July 30, 2004

野鳥を駆除しても解決策にはなりません。

国際連合 食糧農業機関(FAO)は、7月16日、中国、タイ、ベトナムで再発している鳥インフルエンザの侵入の予防策として、野鳥を駆除しないよう、アジア諸国に対して強く呼びかけています。

Avian Influenza

FAO家畜衛生局のJuan Lubroth氏は、「野生の鳥を殺すことで、鳥インフルエンザの侵入を防止したり、発生をコントロールすることはできません。野鳥は、生態系に重要な役割を果たしているのです。」と説明しています。

また、ある種の水鳥が鳥インフルエンザの宿主になっていることが知られていますが、「現在までに、野鳥が、ある地域での鳥インフルエンザの再発の原因になったという科学的な証拠はまったくありません」とLubroth氏は付け加えています。

ニューヨークにある野生保護学会(the Wildlife Conservation Society)のWilliam Karesh氏は、「野鳥のハンティングは、絶滅の原因にもなり、野鳥がねぐらにしている地域の木を伐採(ばっさい)することは、野鳥が新しい地域や国に散らばらせ、鳥インフルエンザをはじめ、その他の病気も伝播(でんぱ)させることになります」と述べています。

鶏やアヒルを近代化された施設で飼育し、生物テロに対しての対策をほどこすことで、野鳥との接触を防ぎ、病気が広がるリスクを最小限にするのです。

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今週、北海道大学大学院獣医学研究科の喜田宏教授とお会いする機会があり、「鳥インフルエンザがなぜ東南アジアで今のような高温多湿の時期に発生するのでしょうか?」とお伺いしたところ、「それは誤解に基づいた考えなんだよ。鳥インフルエンザは、年中いつ発生してもおかしくないんだよ。人のインフルエンザが冬の乾燥した季節に発生が多いことと一緒にしてはいけないんだよ」とのことでした。

ということは、日本でも鳥インフルエンザが冬までに再発する可能性もゼロとはいえないということです。
この記事は別に、養鶏農家の方や一般の方々を不安に陥れようと思ってのものではありません。

今年初めの発生時には、環境省が野鳥の死骸からウイルスが発見されるかどうかを調べるという方針を打ち出しましたよね。
クジャクや鶏、アヒルなどが捨てられたりもしました。
学校や幼稚園で鶏を飼っている間は、子供を通わせない、という保護者の方がおられたという話も伺っています。

結局は、野鳥からウイルスは分離されませんでしたが、もし発見されたりしたら、恐怖からパニックに陥ることをペットポータルでは危惧しています。

もし日本で再発があったときに、「渡り鳥が日本に来ないようにしろ」とか、「カラスを駆除しよう」、「学校で鶏やチャボを飼わないように」、「家で小鳥を飼わないように」などという極端な意見が出ないように、心配してのことなのです。

極端に走らないように、今から知識を持ち、心の準備を行うことは非常に重要なことだとペットポータルでは考えています。

投稿者 Yuki : 12:03 AM | コメント (0)

July 28, 2004

「小さな命を救いたい」ドクターゆう子のホームページ

■ペットポータル■: ペットの不妊去勢手術はたくさんの命を救うへMIMIさんより7月25日にいただいたコメントでご紹介いただいた「ドクターゆう子のホームページ」を、皆様に広くお知らせしたいと存じます。

ドクターゆう子のホームページ

西山ゆう子先生は札幌生まれで、北海道大学獣医学部を卒業され、日本で代診をされた後、現在は米国カリフォルニアでペットビルアニマルホスピタルで勤務されています。

皆様にお知らせしたいと思いましたのは、西山先生が著作「小さな命を救いたい―アメリに渡った動物のお医者さんー」(四六判ソフトカバー/248頁/1575円(税込)で詳しく書かれておられる、犬猫の不妊去勢手術の重要性や、動物の安楽死問題、断尾や断耳などのペットの整形手術の問題などについて、皆様と一緒に考えてみたいと思ったためです。

以下は、Amazon.co.jpでは紹介されている目次ですが、さらに詳しい内容は、ドクターゆう子のホームページからご覧いただけます。

第1章 私は動物のお医者さん
第2章 小さな命を救いたい
第3章 絶望、そして再出発
第4章 不妊・去勢手術Q&A―不幸な命をなくすために
第5章 ペットの整形手術は必要ですか
第6章 あなたがペットの安楽死を決断するとき

