいた人数ですが、講演後に社員の方に、参加人数を伺うと430人!とのことでした。

猫の糖尿病治療薬として、長時間作用型のインスリンをBoehringer Ingelheim社が米国で新発売している背景があるそうです。
日本では、動物(犬用もネコ用も)の糖尿病治療用のインスリン製剤はまだないので、日本で上市が望まれる製品の一つだと思います。

まだ追加情報がありますので、機会があれば紹介します。

投稿者 Yuki : 03:24 PM | コメント (0)

January 29, 2009

日本人初! ケンブリッジ大学獣医学部に入学

大学プレスセンター - 日本人初! ケンブリッジ大学獣医学部に入学──NIC International College in Japan

日本人学生がケンブリッジ大学獣医学部へ合格した。ケンブリッジ大学へは毎年数名の日本人学生が入学しているが、すべてイギリスやスイス、アメリカなどの海外の高校を卒業した後の入学であり、日本の高校を卒業してケンブリッジ大学へ入学したケースはあまりない。その中でも、日本人学生の獣医学部への入学はこれまで例がなく、その入学方法についても注目を集めている。

2008年9月、ひとりの日本人学生が、ケンブリッジ大学獣医学部へ入学した。大塩由利香さん(愛知県立千種高校出身)。全部で76名の獣医学部新入生のうち、英語を母国語としない学生は大塩さんただ一人。もちろん唯一のアジア人学生である。

 大塩さんは愛知県の高校を卒業後、海外の大学進学を希望し、NIC International College in Japan(東京都新宿区:以下NIC)に入学。大学レベルの高度な英語力を身につけるために1年間の基礎教育を受けた。

本気の留学 NIC - 海外留学なら名門大学を目指せるNICへ

日本とは教育システムが違うところで頑張っておられるんですね。
ペットポータルは応援しています。
受験生の皆さん、ガンバレ!

投稿者 Yuki : 01:03 PM | コメント (0)

September 09, 2008

犬用慢性心不全薬ベトメディン(R)の大規模臨床試験「QUEST」の試験結果が発表に-これまでで最大規模の臨床試験「QUEST」により、ベトメディン(R)の延命効果が明らかに- -従来の治療と比べ治療開始時からの生存期間が約2倍延長-

犬の慢性心不全治療薬「ベトメディン(一般的名称:ピモベンダン)」を用いた臨床試験で、画期的なデータが公表されました。

このほど、心疾患に罹患する犬を対象とし、ベトメディン(R)によるうっ血性心不全治療の延命効果を示した「QUEST」試験の結果が、獣医内科学雑誌(The Journal of Veterinary Internal Medicine)に掲載されました。QUEST(Quality of Life and xtension of urvival ime)と名づけられた本試験は犬の循環器領域で実施されたこれまでで最大規模の臨床試験です。試験は、独立した立場の循環器専門の獣医師が11ヵ国から参加し、対象の心疾患罹患犬は260例を数え国際的に、大規模に実施されました。この試験では、対照薬としたACE阻害剤(※1)以外の、利尿剤などといった、標準的な心不全治療薬の併用が認められていました。

 「QUEST」試験の結果により、ピモベンダン(※2)群は、従来僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全罹患犬の治療に一般的に使用されてきたACE阻害剤であるベナゼプリル群と比較して、試験開始時からの生存期間(生存期間中央値(※3))を91%延長したことが示されました(ピモベンダン群267日、ベナゼプリル(※4)群140日、p=0.0099)。

※1 ACE阻害剤: アンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害する慢性心不全治療薬
※2 ピモベンダン: ベトメディン(R)の主成分の一般名
※3 生存期間中央値: 対象の半数の生存が確認できた時期(死亡、安楽死、試験からの脱落が対象の半数に達した時期)
※4 ベナゼプリル: 僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全の改善を効能として、欧州、日本などで汎用されているACE阻害剤


 「QUEST」試験では、ピモベンダン群とベナゼプリル群の間で生存期間中央値には有意差が示され、しかも心不全に起因する転帰(心疾患に起因する死亡率、心疾患に起因する安楽死率、治療による症状のコントロールができなくなったことによるエンドポイント到達率)には差が見られませんでした。QUEST試験で注目すべきは、各種要因調整後の、共変量分析、多変量分析など様々な手法での解析後によっても、延命効果における有意差が示されていることです。犬種、病歴、臨床兆候、治験プロトコルなど、考えられる限りの様々な要因を調整したのちも、ピモベンダン群の延命効果は有意なものでした。

■「QUEST」試験の意義
 「QUEST」試験は、心疾患罹患犬を対象とする有意義な試験で、その結果は現在入手できる最も信頼できるものの一つといえます。この試験は、僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全罹患犬に、第一選択薬としてピモベンダンが使用された場合、ベナゼプリルが使用された場合と比較して、約2倍の延命期間を得られることを明らかにしました。

これまでACE阻害薬を先に投与して、ピモベンダンは心不全が重度になってから使う、という考え方がありました。けれど、ピモベンダンを積極的に使う方が、犬の余命が長くなることが示されたことから、今後は逆に、なぜACE阻害薬を先に使うのか、という考え方が生じるかもしれません。

