September 24, 2004

こうすれば安心ー人とペットの共通感染症ー

8月23日の記事投稿■ペットポータル■: 市民公開講座「人と動物の共通感染症予防対策」で申し上げました通り、北海道大学で開催された日本獣医学会に参加してまいりました。

北海道大学大学院獣医学研究科の高島郁夫教授が、市民公開講座で講演された内容につきまして、飼い主の方々に有用と思われる部分を講演要旨から引用いたします。

こうすれば安心ー自分の健康は自分で守る知識と習慣を身につける

-------------------------引用ここから-------------------------

動物に対する注意事項としては、

(1) 散歩中の糞は必ず持ち帰るかしっかり埋める
    (病原体の汚染・拡散の防止)
(2) 糞で汚染された砂場などで遊んだ時も手を洗う
    (回虫卵の汚染防止)
(3) 日頃交流のない他の動物と濃厚接触を制限する
    (動物間の感染防止)
(4) 生肉を与えない
    (動物の経口感染を防ぐ)
(5) 動物の健康状態に変化があるなら動物病院に相談する
(6) 定期的に健康診断を受ける

飼い主が気をつけることとして、

(1) 動物との濃厚な接触(口移しで食物をあげること、動物と同じ布団で寝ること)を避ける
(2) 動物に触ったり、汚物を処理した時は必ず手を洗う
(3) 動物にかまれたら、その部分をよく洗浄・消毒し、症状があらわれたら病院で診療を受ける(パスツレラ症、猫ひっかき病)
(4) 輸入野生動物の、家庭での飼育をやめる(どのような病原体を持っているか不明なため)

-------------------------引用ここまで-------------------------

どれも当たり前のことですが、それが当たり前としてできていないためにペットから病気をもらったり、または人からペットに病気を与えてしまったりすることがあります。

しかし、高島先生もおっしゃっておられるように、「人獣共通感染症はその病原巣動物の習性・行動・履歴、感染症の特徴・うつり方(感染様式)、予防上の注意点などの知識を正しく理解すれば、怖い病気ではありません。」

同じ動物をペットとして長年飼って来られて、どこに行ったか、どんな動物と接したか、何を食べたか、などが分かっていれば、今まで習慣として続けられていて何も問題がないのであれば、別に、その習慣までも変える必要はないのではないかとも言えます。

但し、輸入野生動物にはご注意が必要だと思います。その動物が、数ヶ月前あるいは半年前どのような環境で生活していたか、全然分からないことがほとんどです。
そのような動物に、口移しで食事を与えたりしたら・・・、これは動物の病気をわざわざもらいに行っているようなものであることは容易にお分かりいただけるのではないでしょうか。

投稿者 Yuki : September 24, 2004 10:38 AM
コメント

9月27日の新聞報道では、埼玉県に住む40代の男性が今年2月、飼っていたハムスターに指をかまれた直後に意識不明となり、搬送先の病院で死亡していたことが27日までに分かった、とのことです。
傷口からハムスターの唾液(だえき)が体内に入り、急激なアレルギー反応である「アナフィラキシー」が発生、持病のぜんそくを誘発した、とのことです。

共同通信社によれば、ハムスターなどペットの齧歯(げっし)類にかまれたのが原因のアナフィラキシーは1995年以降、広島県など全国で17人報告され、16人は大事に至らなかったが、1人は植物状態になった。かまれた直後の死亡例は初めてとみられる、とのことです。

上記の通り、過剰な接触をしないよう気をつけることが非常に大切だと存じます。

Posted by: yuki : October 10, 2004 01:42 AM
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