夏休みにお読みになってみませんか。 そして、ペットポータルにぜひコメントをお寄せ下さい。
お近くの本屋さんになければ、Amazon.co.jpから購読していただくことも可能です。
小さな命を救いたい―アメリに渡った動物のお医者さんー (四六判ソフトカバー/248頁/1575円(税込)

コメントをお待ちしております。

投稿者 Yuki : 12:29 AM | コメント (0)

July 27, 2004

絶滅危惧種のための遺伝子バンク

英国ロンドン市のThe Natural History Museum, London, England(自然史博物館)では、絶滅の危機にある種類の動物のDNAサンプルを収集して、-80℃で冷凍保存する計画を発表しました。 Frozen Ark (フローズン・アーク、「凍結された(ノアの)箱舟」)と名づけられたこのプロジェクトでは、まず絶滅の危機にある動物のDNAや組織サンプルを採取し、保存する世界初の絶滅危惧種のDNAバンクを目指すとのことです。

The Frozen Ark - The world's first DNA bank to preserve endangered animals

今後30年間に、ほ乳類の24%に相当する1,130種類、鳥類の12%に相当する1,183種類が地球上から絶滅して姿を消してしまうとのことです。

将来的にはすべての動物のDNAを保存することを目指していますが、まずは絶滅する危険度の高いYellow seahorse(直訳すると、キイロタツノオトシゴ)やScimitar horned oryx (三日月形の角を持つオリックス<同じく直訳>)、Socorro dove(ソコロ・バト<同>)、Polynesian tree snails(ポリネシアン・木登りカタツムリ<同>)(どなたか、正式名称をお教え下さいませ)などが候補として挙げられているとのことです。

以下のリンクから、それぞれの動物の写真をスライドショーで見ることができます。
Frozen Ark slideshow

投稿者 Yuki : 11:59 PM | コメント (0)

July 26, 2004

All About Japanで紹介されました。

「人がナビゲートするポータルサイト」All About Japan の [犬] というテーマのガイドを担当されている坂本光里 様から「リンク許諾のお願い」のメールをいただき、下記の通り、リンクをされたとのお知らせでした。

獣医さんの病気の話と活動や取り組み - [犬]All About Japan

もとより当サイト ペットポータルはリンクフリーですし、非常に光栄なことと喜んでお受けした次第です。

最近、出張が多くて、エントリーを新たにできておりませんでしたが、これからまた頑張って、皆様に少しでも何か役に立つ情報をご提供できれば、と考えております。

All About Japan 坂本様に御礼申し上げます。

投稿者 Yuki : 11:00 PM | コメント (0)

July 21, 2004

輸入犬には狂犬病予防接種とマイクロチップ

すでに多くの方がご存知のことと存じますので、備忘録として:

西日本新聞によれば、「子犬の輸入による狂犬病の侵入を防ごうと、農水省の専門家会議「犬等の検疫制度検討会」(座長・吉川泰弘東大大学院教授)は二十日、制度改革案をまとめた」とのことです。

犬猫 「10ヵ月未満」輸入を禁止に 狂犬病対策を強化

(1)狂犬病発生国・地域から輸入する場合、生後10ヵ月未満の子犬は輸入を禁止する
(2)犬を輸入する場合、発生国・地域に限らず、個体識別ができるマイクロチップの装着を義務づける

というのが柱で、年内に省令改正を予定しており、早ければ来夏から実施するとのことです。

今年3月に農林水産省が出した幼齢犬の輸入自粛要請についてでは、生後4ヶ月齢未満の犬の輸入自粛が求められていましたが、4ヵ月後に見直しがなされました。

また、朝日新聞では、以下のように解説されています。

子犬の輸入、来春禁止へ 狂犬病発生国の11カ月未満 - asahi.com : 社会

狂犬病の発生国の場合、これまで2週間から6ヶ月間は検疫のために留め置かれてきました。
(参考)

しかし、今回、この輸入時の検査期間を「原則即日(12時間以内)」と大幅に短縮する方針だとのことです。
海外で生活されていて、日本に犬を伴って帰国される飼い主さんにとっては朗報になりますね。
但し、複数回の狂犬病予防接種とマイクロチップの埋め込みなど、海外での事前の管理が厳しくなります。

農林水産省では、「ペットブームに水をさすわけではなく、あくまでも人と犬の健康管理が目的」と強調しています。


投稿者 Yuki : 11:59 PM | コメント (0)