犬用慢性心不全薬ベトメディンRの大規模臨床試験「QUEST」の試験結果が発表に

【日経プレスリリース】
日経プレスリリース 日本ベーリンガーインゲルハイム、犬用慢性心不全薬ベトメディンの大規模臨床試験の試験結果を発表

【薬事日報】
犬用慢性心不全薬ベトメディン(R)の大規模臨床試験「QUEST」の試験結果が発表に-これまでで最大規模の臨床試験「QUEST」により、ベトメディン(R)の延命効果が明らかに- -従来の治療と比べ治療開始時からの生存期間が約2倍延長-
薬のことなら薬事日報ウェブサイト - プレスリリース・タイトルリスト 2008/09/08

【犬ニュース01】
心疾患罹患犬が従来治療に比べ生存期間91%延長 - 犬 ニュース01 - 犬専門ニュース情報サイト

なお、海外でもプレスリリースがなされている模様で、海外でのQUESTのプレスリリースを紹介しているサイトもあります。

【PR Newswire】
Landmark research heralds new era in dog heart treatment and longer life for dogs
Landmark research heralds new era in dog heart treatment and longer life for dogs | With Video

PR Newswireのサイトでは、ビデオを見ることもできます。

【Infoseek楽天ニュース】
犬の心臓治療と延命に新時代  ベトメディン薬で (共同通信PRワイヤー)
ニューストップ > 「ベトメディン」の検索結果 > 犬の心臓治療と延命に新時代  ベトメディン薬で - Infoseek ニュース

【健康と医療に関する総合情報サイト GCLEW.com (ジークルー・コム)】
犬の心臓治療と延命に新時代 ベトメディン薬で - GCLEW.com

【nejinews.co.jp】
べーリンガーインゲルハイム、犬の心不全に注意を
産業ニュース | べーリンガーインゲルハイム、犬の心不全に注意を : ファスニングジャーナル

YV4O8138-100.jpg製品写真

■関連記事■
新世代犬用慢性心不全薬、「ベトメディンR」(ピモベンダン製剤)を新発売

投稿者 Yuki : 02:58 PM | コメント (0)

April 02, 2008

空飛ぶペンギン

BBCからのニュースです。
ペンギンが空を飛ぶ!!

BBC  Penguins

ちゃんと続きも読んで下さいね。


でも、これはエイプリルフールのためのお話です。
こちらに、メーキングフィルムも用意されています。



でも夢があって面白いですよね。

投稿者 Yuki : 04:21 PM | コメント (0)

April 01, 2008

人の皮膚にできた腫瘍が良性か悪性かを、犬はにおいで診断できる

英国人女性のホクロを飼い犬が気にしてにおいをかぎ、噛み切ろうとさえした。この犬が他のホクロには見向きもしなかったため、女性が皮膚科を受診したところ、件のホクロは悪性黒色腫と診断されて、直ちに治療されたそうです。

医学雑誌「Lancet」1989年4月1日号に、「Sniffer dogs in the melanoma clinic? 」として紹介されています。

Sniffer dogs in the melanoma clinic? [Lancet. 1989] - PubMed Result

さらにケンブリッジ大学獣医学部では、前立腺癌患者の尿を犬に嗅がせて鑑別させる研究を行ったそうです。

Another sniffer dog for the clinic? [Lancet. 2001] - PubMed Result

出典:m3.com コーヒーブレーク 医療トリビア Dr. Dog さん

今日はエイプリルフールでしたが、これは、有名な医学雑誌「ランセット」に掲載された論文ですから、本物ですよね!?

投稿者 Yuki : 11:45 PM | コメント (0)

May 26, 2006

ニワトリよりも卵が先だそうです。

ニワトリが先か、卵が先か、どちらが先か?
映画「チキン・リトル」のDVDの宣伝として、発売元のディズニーが学者たちに依頼してまとめたところによると、「ニワトリより卵が先」・・・だそうです。

CNN.co.jp : 「ニワトリより卵が先」 英学者らが「結論」 こぼれ話

ニワトリ以外の鳥が途中でニワトリになることはなく、ニワトリの遺伝物質をもった卵を生むこともないという理屈だ。 このことから彼らは、最初のニワトリは卵の中でニワトリの遺伝物質をもつようになったと主張。この「進化した卵」こそ、現在数多あるニワトリの卵の最初だったとしている。

学者らのチームの内訳が、「遺伝学者と哲学者、養鶏家の計3人でつくるチーム」というのが、説得力のありそうな、なさそうなチームですが、これで一安心、今日からぐっすり眠れるという人も多いのではないでしょうか(笑)。

ちなみに、人力検索はてな - どっちが先?の集計上では、「ニワトリ」の方が多いようですが、回答例には「タマゴが先」として、「なるほど」と思わせるのもあります。

「いや、違う、絶対にニワトリが先だ!」と言うほどの論拠をもっていない私は、チキンなのでしょうかね。失礼しました。

追記:英国BBCでの記事はこちら↓
BBC NEWS | UK | England | Nottinghamshire | Eggs-perts rule on chicken riddle

投稿者 Yuki : 11:31 PM | トラックバック

October 09, 2005

米国で新たなインフルエンザウイルスが犬で発生

ニューヨークタイムズによれば、米国8州で、犬の新たなインフルエンザが発生し、犬の死亡例も発生しているとのことです。
The New York Times - Breaking News, World News & Multimedia (SEARCH(検索)部分に、canine fluと入力して検索して下さい)

