July 31, 2005

犬のアトピー治療薬、続々登場

犬のアトピー治療薬が相次いで新発売されています。

5月にノバルティスアニマルヘルス株式会社から新発売されたシクロスポリン製剤の「アトピカ」(Atopica)が第一弾です。

Atopica - Advanced Skin Allergy Relief - US.Atopica.com - Intended for U.S. Residents only
(日本語によるサイトが残念ながらみつかりませんでした)

次いで、11月からは、東レがカイコを利用した遺伝子組み換え技術によりイヌインターフェロンγ(ガンマ)を組み込んだ「インタードッグ」です。
TORAY | プレスリリース | 世界初のイヌインターフェロン製剤を量産開始 コンパニオンアニマル用医薬品“インタードッグ”の製造承認取得について

海外では、Phytopharm plc社の生薬によるアレルギー性皮膚炎治療用にPhytopicaなどが販売されています。
Phytopharm plc: Phytopica
Welcome to Phytopica

脱毛や発赤、ひどいかゆみなど、皮膚疾患は飼い主さんも気づきやすい病気ですから、来院する病因としても高く位置します。

以前は、まずステロイド(副腎皮質ホルモン)を処方されることが多くありましたが、最近では獣医療でもステロイドは疾病に応じて使い分ける方向にあります。

製品についての詳しい情報は、各メーカーにお問合せ下さいますようお願い申し上げます。

投稿者 Yuki : 02:35 PM | コメント (0)

February 01, 2005

新しい犬用慢性心不全薬(ACE阻害薬)

犬の慢性心不全改善薬として、日本で第5番目の登場となる新薬が新発売されました。

犬の慢性心不全は、心臓内の左心房と左心室の間にある弁(僧帽弁)の閉鎖が不十分なために、全身に十分な血液を送ることができない僧帽弁閉鎖不全症などが原因となって生じます。
この慢性心不全は進行性の疾患で、完治が困難であることから、現段階では心臓の負荷を薬剤で軽減することがペットのQOL(生活の質)を改善する上で最善であるとされています。
これまで慢性心不全は、マルチーズやシーズー、ダックスフンドなどの小型犬に多いとされていましたが、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどの大型犬でも生じることが確認されており、また老齢犬だけでなく、若齢犬でも認められています。また、キャバリアキングチャールズスパニエルは、犬種特有の遺伝的な素因により慢性心不全になりやすいと報告されています。

現在は、心臓の負荷を軽減するために、動脈と静脈の両方をバランスよく拡張することができるACE阻害剤が第一選択薬として定着してきています。

これまで、犬の慢性心不全を対象として、農林水産省の製造(輸入)販売承認を得て、既に販売されている4剤は次の通りです。
 ■エナカルド錠(マレイン酸エナラプリル)
 ■フォルテコール錠(塩酸ベナゼプリル)
 ■バソトップ錠(ラミプリル)
 ■エースワーカー錠(塩酸テモカプリル)

そして、今年1月から新発売された製品が、アピナック錠(アラセプリル)です。

それぞれの詳細については、下記の農林水産省動物医薬品検査所のデータベースから調べることができます。
動物用医薬品データベース

また、平成16年4月以降に副作用報告のあるものについては、副作用も調べることが可能です。
副作用情報データベース

それぞれ薬剤については特長があり、薬剤自体の値段も異なります。動物病院では1種類だけではなく、2種類以上の製品を置いていることが多いので、獣医師の先生とどの薬剤がご自分のワンちゃんに適しているかをぜひご相談されることをお勧めします。

apinac.jpg

関連ページ:

■ペットポータル■: やっぱり、スリムが健康的。

JP.Merial.com : 犬の病気 犬の心不全

大日本製薬「ニュースリリース2004_vol.27」

投稿者 Yuki : 02:08 PM | コメント (3)

October 23, 2003

猫用の血液型判定キット新発売

猫の血液型は、赤血球表面にある2つの抗原(A型・B型)の組み合わせで、A、B、ABの3つに分類されます。
日本人はA型が一番多いと言われますが、猫もA型が優勢で、次いでB型、AB型はまれとのことです。

猫は犬と異なって、血液型の抗原に対して生まれながらに自然抗体を持っています。特にB型の猫がもつ抗A型抗体は強力で、間違って輸血すると、大事故につながります。

そのため、輸血や自然交配には、事前に血液型の判定が必要ですが、これまでは動物病院で行うクロスマッチ(2つの血液を少量混ぜて、凝集するかどうかを調べること。凝集する=>反応している=>2つの血液は合わないということになります)しかありませんでした。

今回のキットの新発売により、血液型を容易に判定し、より安全な輸血や輸血血液の確保(供血猫・ドナー猫ともいう)が可能になると期待されます。
測定時間も約2分と短いので、多くの動物病院に普及すれば良いですね。

投稿者 Yuki : 02:35 AM | コメント (26)