July 09, 2004

8月29日、学校飼育動物研究会・設立記念シンポジウムが開催されます

8月29(日)13:00~17:00にお茶の水女子大学で、標記のシンポジウムが開催されます。
参加費は500円で、対象は、関心のある方はどなたでも参加可能です。

園・小学校での飼育実践事例などのパネル展示(12:00~)、小学校教諭、獣医師の先生方の講演(13:00~)に加えて、文部科学省の先生も加えた総合討論も行われます。

詳細や講演要旨は、以下のサイト(↓)からご覧いただけます。
学校飼育動物を考えるページ 
(管理人:中川美穂子 先生(獣医師)
      お茶の水女子大学子ども発達研究センター客員研究員  
      日小獣学校飼育動物対策委員会副委員長
      (社)日本獣医師会「学校飼育動物委員会」副委員長)


中川美穂子先生の講演を昨年お伺いしましたが、子供達が描くウサギやモルモットなどの動物が、飼育経験を積むに連れて、どんどん詳しく、そして優しくなっていくことに驚きました。
そして、幼稚園や小学校で動物を飼うことが子供達に、生命を尊ぶ気持ちや、科学的な興味を養うことができることを知りました。

ですが、動物の飼育法や病気について非常によく知っておられて、的確な指導ができる先生方も多くいらっしゃいますが、残念ながら、すべての学校の先生が精通しているわけではありません。そのため、ウサギが地下にたくさんの巣を作って、過剰に繁殖して、ウサギだらけになってしまったり、不衛生な環境で病気になってしまったりという問題が生じている学校や園もあるとのことです。

これまでにも、各地域で、地元の獣医師の先生がボランティアで学校や園の先生方に協力して、学校での動物の飼育法や、動物の心音を聴診器で聴かせたりする試みが行われてきましたが、それらは地域限定的なものでした。

ですが、今回の鳥インフルエンザの発生で、日本の各地で学校で飼育されている鶏やチャボなどの健康診断を獣医師が依頼されるようになり、獣医師の先生方も手弁当でそれに応えてこられました。各地でマスコミで取り上げられ、日本で今年の鳥インフルエンザの終息宣言が出された後も、ネットワークとして強固なものができてきたのだと思います。

それが、今回の学校飼育動物研究会(仮称)につながってきたものと小職は理解しております。

設立総会は12:30から開催されます。

お問い合わせ・申し込み先は:
●〒153-8681 目黒区下目黒6-5-22 国立教育政策研究所 鳩貝研究室
 鳩貝太郎 先生  FAX:03-3714-7073
●〒202-0023 西東京市新町5-16-29  事務局
 中川美穂子 先生 FAX:0422-56-9086 
メール
【お願い】先生にご迷惑がかかりますので、いたずらメールは絶対におやめ下さい。

投稿者 Yuki : 12:06 AM | コメント (0)

July 08, 2004

鳥インフルエンザウイルスは既に定着、アジア旅行ではご注意を

共同通信社(7月8日)によれば、高病原性鳥インフルエンザウイルスは、中国南部に定着しており、根絶は困難であるとの調査結果が出たとのことです。

 昨年末から今年初めにかけて東南アジアで猛威を振るい、
日本でも鶏などに感染が広がった鳥インフルエンザウイルス
(H5N1型)は、中国南部に定着しており根絶は困難、とする
研究を中国広東省のスワトー大や香港大などのグループが
まとめ、8日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 研究グループは「同ウイルスは世界的大流行を引き起こす
可能性がある。長期的視野に立った封じ込め策が必要だ」と
警告している。

また、Yahoo!ニュース - 海外 - 読売新聞社によれば、

中国南部ではほぼすべての年で、高い割合でフンからウイルス
が見つかった。特に気温が20度以下の10―3月で検出率が
高かった。(中略)このため、中国南部の家きんの間でウイルス
が生き延び、冬に活発化している

としています。

先の共同通信社の記事によれば、H5N1型のウイルスは1996年に遺伝子が混ざってできた雑種ウイルスで、中国では最初アヒルなどの水鳥に感染していたのが、2001年以降は鶏にも感染するようになったとのことです。

日本においては今年の冬も、鳥インフルエンザに対する注意が必要となるでしょう。

また、厚生労働省は、夏の海外旅行シーズンを前に、アジアや東南アジアに渡航する人へ『一般的なインフルエンザの予防に心がけるとともに、生きた鳥等を販売している市場等には立ち入らないようにして下さい。』との注意を喚起しています。