フロリダ州立獣医大学のDr. Cynda Crawfordの調査によれば、最初の発生は2004年1月にフロリダのレーストラックで、競走犬のグレイハウンド24頭が感染し、8頭が死亡したとのことです。これまで、フロリダ州、マサチューセッツ州、アリゾナ州、ウェストバージニア州、ウィスコンシン州、テキサス州、アイオワ州、ニューヨーク州で感染例が確認されているとのことです。
死亡率は1%程度で、子犬や老犬では10%程度になるとしています。

このウイルスは、馬のインフルエンザウイルス H3N8株によく似た特徴をもつことから、馬のインフルエンザウイルスから変異したものと考えられています。しかし、高病原性鳥インフルエンザウイルスのH5N1株や人のインフルエンザウイルス株とは相関性は低いとされており、犬から人への感染の報告はありません。

ひどい咳(せき)が数週間続く症状であるため、ボルデテラ・ブロンキセプチカという細菌から感染するケンネルコフ(犬伝染性喉頭気管炎)と間違えられることもありますが、ケンネルコフで死亡することは非常にまれです。

9月25日に最初の記事が掲載されて、その中で、

It spread most easily where dogs were housed together but that it could also be passed on the street, in dog runs or even by a human transferring it from one dog to another. Kennel workers have carried the virus home with them, she said.(拙訳:それ(インフルエンザウイルス)は犬が複数飼育されているところで最も容易に感染するが、道路やドッグランでも感染する危険性はあるし、人が(靴の裏などにウイルスをつけて)持ち帰って感染させることもある。(実際)犬舎で働く人たちがウイルスを持ち帰ってしまっている、と彼女は述べた。)
と記載された影響もあって、一時は10,000頭が死亡したという噂が流れたり、犬をドッグランに連れて行っても良いのかとの問合せが殺到したとのことです。

しかし、その後、大流行は現在のところない、とのことで、ニューヨークでも落ち着きをみせている模様です。
但し、散歩を当分中止しているという飼い主さんや、ドッグランに連れて行っても公共の水飲み場では水を飲ませず、犬用に水を持参する飼い主さんもおられるとのことです。
Dogs Stay in as Rumors Run Free - New York Times

このウイルスに対する犬用のワクチンはまだありませんが、馬のインフルエンザワクチンは開発できていることから、開発も早期にできる見込みとされています。

日本での発生の報告はありませんが、感染した犬の内、80%は症状を示しますが、20%は症状がないため、日本にウイルスが持ち込まれる危険性はゼロではありません。
また、先程のワクチンも、米国で販売認可が下りて、米国で流通ができるようになっても、日本では一部の試験を再試験して、農林水産省で認可を受ける必要があります。それには日本の開発着手から考えても2年はかかるものと推察されます。
そのため、まずは日本へのウイルスの流入・感染した犬の持込を防ぐことが重要となります。

米国から連れて帰った犬が、呼吸困難になるようなひどい咳を繰り返す、鼻汁が出る、41度以上の発熱があるなどの症状が認められたら、かかりつけの動物病院を訪問されるようお勧めいたします。

投稿者 Yuki : 12:22 AM | コメント (0)

February 23, 2005

役立つ医療系サイト

普段、医療関連の情報入手先としてよく訪問するサイトをご紹介いたします。
獣医師の先生方のお役に立てば幸いです。

MedWave
日経BP社が運営する医療系サイトです。会員登録することで、膨大で詳細な医療ニュースに触れることが可能です。

m3.com
Sony Communication Network グループの So-net M3 によって運営されています。
サイト内に目的別に数種類の検索機能を実装し、「臨床技術」や「学術文献」など、多忙な医師がニーズに直結した情報を、スムーズに入手できます。
会員登録の際には、製薬会社が会社ごとに発行するサービスコードが必要です。
サービスコードは、製薬会社のMRや卸店のMSから提示してもらうことが可能です。

メディカル・チャンネル
ソニー(株)が運営しています。"メディカル・チャンネル"では、学会、医療セミナーの模様や、国内外の教育機関(大学等)の医療講座など、医療従事者を対象にした医療情報番組をインターネット上で放送されています。

CareNet.com(ケアネット・ドットコム) プライマリ・ケアのための知恵袋サイト
症例、医学学会レポート等、プライマリケアに対応した医師向けの医療情報。「ケアネットTV」という番組も制作されています。

皆様がよく活用される医療系サイトはどこでしょうか? もしよろしければ、コメントでお送りいただけると幸甚です。

投稿者 Yuki : 12:28 AM | コメント (0)

February 22, 2005

ドイツで臓器移植で狂犬病感染

BBCによると、狂犬病に感染した脳死患者1名からドイツで臓器移植を受けた6名の内、ドイツ人2名が、21日までに狂犬病に感染し、死亡されたとのことです。

ドナー(臓器提供者)は26歳の女性で、インドに滞在経験があるとみられています。この女性自身は、昨年12月に心臓発作で死亡されました。

BBC NEWS | World | Europe | Two die in German rabies outbreak

ドイツ臓器移植基金(The German Organ Transplant Foundation)によると、このドナーは狂犬病の徴候を示しておらず、移植前に、細菌、ウイルス、腫瘍の検査が行われていたとのことです。

残り4名の内、1名は重体とのことですが、残り3名は何ら異常は認められていないとのことです。

ペットポータル関連記事:

