西ナイル熱は、ウエストナイルウイルスが原因(日本脳炎ウイルスと同じフラビウイルスに属します)で、ウエストナイルウイルスに感染した蚊に刺されることにより、感染します。
1973年、アフリカにあるウガンダという国のウェストナイル州で、ウイルスが見つかったのでこの名前がつきました。
その点でいうと、西ナイル熱と呼ぶよりも、ウエストナイル熱と呼んだ方が正しいと(New Yorkを、新ヨークとは呼ばないように)ペットポータルでは思っていますが、最初、狂牛病と呼ばれたBSE(牛海綿状脳症)のときと同様、今の報道では西ナイル熱の方が一般に分かりやすいようなので、西ナイル熱と呼ぶことにします。事実、下記のリンクの厚生労働省はウェストナイル熱と呼び、国立の独立行政法人動物衛生研究所では西ナイル熱と呼んでおり、国の中でも統一されていないのが現状です。
潜伏期(感染している蚊に刺されてから、症状が出るまでの期間)は3~15日です。
感染してもほとんどの場合、全く症状が出ないか、軽い風邪(かぜ)のような症状が出て、自然に治ります。
しかし、重症例では高熱、頭痛、背中の痛み、めまい、発疹、筋力の低下、意識障害などの脳炎や髄膜炎の症状が出る場合があり、最悪の場合、死亡することもあります。高齢者や乳幼児など、免疫力が低下した人では重症になりやすいといわれ、米国でも死亡者のほとんどは高齢者です。
人から人への感染はありません。
また、研究が進められていますが、日本脳炎と異なり、まだワクチンによる予防接種は完成していません。
米国では、2年前に馬用にワクチンが開発され、販売されており、高い効果をあげていますので、人用にももうすぐ開発されることと予測されています。
犬に感染しても症状を示しません。不顕性(ふけんせい)感染といいます。
小職の調べた範囲では、2002年に米国で1例だけ、感染して死亡した犬が報告されていますが、この犬はもともと免疫不全状態にあったとのことです。
猫での感染は知られていません。
8月13日のエントリー■ペットポータル■: ウェストナイルウイルスと犬と猫では、2003年には米国で40例以下の犬の感染例と1例だけの猫の感染例が報告されているとのことです。
米国では、犬用に蚊の殺虫成分を含んだK9 Advantixという動物用医薬品も販売されていますが、飼い主さんが神経質になる必要はないとペットポータルでは思います。
日本では、まだウエストナイルウイルスに感染した蚊は発見されていません。
ですから、現在は日本で蚊に刺されても、西ナイル熱に感染することはありません。でも、蚊に刺されるとかゆいですし、わざわざ刺される必要もないので、防虫スプレーを使うことをお勧めします。
より詳しい情報は、以下のリンクからどうぞ↓↓(ここから下は、2004年8月8日付エントリーと同じです)
国立感染症研究所 West Nileウイルス
(ここでは、CDC(米国疾病対策および予防センター)が作製したビデオの日本語吹き替え版をご覧いただけます。)
厚生労働省 ウエストナイル熱について
(ここでは厚生労働省の診断・治療ガイドラインをご覧いただけます)
但し、米国、カナダ、メキシコ、カリブ海地域などの流行地へ旅行や仕事で出かけられる方は、ご注意が必要です。
この西ナイル熱は、ウェストナイルウイルスに感染した蚊が人を刺すことにより、感染します。
そのため、露出している皮膚へ防虫スプレーを使用する、外出する際はできる限り長袖、長ズボンを着用するなどの対策を行って下さい。
動物衛生研究所 西ナイルウイルス感染症
ここでは、米国の各州での感染者数の速報値が掲載されています。出発する前に、現在や昨年の発生数を確認しておくと良いと思います。