鳥インフルエンザに関する情報 関連通知

5月以降も高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されている国
(平成16年7月6日現在)
インドネシア、韓国、カンボジア、 タイ、中国、ベトナム

繰り返しになりますが、生きた鳥を販売している市場等には立ち入らないようにしましょう。
一般的な観光地や市中を観光されている分には、心配ないと思います。

=================== 追 記 ===================
厚生労働省が鳥インフルエンザへの注意を呼び掛けた通知の一部に誤りがあることが分かり、同省は9日、修正した通知を出し直した、とのことです。

 同省は8日付の通知で、今年5月以降に高病原性鳥インフルエンザ発生が確認された国として、インドネシア、韓国、カンボジア、タイ、中国、ベトナムを挙げていましたが、韓国とカンボジアは誤りであることが国内の検疫所からの指摘で判明し、ウェブサイトも訂正し、全国の検疫所に対して改めて通知したとのことです。

新しい情報を提供しようとするのは難しいです m(_ _)m

投稿者 Yuki : 11:02 PM | コメント (0)

July 05, 2004

ペットの不妊去勢手術はたくさんの命を救う

アニマルメディア社の小動物臨床家向け月刊誌 「INFOVETS」 の2004年6月号に興味深い記事が掲載されていました。

Dr. W. Marvin Mackie, DVMが執筆した「早期不妊手術 ペットの過剰繁殖と70%ルール」という記事です。

これは、■ペットポータル■: 臓器移植で狂犬病感染 米CDCが初確認でも紹介した70%ルールに関連します。

「ほとんどの伝染病の流行を防ぐには、感受性集団(感染する可能性のある集団)のうちの70%が予防接種を受ける必要がある」と19世紀にルイ・パスツール(Louis Pasteur)博士は予測しました。現在でも、この70%ルールの有効性を世界保健機関(WHO)や米国疾病対策センター(CDC)などの世界的な公衆衛生機関が認めています。
"■ペットポータル■: 臓器移植で狂犬病感染 米CDCが初確認より抜粋"

この70%ルールは、1200年代初頭の数学者 レオナルド・フィボナッチ氏(Leonard Fibonacci)が農業生産に関する公式として提唱されたそうです。

元の記事に戻りますと、野良犬・野良猫の発生は、「犬猫の過剰繁殖」という"伝染病"によるものであり、「ペットの不妊手術」はその伝染病を予防する"ワクチン接種"に当たるというものです。
実際に、米国内で1980年代後半に飼い犬の不妊手術普及率が67%に到達した直後から、(捨て犬となって捕獲された)犬の安楽死件数が著しく減少した、という動物管理機関の報告や、飼い猫についても、不妊手術普及率が85%に到達した時点で、安楽死件数が激減したとのことです。

愛するペットに「可哀想」という理由で、不妊去勢手術をせずに、結局、たくさんの子供が生まれて飼えないから捨ててしまう、という行為は、ペットを愛しているからといえるでしょうか。安楽死されてしまうことの方が本当の意味でもっと可哀想だと言えませんか? 最初の「可哀想」という考えが誤っているのではないでしょうか? 

この記事でも、「不妊手術はペットの健康および行動学的に有益であるばかりか、過剰繁殖と不本意な安楽死につながる、望まれない妊娠を防ぐワクチン接種と全く同じ行為である」ということを、飼い主の方が認識してもらうことが重要だとしています。

たとえば、Googleで、「去勢 助成 (自分の住んでいる都道府県や市町村名)」という検索語で検索してみてください。
「獣医師広報板」の地方自治体による動物愛護・保護活動リンク集もきっと役立つことでしょう。


都道府県により異なりますが、多くは4,000ー5,000円(10,000円が上限という地域もあります)の助成が得られることがお分かりになるでしょう。

社団法人 日本獣医師会小動物診療料金の実態調査結果では、去勢・不妊手術では、オス犬の平均料金が約15,000円、メス犬が約24,00円、オス猫が約11,000円、メス猫が約18,000円とのことですから、助成金と組み合わせれば、飼い主さんの負担も減ると存じます。

投稿者 Yuki : 11:39 PM | コメント (2)