■ペットポータル■: 1.狂犬病が日本で発生したら: はじめに
■ペットポータル■: 2.狂犬病とは
■ペットポータル■: 3.狂犬病予防のかかえる課題
■ペットポータル■: 4.狂犬病、日本再発のシナリオ
■ペットポータル■: 英国のペットパスポート
■ペットポータル■: 犬等の新しい検疫制度とマイクロチップ


投稿者 Yuki : 11:05 PM | コメント (0)

October 30, 2004

介助犬の訓練の重要性

CNNによれば、ワシントン州リッチモンドで、4歳のロットワイラー犬のFaith(フェイス)ちゃんが、飼い主のBeasleyさんが車椅子から落ちたときに、受話器に向かって交換手が出るまでほえ続けたそうです。
さらに、その後、警察官が訪問したときに玄関の鍵を解除したとのことです。

CNN.com - Dog saves woman's life by†calling 911 - Oct 29, 2004

名前のFaith(忠実の意味)通り、フェイスちゃんは、もちろんスゴイんですが、これは飼い主さんのBeasleyさんが前もってトレーニングをしていたからこそできたことなのです。

飼い主のBeasleyさんは大発作(だいほっさ)のてんかんを持病としてもってもられるとのことで、Faithちゃんは、緊急の時には、受話器をはずして、鼻で短縮ダイヤルを押してほえるようトレーニングを受けていたとのことです。

このトレーニングは、ワシントン州ピュージェット・サウンドのAssistance Dog Club(介助犬クラブ)のガイドを受けて、Beasleyさんが自分でおこなっておられました。

また、Faithちゃんはその敏感な嗅覚で、Beasleyさんの体内から化学物質の臭いをかぎつけて、てんかん発作が差し迫っていることにも気づいていたとのことです。
病院での入院により、Beasleyさんは、てんかん薬が肝臓でうまく代謝されていないことが分かったとのことです。

他の報道では、犬の才能のみが強調されているものもあります。
しかし、実際には、このようなことがあることを予期して、飼い主さんであるBeasleyさんが介助犬であるFaithちゃんを、訓練していたということが真相であり、介助犬とともに生活するようになって以降も、トレーニングを欠かしてはならないということだとペットポータルでは考えます。

投稿者 Yuki : 05:46 PM | コメント (0)

October 10, 2004

10月は、ペット・ウェルネス月間です。

米国獣医師会The American Veterinary Medical Associationは、毎年10月をNational Pet Wellness Month(全国ペット健康月間)と位置づけて、ペットが人よりも早く年をとるということを、ペットの飼い主にもっと理解してもらうための活動を行っています。

Pet Wellness Month - Welcome

細かく言えば、大型犬と小型犬、犬と猫で差があると考えられますが、犬も猫も2歳でadult(アダルト、成犬・成猫)となり、4歳でMiddle(ミドル、中年・熟年?)、7歳ではSenior(シニア、高齢、高齢)に至ると考えられています。

以下は、ペットの年齢換算グラフです。横軸にペットの年齢、縦(たて)軸に換算された人での年齢が記されており、犬と猫で、それぞれグラフから人での換算年齢を知ることができます。
(なお、このグラフはPDF形式の資料です)
ペットの年齢換算グラフ

PDFファイルを読むソフトをお持ちでない方は、こちらからダウンロード可能です。
Adobe Reader - ダウンロード

また、こちらから、あなたのペットの年齢から、人に換算した年齢を知ることもできます。
ペットの年齢換算機

<<使い方>>
My pet's name is(私のペットの名前は)の欄に、あなたのペットの名前を入力します。
My pet is(私のペットは)の欄では、犬か猫かを選んで、チェックを入れます。
Select your pet's age in years(あなたのペットの年齢を選んで下さい)では、1歳から15歳まで、あなたのペットの年齢を選んで下さい(米国では15歳以上のペットは一般的でないので、それ以上の場合は、とりあえず15歳を選んで下さい)。
これらを入力して、猫では、SUBMITボタンを押してください。
犬では、Select your dog's weight range(あなたの犬の体重の範囲を選んで下さい)という新しい欄があると思います。
キログラム(kg)ではなくて、ポンド(lb)で選ぶ必要があるので少し面倒ですが、
90+lbs(90ポンド以上)は、40.8kg以上
51-90lbsは、23.1kg~40.8kg
21-50lbsは、9.5kg~22.7kg
Less than 20lbsは、9.1kg以下 です。

乱暴かもしれませんが、私は通常は、キログラム体重を2で割ってポンド換算としています(正確に言うと、1ポンド(lb)=453.59237グラム(kg)です)。

ご自分のワンちゃん、ネコちゃんの人での年齢換算をご覧になって、どのような感想をもたれましたか。

その年齢を基に、どのような心構えを飼い主さんはもてば良いのでしょうか。

日本でも、IT産業のような進歩が早い世界では1年をDog Year(ドッグ・イヤー)といいます。これは、一般的に、犬・猫は、人が1歳、年をとる間に7歳、年をとると考えられているためです。
簡単にいえば、人間の時間の2ヶ月が、ペットの1年に相当するということです。
逆にいえば、4月にワクチンやフィラリア検査のために動物病院を訪問して、来年まで12ヶ月間をあけると、その間に、ペットは6歳も年をとっていることになると言えます。

米国獣医師会のNational Pet Wellness Monthに話題を戻しますと、米国では、年に2回、健康検査を続けることで、いろいろなメリットがペットにあるとしています。

