April 16, 2005

英国でのペットへのマイクロチップの埋め込み状況

先日、英国でidENTICHIPという製品名のマイクロチップを販売しているAnimal care(アニマルケア社)の方と面談する機会がありました。

すでに150万頭の犬猫にマイクロチップが埋め込まれており、現在では毎週7,500頭ずつ、マイクロチップが埋め込まれているとのことです。

日本でも、マイクロチップによるペットの個体識別は行われていますが、まだまだ英国と比較できるほど普及していないのが現状です。

identichip2.JPG"idENTICHIP" Pets are lost without it.

英国では、マイクロチップを埋め込める動物病院が1,400軒以上あります。ということは英国のどの都市でもマイクロチップを埋め込める状況にあるということです。
また、350団体以上の動物愛護団体で、保護された犬猫にマイクロチップが埋められていないかどうかを調べたり、埋め込まれたマイクロチップのコードを読み取れるリーダーが備えられていることを指します。これにより、保護された犬猫が飼主の手元に戻る確率が非常に高くなります。

しかし、残念ながら、日本では各都道府県の動物愛護センターでもマイクロチップリーダーが常備されている施設がまだ少ないということが問題です。
毎年数十万頭の犬猫が保護され、地域によって異なりますが数日間~1週間程度の抑留期間を経て、飼主が見つからなかった場合、その動物は処分されてしまいます。
その際、施設にマイクロチップリーダーが設置されていないということは、折角、飼主が動物病院でマイクロチップを埋め込んでもらっても、コード(番号)を確認できない不幸な犬猫が存在する可能性が否定できないということです。
都道府県の施設ですので、年初に予算が付いていない物品は購入できないという制約がありますが、1台3~4万円の価格でリーダーは購入できるので、早急に常備することが必要だとペットポータルでは考えます。

英国では、動物愛護・福祉施設で、保護された犬猫にマイクロチップが埋め込まれていない場合、マイクロチップを埋め込んで、避妊去勢手術を施して、里親に引き渡すということも行われているとのことです。
英国で最大級の犬の福祉団体であるDogs Trustでは、今年すでに9,190頭の犬にマイクロチップを埋め込み、9,465頭の犬に避妊去勢を行い、2,884頭の犬に里親を見つけたとのことです(以下のリンクから、更新された現在の数値を確認できます)。
Dogs Trust:Microchipping

そういう面で考えると、個体識別の方法としてマイクロチップの有効性をもっと啓発することと並行して、マイクロチップを埋め込める動物病院の増加、愛護センターでのリーダー設置などインフラの整備も重要だと考えられます。

identichip3.JPG

identichip4.JPG

関連リンク:
■ペットポータル■: 犬等の新しい検疫制度とマイクロチップ

■ペットポータル■: 輸入犬には狂犬病予防接種とマイクロチップ

■ペットポータル■: 英国で、マイクロチップ埋め込み促進のイベント開催

投稿者 Yuki : April 16, 2005 02:32 PM
コメント

チップの中に飼い主の連絡先があるのでしょうか?
そうなると住所変更とか連絡先電話番号の変更とか
どうなるのでしょうか?
チップに一意の番号を書き込み、全国の統括データ
ベースで管理することが必要ですよね。

Posted by: まつだ : April 25, 2005 04:40 AM

チップの中には15桁(ケタ)の任意の数字が記録されているだけで、個人情報は一切埋め込まれていません。
それらはデータベースに記録することになっています。
ですからデータベースの管理・セキュリティが重要であると思います。

Posted by: Yuki : April 25, 2005 05:29 PM

ご無沙汰してます^^

お返事ありがとうございます。
日本でもこれが導入されれば、この認識チップ内の認識番号と
飼い主への連絡をつなぐ何らかの手段が必要ですよね?
データベースは非常に簡単ですが、これを預かる団体が不可欠ですよね?

これはどこがやるのでしょうか?
保険所?それともも民間or任意団体でもいいのでしょうか?

また、チップのリーダーの普及も必要ですよね?
リーダーが安価なものであれば、普及も早いですよね^^

また、我々のような民間でも飼い主の承諾さえあれば、認識番号と連絡メールアドレスを預かることもできそうな気もします。(ダメでしょうか?^^;)

Posted by: まつだ : May 5, 2005 03:20 PM

まつださま:
コメント有難うございます。

> データベースは非常に簡単です(後略)

データベースの管理は、やはり個人を特定することにつながるので、セキュリティが非常に重要になります。また、それが他の目的に使われることが絶対にあってはならないと思います。
そのため、民間でも任意団体でも良いのでしょうが、体制が整っているといえないところでは任せてはいけないと思います。保健所も難しいでしょうね。そのような人員も予算もないということではないでしょうか。今は、迷子防止が主目的で、鑑札のような登録が主目的ではありませんし。
これは私個人の理想ですが、国と一緒に検討しながら、生体販売業者、獣医師、JKCなどの登録団体、動物愛護に関する関係団体、マイクロチップ販売会社らが共有できるデータベースができれば良いなと思います。
どこがイニシャチブを取るかは検討課題でしょうが、利権が絡まないこと・データ流出のリスク管理できることが最重要だと思います。

Posted by: yuki : May 7, 2005 10:16 AM

こんにちは。

うさぎのオーナーですが、うさぎにもマイクロチップを埋め込むことは
可能なんでしょうか?

うさぎの場合、局部麻酔は出来ないと聞きます。また、麻酔そのものに
アレルギー反応をしめし、急死する場合もありますが、どうやって
埋め込むのか勉強不足で、申し訳ありませんが、詳しく教えて下さい。

それと、飼い主が故意に捨てる為に、埋め込んだチップを取り出して
しまった場合、どうなるのですか?そのチップを見つけた場合、
情報は漏れないんですか?

Posted by: elleまま : November 1, 2005 04:22 PM

elleまま様:

うさぎにもマイクロチップを埋め込むことは可能です。
また、アルコール綿で消毒するのみで、犬猫でも埋め込む際に局所麻酔はしません。針先が非常に切れるので、特に痛みはないように思います。

但し、マイクロチップの番号は15ケタの数字の割り振りについては、国際基準のISO規格に基づいて決めていますが、まだウサギ用に番号が割り当てられていないと思います。

番号例:
 392 AA  BB     CCCCCCCC
(日本)(動物)(販売代理店)(個体識別番号)
AAは牛が10、馬が11、犬が13(猫が14?)だと思います。

動物愛護法や外来生物法が整備されて、マイクロチップの重要性が益々高まると予想されますので、各種動物の番号が早く決められたら、と思います。

一部の販売会社では、このような番号の意味づけがなされていないマイクロチップを販売しています。これは元々、サンプルとして製造されたチップで、犬猫に埋め込むことには問題があるのではと思いますが、現状で、国が動物管理番号が決められていないウサギに埋め込む場合には、このチップが有用かもしれません。

なお、ご懸念のチップを見つけた場合、情報が漏れないのか、というご懸念については、チップ自体は誘導電流を生じるためのコイルとコンデンサ、ICがあるだけですので、分解しても個人情報は漏れないと思います。

但し、マイクロチップリーダーで番号を読み込めば、15桁の番号を読むことができるでしょう。

でも、その番号から、チッピングされた(チップを埋め込まれた)動物の情報を得るためには、セキュリティで守られたマイクロチップ番号のデータベースにアクセスする必要があります。

ですので、個人情報に到達することは、そう簡単なことではないと思います。

Posted by: Yuki : November 6, 2005 03:26 PM
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