July 04, 2004

渡り鳥がウイルス持ち込み 鳥インフルエンザで報告書

農林水産省の感染経路究明チームが6月30日に報告書をまとめられたとのことです。
それによれば、山口、大分、京都の各府県で検出されたウイルスが韓国のウイルスとほぼ一致したことから、韓国などからカモなどの渡り鳥が持ち込んだウイルスがネズミや野鳥、昆虫、水などを介して鶏に感染したと考えられる、とのことです。

カンボジアでは6月30日までに家禽(かきん)の飼育や流通を解禁したそうですが、ベトナムでは7月1日に6省で鳥インフルエンザの再発が認められているとのことです。

高温多湿な日本の夏の間は再発はないと思われますが、より高温多湿と思われる東南アジアで再発しているとのことですから、養鶏などに携わっていらっしゃる方は、下記の記事に記載のような注意が必要です。

以下は記事の転載です。共同通信社様に深謝します。

渡り鳥がウイルス持ち込み 鳥インフルエンザで報告書
記事/提供:共同通信社【7月1日】

国内で発生した高病原性鳥インフルエンザ問題で、農水省の感染経路究明
チーム(寺門誠致(てらかど・のぶゆき)座長)は30日、韓国などから渡り鳥が
持ち込んだウイルスがネズミやスズメ、カラス、人、水などを介して鶏に感染
したとする最終報告書をまとめた。

 「鶏舎の出入り口に消毒槽が常備されず、扉も開いたままで、スズメやネズ
ミが鶏舎内に出入り」(山口県)、「カモが飛来する池の水を消毒せずに鶏に
与え、死んだ鶏を無造作に堆肥(たいひ)置き場に放置」(京都府の浅田農産
船井農場)など、衛生管理面の不備が感染の引き金になった可能性を指摘した。

 今後の予防策として(1)消毒槽や防鳥ネットの設置(2)カモがふんを排せつ
する池などの生水を鶏に与えない(3)ハエやゴキブリなどの害虫対策などを
挙げている。

 山口、大分、京都の各府県で検出されたウイルスは韓国のウイルスとほぼ
一致。韓国などとの間に人や物の往来が確認できず、同チームは「渡り鳥が
ウイルスを持ち込んだとするのが一番素直な考え方」(寺門座長)と結論付け
た。

 感染経路としてはカモがふんとともにウイルスを体外に排せつし、カラス、ハト、
スズメ、セキレイなどの鳥類やネズミ、昆虫などの小動物がふんに接触した可
能性が考えられるとした。

投稿者 Yuki : 01:16 AM | コメント (1)

July 03, 2004

臓器移植で狂犬病感染 米CDCが初確認

米国で臓器提供者(ドナー)が狂犬病に感染していることを知らずに、臓器移植された4名が全員死亡するという事故が生じました。
米国では、人では感染がないものの年間7,000頭強の動物(アライグマ、スカンクなど)の狂犬病の感染があるとのことです。
今後の詳細な調査結果の発表が待たれますが、やはり動物で常在的に発生があると、人への感染の機会が生じるということではないかと考えます。

ペットポータルをご訪問下さっている飼い主の皆さんは、今年ワンちゃんに狂犬病の予防接種を行って下さっていると存じます。

「ほとんどの伝染病の流行を防ぐには、感受性集団(感染する可能性のある集団)のうちの70%が予防接種を受ける必要がある」と19世紀にルイ・パスツール(Louis Pasteur)博士は予測しました。現在でも、この70%ルールの有効性を世界保健機関(WHO)や米国疾病対策センター(CDC)などの世界的な公衆衛生機関が認めています。
今年の狂犬病予防接種率は何%だったのでしょうか。
誰かが予防しているだろう、という考えでは、問題が起こったときに対処できません。
今はまだ、日本で動物でも狂犬病の発生の報告はありませんが、日本のように発生のない国はむしろまれです。
■ペットポータル■: 渡り鳥がウイルス持ち込み 鳥インフルエンザで報告書で書きましたように、周辺国から持ち込まれてしまう危険性があることを認識すべきだと思います。