・年齢に応じた健康状態のチェック
・飼い主さんと獣医師のコミュニケーション
・飼い主さん、ペットと獣医師の関係の維持

年齢に応じた健康状態のチェックとは:
■犬■
成犬(1~6歳)
 ・ 予防接種/ワクチン
 ・ 寄生虫の寄生チェック
 ・ フィラリア症(犬糸状虫症)の感染チェック
 ・ 歯の状態のチェック
 ・ 血液検査
 ・ 血液生化学的検査
 ・ 尿検査
高齢犬(7歳以上) 【上記検査に加えて】
 ・ 骨関節炎のチェック
 ・ 胸部X線検査
 ・ 甲状腺機能チェック

■猫■
成猫(1~6歳)
 ・ 予防接種/ワクチン
 ・ 寄生虫の寄生チェック
 ・ フィラリア症(猫の犬糸状虫症)の感染チェック
 ・ 歯の状態のチェック
 ・ 血液検査
 ・ 血液生化学的検査
 ・ 尿検査
高齢犬(7歳以上) 【上記検査に加えて】
 ・ 骨関節炎のチェック
 ・ 胸部X線検査
 ・ 甲状腺機能チェック
 ・ 血圧検査

その他、獣医師が必要とする検査を加えることがあります。

ペットの年齢当てゲーム

ペットの年齢当てゲームもあります。皆さんは6問中、何問、正解できるでしょうか?


これは、動物用ワクチンで有名な米国フォートダッジ・アニマルヘルス社Fort Dodge Animal Healthの協力を得て、行われています。

投稿者 Yuki : 11:55 PM | コメント (0)

August 17, 2004

ペットの健康のために禁煙を決めたカップル

8月3日付けBBC(英国放送協会)によれば、あるカップルが自分たちの習慣が、可愛がっているオウムの健康を害することから禁煙してタバコをやめたと伝えています。

BBC NEWS | Health | Couple quit cigs for pet's sake

Kevin Bartley氏(41歳)とパートナーのSharon Wood氏は、ペットのオウムのジェイジェイ(Jay Jay)ちゃんの呼吸困難の

補助に吸入器を使うようになって、禁煙することにしました。

ジェイジェイの容態は非常に悪く、病因が判明するまで、動物病院で、600英ポンド(日本円で約12万円)相当の一連の検査と処置をうけなくてはなりませんでした。

「最初の2-3日間の調子は良かったのさ。でも、いつもゼェゼェいうようになって、その後は本当に呼吸が苦しそうだった。実際、これで死ぬんじゃないかと思ったよ」とKevin氏は言います。

数多くのアレルギー検査や血液検査や一連の抗生物質治療を受けて、獣医師はジェイジェイのこの肺の病気の原因を喫煙にあることをつきとめたのです。

ジェイジェイの主治医のGlen Cousquer先生はこう言います:
「犬猫の慢性呼吸器疾患を診ることがありますが、鳥類では気道の関係で特に悪くなるのです。鳥類は樹木の頂上から順化されたのですから。」

先生は、KevinとSharonにオウムのためだけでなく、二人の子供たちの健康のためにも禁煙を勧めました。
そしてKevinはティーンエージャーの頃から喫煙していましたが、ついに禁煙を決めたのです。

二人は禁煙をするために、地元の禁煙指導サービスを受けました。
「想像したより難しくなかったよ。以前にも禁煙しようとしたことがあったけど、そのときは禁煙指導のサポートは受けなかったのさ。もし自分たちでやめようとしたらもっと難しかったよ」とKevinは言います。

KevinとSharonは、1ヶ月以上禁煙に成功し、ジェイジェイも家族も恩恵を受けました。

Kevinはこうも続けます。
「家で禁煙を始めて3日目に、子供たちを学校に連れて行くのに家を出たら、子供たちが『何の香り?』って聞くのさ。そうしたら、芝生だったんだよ。」
「そのとき、あぁ、タバコをやめたんだとしみじみ感じたよ」

「ジェイジェイにしてもそうさ、今ではチュッチュッとさえずっているよ」

投稿者 Yuki : 12:15 AM | コメント (0)

June 25, 2004

体温も測れるマイクロチップが登場

日本でも、動物病院で、肛門から直腸温(体温)を測られることをいやがっていたネコちゃんたち、イヌちゃんたちに朗報になる日が来るかもしれません。

英国で、個体識別のマイクロチップに体温を測定する機能がついた新製品が発売されています。

Bio-Thermo

これまで伝統的に、ペットの体温を正確に測定する方法(つまり、体内のできるだけ深部の体温を測定する方法)は直腸の温度を測ることとされています。

けれど、それをストレスと感じるペットや飼い主もいて、測定に時間も要します。
新しいチップ、Bio-Thermoは、直腸温よりも正確にペットの深部体温を瞬時に測定できることが、テストの結果から明らかにされているとのことです。

もちろん、そのペットの個体識別のためのコードの情報も同じスキャナーで読み取ることが可能です。

これならば、ペットも飼い主さんもストレスを受けることもなく、獣医師さんにも診断上のメリットがあることでしょう。

このような有用な製品が日本に導入されることで、マイクロチップに対する知識が進み、普及が進むと良いなと思います。

投稿者 Yuki : 10:12 PM | コメント (0)

