July 30, 2004

野鳥を駆除しても解決策にはなりません。

国際連合 食糧農業機関(FAO)は、7月16日、中国、タイ、ベトナムで再発している鳥インフルエンザの侵入の予防策として、野鳥を駆除しないよう、アジア諸国に対して強く呼びかけています。

Avian Influenza

FAO家畜衛生局のJuan Lubroth氏は、「野生の鳥を殺すことで、鳥インフルエンザの侵入を防止したり、発生をコントロールすることはできません。野鳥は、生態系に重要な役割を果たしているのです。」と説明しています。

また、ある種の水鳥が鳥インフルエンザの宿主になっていることが知られていますが、「現在までに、野鳥が、ある地域での鳥インフルエンザの再発の原因になったという科学的な証拠はまったくありません」とLubroth氏は付け加えています。

ニューヨークにある野生保護学会(the Wildlife Conservation Society)のWilliam Karesh氏は、「野鳥のハンティングは、絶滅の原因にもなり、野鳥がねぐらにしている地域の木を伐採(ばっさい)することは、野鳥が新しい地域や国に散らばらせ、鳥インフルエンザをはじめ、その他の病気も伝播(でんぱ)させることになります」と述べています。

鶏やアヒルを近代化された施設で飼育し、生物テロに対しての対策をほどこすことで、野鳥との接触を防ぎ、病気が広がるリスクを最小限にするのです。

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今週、北海道大学大学院獣医学研究科の喜田宏教授とお会いする機会があり、「鳥インフルエンザがなぜ東南アジアで今のような高温多湿の時期に発生するのでしょうか?」とお伺いしたところ、「それは誤解に基づいた考えなんだよ。鳥インフルエンザは、年中いつ発生してもおかしくないんだよ。人のインフルエンザが冬の乾燥した季節に発生が多いことと一緒にしてはいけないんだよ」とのことでした。

ということは、日本でも鳥インフルエンザが冬までに再発する可能性もゼロとはいえないということです。
この記事は別に、養鶏農家の方や一般の方々を不安に陥れようと思ってのものではありません。

今年初めの発生時には、環境省が野鳥の死骸からウイルスが発見されるかどうかを調べるという方針を打ち出しましたよね。
クジャクや鶏、アヒルなどが捨てられたりもしました。
学校や幼稚園で鶏を飼っている間は、子供を通わせない、という保護者の方がおられたという話も伺っています。

結局は、野鳥からウイルスは分離されませんでしたが、もし発見されたりしたら、恐怖からパニックに陥ることをペットポータルでは危惧しています。

もし日本で再発があったときに、「渡り鳥が日本に来ないようにしろ」とか、「カラスを駆除しよう」、「学校で鶏やチャボを飼わないように」、「家で小鳥を飼わないように」などという極端な意見が出ないように、心配してのことなのです。

極端に走らないように、今から知識を持ち、心の準備を行うことは非常に重要なことだとペットポータルでは考えています。

投稿者 Yuki : July 30, 2004 12:03 AM
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