もし愛犬の狂犬病の予防接種がまだの方、ぜひ予防なさいますようお勧めします。

以下は記事です。重要な記事ですので、全文を転載します。共同通信社様に深謝します。

臓器移植で狂犬病感染 米CDCが初確認

記事/提供:共同通信社

【ニューヨーク7月1日共同】米政府の疾病対策センター(CDC)は1日、臓器移植で
狂犬病に感染し、死亡した事例が国内で初めて確認されたと発表した。
 それによると、臓器提供者(ドナー)はアーカンソー州の住人で、5月4日に死亡。
肺、腎臓、肝臓が摘出され、4人に移植された。1人は手術中に死亡。
テキサス、オクラホマ両州で移植手術を受けた他の3人もその後に死亡し、解剖で
狂犬病感染が確認された。
 ドナーは死亡時に狂犬病の症状を示していなかった。臓器移植に際しての適格
検査には狂犬病の検査は含まれていない。
 CDCによると、角膜移植では過去に狂犬病が感染した例がある。
 狂犬病は通常、感染した犬などの哺乳(ほにゅう)類にかまれたりしてウイルスが
感染、中枢神経が冒されて死亡する。
 CDCによると、狂犬病は2001年にハワイを除く米国内で動物の感染例7437件が
報告され、その93%はアライグマ、スカンク、コウモリ、キツネなどの野生動物が
占める。人間の感染例はなかった。


投稿者 Yuki : 11:59 PM | コメント (0)

July 02, 2004

2004年、フィラリア前線、北海道に到達

北海道(旭川・札幌・函館)・岩手・青森・秋田・宮城・山形(6月)長野・福島・茨城・新潟・栃木・滋賀・富山・石川・福井・島根・群馬・奈良・鳥取・埼玉・岐阜・三重・千葉・愛知・広島・山梨・神奈川・静岡・京都・東京・香川・愛媛・大分・兵庫・岡山・徳島・佐賀・和歌山・長崎・大阪・福岡・高知・熊本・宮崎(5月)鹿児島(4月)沖縄で、計算上、犬フィラリア症の感染が可能となっています。 詳しくは、下記の"続きを読む"でご覧下さい。

今後は、30日間の累積HDUが130以下になった地点をご連絡してまいります。

今年も、犬フィラリア症を予防する時期になって来ました。
犬フィラリア症が蚊によって媒介されるのはご存知ですね。犬フィラリア症の感染子虫が、蚊の体内で発育するには、ある程度、気温が上昇した状況が続くことが必要です。そこから、HDU(Heartworm Development Heat Unit)という概念が案出されました。

そのHDUを計算すると、各地域でのフィラリア感染開始可能(HDU 130以上)となった時期を予測することができます。
通常、予防薬は蚊の感染開始1ヵ月後から感染終了1ヵ月後まで投与します。

※ただし、HDUは、あくまでフィラリアの感染期間を知るためのひとつの考え方です。同じ県内でも海側と山側では気温が異なりますし、蚊の生育状況も異なるので、フィラリア感染期間とその予防期間を限定するものではありません。

お住まいの地域でのフィラリア予防薬の投薬期間と回数については、かかりつけの動物病院にご相談くださいますようお願いします。
また、個体ごとの予防の前には、感染の有無を血液検査などで検査することが義務づけられています。
なお、過去7年間の各都道府県でのHDU 130以上の期間を以下から調べることができます。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://www.petportal.jp/php/hdu.php

それでは、各地の状況をご紹介します。

■沖縄では昨年から通年でHDUが130以上で、フィラリアの感染は年中起こる可
 能性があります。
■4月22日、鹿児島でHDUが130以上となりました。これは、蚊による犬フィラ
 リア症の感染が可能となったことを示唆しています
 (以下、同じ意味で「感染が可能となった」という表現を使っています)。
■5月2日、宮崎・熊本で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月4日、高知で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月5日、福岡で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月6日、大阪で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月7日、長崎・和歌山で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月8日、佐賀・徳島・岡山・兵庫で犬フィラリア症の感染が可能となりまし
 た。
■5月9日、大分・愛媛・香川・東京で犬フィラリア症の感染が可能となりまし
 た。
■5月10日、京都・静岡・神奈川・山梨で犬フィラリア症の感染が可能となり
 ました。
■5月11日、広島・愛知・千葉で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月13日、三重・岐阜・埼玉で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月17日、鳥取・奈良・群馬で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月18日、島根で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月21日、福井で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月24日、石川・富山で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月25日、滋賀・栃木で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月29日、新潟で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月30日、福島・茨城で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■5月31日、長野で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■6月5日、山形で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■6月12日、宮城で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■6月14日、秋田で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■6月19日、岩手・青森で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■6月21日、北海道(札幌)で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■6月24日、北海道(旭川)で犬フィラリア症の感染が可能となりました。
■6月30日、北海道(函館)で犬フィラリア症の感染が可能となりました。


投稿者 Yuki : 07:52 AM | コメント (1116)