June 09, 2004

FDA、イヌ糖尿病治療薬として初のインスリン製剤を承認

米国食品医薬品局(FDA)は、今年5月に米国Intervet社のイヌの糖尿病治療薬(商品名: Vetsulin)を承認しました。

これまで、イヌの糖尿病治療にはヒトのインスリン製剤が用いられてきましたが、Intervet社によればヒト・インスリンは、イヌの薬物代謝にあまり合致していないという問題があります。

Intervet社のVetsulinは、ブタ・インスリンと亜鉛を懸濁させた製剤で、イヌの糖尿病治療薬として米国で初めて承認されました。本剤の投与により、イヌの糖尿病の症状(多飲、多尿、食欲亢進、体重減少など)を改善できるとのことです。

Vetsulin -- Dog Owner --

Vetsulinは、獣医師の処方に基づいて投与されます。
まずはイヌの体重に応じて最初の投与量を設定し、その後様々な検査により投与量を最適化するとのことです。投与は飼い主が家庭で行うため、獣医師による指導が行われます。

Intervet社によれば米国ではイヌ200頭に1頭の割合(0.5%)で糖尿病を発症していると推定されています。
米国では約5,500万頭のイヌが飼育されているとのことですので、約28万頭の糖尿病のイヌがいると推計されます。

日本では、イヌの糖尿病の発生率が0.11%(多摩獣医臨床研究会調べ)ということです。
日本でのイヌの飼育頭数1,100万頭(ペットフード工業会)から考えると1万2千頭の犬が糖尿病に罹患していると考えられます。

日本でも使えるようになれば良いですね。

投稿者 Yuki : 11:25 PM | コメント (0)

January 17, 2004

ペットを子供に買い与える前に

ウサギをペットとして、子供に買い与える前に、ご両親は2回、考えて欲しい、と専門家が注意している(※)。

英国スコットランド動物愛護協会( http://www.scottishspca.org/ )では、捨てられるペットの数が増加していることを明らかにしました。
職員によれば、子供たちの多くは、動物の世話にすぐに飽きてしまいますが、捨てられたペットは野生では生きていくことはできません。
福祉センターの玄関口に捨てられているウサギの数が増えているとのことです。

bunny.jpg

※:英国でイースター(復活祭)は、伝統的に親がウサギを買い与えます

「不幸な存在」

スコットランド動物愛護協会(SSPCA)のスポークスマン Mairi Ball氏は、子供にペットのウサギを買い与える前に2回考えて欲しい、と訴えています。
「子供は、いともたやすく、いとも早く動物に飽きてしまいます。」
「その後、このかわいそうな動物にどのようなことが起こるかというと、たいてい庭の奥にあるウサギ小屋に閉じ込められたままで、ときどきフードを与えられるという、真に不幸な存在になってしまいます。」
「ウサギは、どんなに苦しくても、鳴いたり音を立てることができず、沈黙の犠牲者として知られています。」

Balernoにあるロジアン動物福祉センターのKenny Sharp氏は、野生に捨てられたウサギは生きることができないので、ご両親は購入する前に、新しくペットを飼う責任について真剣に考えてほしいと強く要請しています。

「ウサギは、ワラがたくさんつまった暖かい小屋になれているので、野生では簡単に肺炎にかかり、寒さで死ぬか、野生のウサギから病気をうつされてしまいます。」

原文はこちら↓
BBC NEWS | Scotland | Parents warned over pet rabbits

上記はBBCのニュースですが、英国スコットランド動物愛護協会( http://www.scottishspca.org/ )のウェブサイトでは、クリスマスの前後に捨て犬や捨て猫が増え、その世話や新しい飼い主探しに苦慮されていると記載されています。

日本でも同様だと思います。お子さんにいくらせがまれても、せめてその日は考える日にしませんか。
子供が「毎日散歩すると約束して買ったのに、1週間しかもたなかった」という話はよく聞きます。その結果、運動不足になった犬がよく吠えて、近所迷惑だといわれたり、ストレスから皮膚病になったという犬もいます。
どうかお父さん、お母さん、動物をお子さんに買い与える前に、ぜひ熟考してください。

投稿者 Yuki : 04:37 PM | コメント (2)

January 09, 2004

愛煙家はペットの受動喫煙にご注意

さまざまな一次医療(応急処置)や健康管理を指導しているDarlington Primary Health Care Trustでは、 愛煙家のペットオーナーに、次のような助言を行っています。

"もしあなたのワンちゃんがしわがれ声でほえたり、ペットのセキセイインコが咳こんで止まり木から落ちるのを見たりしたら、禁煙すべきときかもしれません。"

"祝祭日は、喫煙の習慣を家庭に持ち込むことになります。ですから、おめでたい時期にペットのことを考えてはいかがでしょうか。

イヌやネコ、セキセイインコは特に受動(間接)喫煙の影響を受けやすく、呼吸器に影響を受けます。このことはペットを部屋に閉じ込めた際により明らかになります。

「呼吸の様子をみたり、聴いたりすることで、違いに気づくことができます。」
Darlington Primary Care Trustの禁煙指導スペシャリストのDarcy Brown氏はそう言います。
「自分が喫煙するときに、ペットを外に出してあげようと考えるペットオーナーはいません。その後で、獣医師の高価な請求書にとまどうことになるのです。」

動物の肺は、ヒトの肺よりもぜい弱なので、今夜のパーティ*から早速、ペットをたばこの煙が充満する部屋から出してあげましょう。

英国ダーリントンのVets4PetsのTim Buck氏によれば、「ぜん息にかかっているネコや心臓病を患っているイヌは、特に感受性が高く、のどや肺に悪影響を受けます」とのこと。

