米国食品医薬品局(FDA)は、今年5月に米国Intervet社のイヌの糖尿病治療薬(商品名: Vetsulin)を承認しました。
これまで、イヌの糖尿病治療にはヒトのインスリン製剤が用いられてきましたが、Intervet社によればヒト・インスリンは、イヌの薬物代謝にあまり合致していないという問題があります。
Intervet社のVetsulinは、ブタ・インスリンと亜鉛を懸濁させた製剤で、イヌの糖尿病治療薬として米国で初めて承認されました。本剤の投与により、イヌの糖尿病の症状(多飲、多尿、食欲亢進、体重減少など)を改善できるとのことです。
Vetsulinは、獣医師の処方に基づいて投与されます。
まずはイヌの体重に応じて最初の投与量を設定し、その後様々な検査により投与量を最適化するとのことです。投与は飼い主が家庭で行うため、獣医師による指導が行われます。
Intervet社によれば米国ではイヌ200頭に1頭の割合(0.5%)で糖尿病を発症していると推定されています。
米国では約5,500万頭のイヌが飼育されているとのことですので、約28万頭の糖尿病のイヌがいると推計されます。
日本では、イヌの糖尿病の発生率が0.11%(多摩獣医臨床研究会調べ)ということです。
日本でのイヌの飼育頭数1,100万頭(ペットフード工業会)から考えると1万2千頭の犬が糖尿病に罹患していると考えられます。
日本でも使えるようになれば良いですね。