October 09, 2005

米国で新たなインフルエンザウイルスが犬で発生

ニューヨークタイムズによれば、米国8州で、犬の新たなインフルエンザが発生し、犬の死亡例も発生しているとのことです。
The New York Times - Breaking News, World News & Multimedia (SEARCH(検索)部分に、canine fluと入力して検索して下さい)

フロリダ州立獣医大学のDr. Cynda Crawfordの調査によれば、最初の発生は2004年1月にフロリダのレーストラックで、競走犬のグレイハウンド24頭が感染し、8頭が死亡したとのことです。これまで、フロリダ州、マサチューセッツ州、アリゾナ州、ウェストバージニア州、ウィスコンシン州、テキサス州、アイオワ州、ニューヨーク州で感染例が確認されているとのことです。
死亡率は1%程度で、子犬や老犬では10%程度になるとしています。

このウイルスは、馬のインフルエンザウイルス H3N8株によく似た特徴をもつことから、馬のインフルエンザウイルスから変異したものと考えられています。しかし、高病原性鳥インフルエンザウイルスのH5N1株や人のインフルエンザウイルス株とは相関性は低いとされており、犬から人への感染の報告はありません。

ひどい咳(せき)が数週間続く症状であるため、ボルデテラ・ブロンキセプチカという細菌から感染するケンネルコフ(犬伝染性喉頭気管炎)と間違えられることもありますが、ケンネルコフで死亡することは非常にまれです。

9月25日に最初の記事が掲載されて、その中で、

It spread most easily where dogs were housed together but that it could also be passed on the street, in dog runs or even by a human transferring it from one dog to another. Kennel workers have carried the virus home with them, she said.(拙訳:それ(インフルエンザウイルス)は犬が複数飼育されているところで最も容易に感染するが、道路やドッグランでも感染する危険性はあるし、人が(靴の裏などにウイルスをつけて)持ち帰って感染させることもある。(実際)犬舎で働く人たちがウイルスを持ち帰ってしまっている、と彼女は述べた。)
と記載された影響もあって、一時は10,000頭が死亡したという噂が流れたり、犬をドッグランに連れて行っても良いのかとの問合せが殺到したとのことです。

しかし、その後、大流行は現在のところない、とのことで、ニューヨークでも落ち着きをみせている模様です。
但し、散歩を当分中止しているという飼い主さんや、ドッグランに連れて行っても公共の水飲み場では水を飲ませず、犬用に水を持参する飼い主さんもおられるとのことです。
Dogs Stay in as Rumors Run Free - New York Times

このウイルスに対する犬用のワクチンはまだありませんが、馬のインフルエンザワクチンは開発できていることから、開発も早期にできる見込みとされています。

日本での発生の報告はありませんが、感染した犬の内、80%は症状を示しますが、20%は症状がないため、日本にウイルスが持ち込まれる危険性はゼロではありません。
また、先程のワクチンも、米国で販売認可が下りて、米国で流通ができるようになっても、日本では一部の試験を再試験して、農林水産省で認可を受ける必要があります。それには日本の開発着手から考えても2年はかかるものと推察されます。
そのため、まずは日本へのウイルスの流入・感染した犬の持込を防ぐことが重要となります。

米国から連れて帰った犬が、呼吸困難になるようなひどい咳を繰り返す、鼻汁が出る、41度以上の発熱があるなどの症状が認められたら、かかりつけの動物病院を訪問されるようお勧めいたします。

投稿者 Yuki : 12:22 AM | コメント (0)

October 08, 2005

「猫が女性の足の指、食いちぎる」という不可解な事件

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <猫>認知症女性の足の指、食いちぎる 埼玉の特養
Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 特養入所の80代女性、猫にかじられ右足指すべて失う

埼玉県の特別養護老人ホームで、就寝中の認知症の女性(88)が施設内に住み着いていた猫に右足の指すべてを食いちぎられていたことが8日、わかった。猫は保健所に捕獲された。

何ともショッキングな話です。このニュースを見聞きされて、皆さんはどう感じられたでしょうか?
こんな事件が起こったことをTVで知り、猫がそんなことをするなんて私には信じられません。
そこで、上記の記事を読み直してみると、いくつか気にかかる点が記事の記述にあることに気づきます。

1. 部屋は1階で、窓が約30センチ開き、網戸の下にも穴が開いていた
2. 猫は中庭に住んでいた猫である
3. 同ホームは「網戸の点検が不十分だった」として、女性の家族に謝罪した

第1ですが、認知症の方がおられる1階の部屋なのに、なぜ夜に窓が30cmも開けられていたのでしょうか?そして、なぜ網戸に穴が開いたまま放置されていたのでしょうか?
埼玉県北部の気象状況を調べますと、10月5日は雨で最高気温19度、最低気温18度、10月6日は晴れで最高22度、最低16度です。
Yahoo!天気情報 - 過去の天気 - 熊谷
ナースコールで気づいたのが10月6日朝午前5時過ぎとのことですから、就寝中でいくら布団をかぶるとはいえ肌寒い状況なのではないでしょうか。88歳というご高齢の方の部屋ですから、職員の方で窓は閉めておくべきではないでしょか? その上、この部屋は1階だということです。防犯上も、窓は閉めておかなければならなかったのではないでしょうか?