「また、動物の目の前でたばこを吸う際に考えるべき他の要因もあります。私はこれまでたばこの吸い殻を食べて大量のニコチンを摂取して、悪影響を受けたイヌを数多く診てきました。もしペットが灰皿の中身を食べたら、それも非常に危険です。」


(*訳者中:この記事の発表された1月6日は、公現祭というキリスト教の祝日です。この日は東方の三博士が赤ん坊のイエスを訪れたのを祝います。)


原文はこちら↓
Darlington Primary Care Trust - NHS

投稿者 Yuki : 02:51 PM | コメント (0)

January 04, 2004

冬のペットケア

Today's News
冬の本格的な到来に向けて、アメリカ動物病院協会(AAHA)はペットの飼い主に、冬季にペットを健康で暖かく過ごすための注意やペットケアについてアドバイスをしています。
AAHA会長の獣医師 Link Welbornによれば、「冬はペットにとってさまざまな危険があります。」「しかし、飼い主さんがいくつか簡単な注意をすることで、ペットが冬の数ヶ月間を無事に過ごすことができます」とのことです。

AAHAは、次のような注意をすることをお奨めしています。

■ 飼い主さんは、ペットをできるだけ室内に居させるか、もし屋外に出さなければならない場合は適当な小屋、水、毛布などを与えるようにしましょう。糖尿病、心臓病、腎臓病やホルモンのアンバランスなペットは室内で飼うようにしましょう。

■ 猫は、クルマのエンジンの余熱が大好きです。クルマの下部をチェックして、クラクションを短く鳴らすか、エンジンフードをコンっとノックしてからエンジンを始動させましょう。自動車を走らせる際に、猫が大怪我をするのを防ぐためです。

■ ペットの足の裏には、氷や岩塩の結晶がたまりやすいです。外から帰ってきたら、暖かい雑巾でふいてあげると、炎症を防ぐことができます。

■もし新しく、凍っていない水がすぐに飲めない場合、ペットは水たまりや溝にたまった水を飲んでしまいます。 そこは家庭から出る化学物質や不凍液、汚染物質などが最後にたまるところなので、結局ペットが毒物を口にしてしまう危険にさらすことになります。

■飼い主さんは、ペットを温かくしようとセーターを着せたり、上着を着せたりしますが、忘れてはいけないのは、ペットは身体の熱を一番逃がしてしまうのは、足の裏や耳や呼吸器からなのです。

最後に、ペットを動物病院に連れて行って、冬の間、ペットがうまく適応できるかどうか健康検査をしてもらうことは良いアイデアだと思います。

出典:PR Newswire

投稿者 Yuki : 08:50 PM | コメント (0)

December 02, 2003

5本足のワンちゃん、ポプコーンの手術成功

CNNニュースによれば、米国ノースキャロライナ州ローリーの州立公園近くで発見された5本足の犬の外科手術が成功したそうです。

著作権に配慮して、写真(3枚)はリンク先↓でご覧下さい。
CNN.com - Five-legged dog undergoes successful surgery - Nov. 26, 2003

21時間半にもおよぶ外科手術の結果、きわめて珍しい先天異常による左の後肢2本の切除が成功しました。

ポプコーンと名づけられたマルチーズとテリアのミックスは、州立公園の近くで発見されて以来、地元の愛犬家達の間で話題の的になっていました。ポプコーンの年齢は9ヶ月齢から1歳の間と考えられ、専門家でも、このような犬が生後こんなに長く生きているという例は聞いたことがないそうです。

5本目の足は、犬の歩行の障害になっていたため切除されました。ほぼ完全に発達した左後肢ですが、正常の位置から90度回転しており、同様に歩行に役に立たないため切除されました。

ポプコーンの手術費用として3,000ドル(約33万円)がウィスコンシン州やフロリダ州など50名以上の人々から寄付があり、執刀した獣医師のDr.フランク アンシード氏に贈られました。

7針を縫って、4インチ(約10cm)の痕がお尻に残りましたが、ポプコーンの発見者のリズ・ベル氏にペットとして引き取られているとのことです。

投稿者 Yuki : 10:11 PM | コメント (0)

November 30, 2003

英国のペットパスポート

BBCによれば、英国ではペットを連れて海外旅行する際のパスポートが本格化しつつあります。

ペットパスポートを持てば、たいていのヨーロッパ各国や、狂犬病のない国々(日本も含まれます)から英国に再入国する際に、180日間の動物検疫を受けなくても済むそうです。

snowdog.jpg

これは英国のDEFRA(The Department for Environment, Food and Rural Affairs: 環境食糧農林省)が進めているPETS(The Pet Travel Scheme:ペット旅行計画)の一貫で、ペットパスポートをもらうには、所定の要件を満たす必要があります。

・ マイクロチップが埋め込まれて、個体識別が可能なこと
・ 狂犬病ワクチンが接種されていること
・ 血液検査を受けていること(狂犬病に対する抗体価を測定します)
・ 英国が定めたPETS証明書が発行されていること
・ 寄生虫の一種である条虫(エキノコッカス)とダニの駆除を行っており、それを公的に証明できること
・ 居住場所についての宣言書に署名すること(旅行前6ヶ月間は、指定国以外へペットを連れていっていないこと)

