August 08, 2004

過剰に反応する前に、病気についてよく知りましょう。

西ナイル熱か、日本脳炎に米国で感染したおそれのある日本人が帰国後すぐに入院したという報道が8月6日から7日にかけて、日本を駆け巡りました。

詳細な検査結果が9日に出るとのことですが、仮に西ナイル熱だったとして、今度はどんな報道がなされるのでしょうか?

もし、今回の1件で 「西ナイル熱、日本上陸」などと報じてあったら、絶対、おかしいですよ。
この日本人の方は、米国に旅行して帰国してきたんですし、第一、生きたウェストナイルウイルスが持ち込まれたわけではありません。入院されたといっても、もう退院されています。

「国内で初」という表現もおかしいでしょうね。
日本で感染したわけではありませんから。

この1件は、「米国で西ナイル熱に感染したおそれのある日本人が帰国後、入院したが、もう退院した」ということだけです。 Do not panic! 「売らんかな」の報道がパニックの引き金とならないよう、注視したいと思います。
追記: 米国から帰国し、西ナイル熱感染の疑いが出ていた沖縄県の女性(42)について厚生労働省は9日午後、「これまでの検査では感染していない可能性が高い」と発表した。発表によると、国立感染症研究所(東京都新宿区)で女性の血液と脳脊髄(せきずい)液について、西ナイルウイルスの遺伝子や、感染した場合に増加する抗体を調べた結果、感染の証拠は確認できなかった。(共同通信社)
流行地での注意は必要ですが、現在、日本で過剰反応する必要はありません。

まず、この西ナイル熱についてよく知ることから始めましょう。

国立感染症研究所 West Nileウイルス
(ここでは、CDC(米国疾病対策および予防センター)が作製したビデオの日本語吹き替え版をご覧いただけます。)

厚生労働省 ウエストナイル熱について
(ここでは厚生労働省の診断・治療ガイドラインをご覧いただけます)

但し、米国、カナダ、メキシコ、カリブ海地域などの流行地へ旅行や仕事で出かけられる方は、ご注意が必要です。
この西ナイル熱は、ウェストナイルウイルスに感染した蚊が人を刺すことにより、感染します。
そのため、露出している皮膚へ防虫スプレーを使用する、外出する際はできる限り長袖、長ズボンを着用するなどの対策を行って下さい。

動物衛生研究所 西ナイルウイルス感染症
ここでは、米国の各州での感染者数の速報値が掲載されています。出発する前に、現在や昨年の発生数を確認しておくと良いと思います。


投稿者 Yuki : August 8, 2004 09:14 PM
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