第2は、中庭に住み着いていた猫ということですが、フード(えさ)はどうだったのでしょうか?ただ住み着いている、野良猫という扱いだったのでしょうか? 動物は満腹の上に、餌を食べようとはしません。 まして、おなかがすいているからといって、人間の足の指を食いちぎるなどということをするでしょうか? 人間の指を餌として認識する猫なんて、普通の状態では考えられないのです。
住み着いていると職員が認識しているならば、ちゃんとフードを与えるべきではなかったのでしょうか?ちゃんと愛情を注いでいれば、決してこのような行為を猫はしなかったのではないでしょうか?

第3に、ホームが謝罪すべきことは、「網戸の点検が不十分だった」ということだけで良いのでしょうか? 上述の第1の点はどうなんでしょうか? 県警は外部からの侵入者はなく事件性はないとのことですが、内部に問題はないのでしょうか? この猫が保健所に捕獲されて、謝罪も済んだから、一件落着ということではいけないのではないのでしょうか?

何とも不可解なことが多過ぎるように思います。すっきりしません。
皆さんはどう思われますか?

このニュースで特養老人ホームなどの施設で動物を飼うことに支障が出たりしないよう願っています。
また、CAPP活動(Companion Animal Partnership Program)で活躍している動物たちは、しつけも万全で、動物介在活動(Animal Assisted Activity)、動物介在療法(Animal Assisted Therapy)に高い効果を挙げています。その活動にも悪い影響がないことを祈っています。
そのためにも、この特異な事例の真相究明をお願いしたいと考えます。

投稿者 Yuki : 03:37 PM | コメント (51)

October 04, 2005

ペットにどんな名前をつけていますか?(英国での調査から)

英国ではペットに昔、よくつけられていたLucky(ラッキー)、Patch(パッチ)、Spot(スポット)やRover(ローバー)などの名前は、最近ではあまり名付けられず、変わって、(人間の)子供につけられる名前が好んでつけられていることが、英国のペット保険会社 バージンマニー社の調査で分かりました。

英国イングランドおよびウェールズで2004年にペットにつけられた名前のトップから第10位までは、2004年にこどもにつけられた名前のトップ100位までに入っている名前でした。
今、英国で最もポピュラーな名前となったMolly(モリー)は女の子につけられる名前の第20位、Charlie(チャーリー)は男の子の名前第16位、Max(マックス)は同第36位でした。

これは、犬は犬らしい名前(?)、猫は猫らしい名前(!?)をつけていた昔と異なって、ペットが家族の一員として、より迎えられていることを示しているのだろうと同社のスポークスマンは語っています。

日本でも、このような調査が行われると面白いですね。どこかで行ってくれませんか?

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順位    ペットの名前          男の子/女の子の名前での順位
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第1位   Molly               第20位
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第2位   Charlie              第16位
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第3位   Max                第36位
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第4位   Millie(ミリー)          第22位
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第5位   Oscar(オスカー)       第58位
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第6位   Poppy(ポピー)        第45位
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第7位   Harvey(ハーベイ)      第32位
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第8位   Alfie(アルフィー)       第27位
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第8位   Rosie(ロージー)       第59位
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第10位  Harry(ハリー)         第11位
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第10位  Jack(ジャック)        第1位
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第10位  Lucy(ルーシー)       第6位
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第10位  Sam(サム)          第6位
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バージンマニー社のサイトはこちら↓(日本ではサービスを行っていません。)
Virgin Pet Insurance - UK pet insurance at Virgin Money

投稿者 Yuki : 12:09 AM | コメント (116)

October 03, 2005

国内初のウエストナイル熱発症、米国で感染。しかしご安心を。

米国から帰国した30歳代の男性が、米国でウェストナイル熱に感染し、日本国内初の発症となったことが厚生労働省から発表されました。

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 西ナイル熱が国内初の発症…川崎市の男性、米で感染か

厚生労働省は3日、米国から帰国した川崎市内の30歳代の男性会社員が、米国で流行中のウイルス感染症「西ナイル熱」と診断されたと発表した。  米国滞在中に、蚊に刺され感染したとみられる。国内で患者が確認されたのは初めて。  男性は、すでに回復しており、同省は「人から人へは感染せず、男性から西ナイル熱が流行することはない」と、冷静な対応を呼びかけている。(読売新聞) 10月3日

ここで説明されている通り、人から人に感染する心配はありませんし、ウェストナイル熱を媒介する蚊が日本に入ってきたという情報も現在、ありません。

かつて、日米を就航する航空機4機を客室内および貨物室内も全て調査し、蚊が2匹見つかりましたが、その蚊からウェストナイルウイルスはみつからなかったと聞いております。

但し、好んで蚊に刺される必要はありませんし、米国では発症者の約3分の1がカリフォルニア州に集中しているとのことですので、

(今年に入って、米国では先月27日までに1804人が発症、52人が死亡。出典:同上)、流行地を訪れる人は、蚊に刺されないよう対策を取るべきと厚生労働省では勧めています。

厚生労働省:ウエストナイル熱について

ペットポータルでの関連記事:
■ペットポータル■: 馬のウエストナイルウイルス感染症
■ペットポータル■: ウェストナイルウイルスと犬と猫
■ペットポータル■: 鳥類とウエストナイル熱
■ペットポータル■: 過剰に反応する前に、病気についてよく知りましょう。
■ペットポータル■: 過剰に反応する前に、病気についてよく知りましょう。2

投稿者 Yuki : 11:12 PM | コメント (0)