これら6点が要件となっています。
英国からの出国も、英国への入国もPETSに申告しているルートで旅行しなくてはなりません。
日本-英国間は空路のみで、空港は成田、関西、名古屋の3空港のみが認められています(Defraのサイトでは、Kansaiとつづるべきところを、Kansiaとスペルミスになっています (~~;)。

英国での到着時にスタッフが全ての要件をチェックし、もしそのチェックを通過できなければ、ペットは動物検疫を受けるか、英国への入国を認められず、出発地に送還されるとのことです。

また旅行中、ペットができるだけ快適に過ごせるように次の注意が書かれています:
・ 旅行に耐えられるくらい、ペットが健康であることを確認すること
・ 旅行直前にペットに与える食事は軽くすること
・ 輸送ケージに入れる前に、ペットのトイレは済ませておくこと
・ 旅行の前に、輸送ケージに入ることをペットに慣れさせることは良案である
・ 輸送ケージは通気性がよく、動き回るのに十分な大きさがあり、安全で(足をはさまないで!)、フードも水も十分あり、簡単に差し替えられるものであること
・ 家族のにおいのついたクッションや毛布をケージに入れてあげれば、ペットもより落ち着くことでしょう
・ その他にも良いアイデアがあれば、ぜひ試してください

BBC Holiday - Travel tools - Pet passports

日本への入国の際には、少し状況が異なります。
外国から輸入される犬猫は、狂犬病とレプトスピラ症(犬だけ)についての検疫のため一定期間の係留検査を受けなければなりません。

係留検査は、原則として動物検疫所の係留施設で実施します。係留期間については、輸出国政府機関が発行する狂犬病予防注射証明書の有無や健康証明書の内容によって14~180日の間で設定されます(日本に到着した日と解放する日は除く)。狂犬病予防注射証明書がない場合には、最長期間(180日間)の係留期間となりますのでご注意ください。 ただし、狂犬病の発生のない指定地域から連れてくるときは、必要事項が記載された輸出国政府機関発行の健康証明書があれば、12時間以内の係留期間となります。
(引用:動物検疫所

日本でも、狂犬病のない地域からの輸入で所定の検査申請書や証明書に不備がなければ12時間以内の係留で済むのは朗報です。
しかし、海外(狂犬病発生地域)から入ってくる猫については、海外での狂犬病の予防注射を要件とするのに、日本では猫を対象とした狂犬病ワクチンが認められていないのは、なぜなんだろうと思ってしまいます。皆さんは、海外では猫にも狂犬病ワクチンが接種されていることをご存知でしたか?

また、もう一点、日本では現在数社の犬猫用マイクロチップ(商品名は、ライフチップなど)が農林水産省で認められています。
現在は迷子防止を主目的としていますが、飼い主さんへの連絡も理解も不十分で、まだ普及率は非常に低いです。

それを活用する側も同じ状況で、各都道府県や市町村の動物愛護センター・保健所などでも、マイクロチップのコード番号を読み取るためのリーダーを装備していないところが多数あるようです。
それでは、飼い主がせっかくマイクロチップを埋め込んでいても、読み取られることのないまま、飼い主の手元に戻れないペットがいることが残念ながら予想されます。

まず、都道府県・市町村レベルでのリーダーの普及率を向上させて、受け入れ側の態勢を整えることが先だろうと思います。そうして、準備ができれば、飼い主さんも真剣に考えるようになり、普及する素地ができるのではないでしょうか。そして、それが日本版のペットパスポートにも使えるようになれば、飼い主、ペット、獣医師そして行政も皆、便利になれますよね。

投稿者 Yuki : 12:10 AM | コメント (0)

November 27, 2003

中国で、狂犬病による死亡者が急増

BBC News(11月25日付)によれば、中国で狂犬病による死者が急増しています。中国の報道によれば、1-9月の9ヶ月間で、約1,300名(1,297名)が死亡しており、去年の同時期の62%増とのことです。

これは、今年はじめ中国本土でパニックを起こしたSARSによる死者の349名のほぼ4倍に当たるとのことです。

China Daily 誌に中国当局が語ったところによると、この原因としては、ワクチンの品質が良くないことと、狂犬病に対する知識が一般に不足している(狂犬病の予防注射接種率が低い)ことが考えられるとのことです。
また、中国でペットを飼うことの流行と共に、捨て犬や迷子の犬が増えていることが原因だと新聞では報じています。

中国での昨年1年間での狂犬病の死者は1,003名であり、すでに今年はこの数字を大きく上回っています。

狂犬病は、さまざまな動物のだ液から感染し、発熱、痙攣、発作、幻覚、昏睡などの症状を呈して、発症すると最後は死に至ります。

人がもし狂犬病に感染した動物に咬まれた場合は、すぐにワクチン接種をすれば有効ですが、一度発症すれば治療は不可能です。

BBC NEWS | Asia-Pacific | China reports sharp rise in rabies
原文(英文)は上へ↑

日本にいる私たちができる最善の防衛策は、飼い犬に定期的に狂犬病ワクチンを接種すること、捨てざるを得ない子犬をつくらないために不妊去勢手術を施すことだとペットポータルは考えます。
但し、ワクチンや手術の安全性は100%ではなく、副作用や事故により死亡する場合も、残念ながら報告されています。

投稿者 Yuki : 12:58 PM | コメント (0)