フィラリア症の予防期間の考え方の一つとしてHDUがあることはこれまでもご説明してまいりました。
HDUは、Heartworm Development Hear Unitの略で、蚊の体内でフィラリアの子虫(ミクロフィラリアと呼びます)が感染幼虫に成長するための温度の累積値のことを指します。
ご参考までに、星ヶ丘動物病院様の星ヶ丘動物病院 犬フィラリア症(糸状虫症)についてや、渡辺動物病院様の渡辺動物病院「常識のうそ:フィラリア予防薬の勘違い」では、詳しい説明が掲載されております。
各地域のHDUを計算するには、その地域の1日の最高気温と最低気温が分かれば計算できます。
これまで、各都道府県の県庁所在地のHDUを紹介してきました(■ペットポータル■HDUによるフィラリア症の感染予測 )が、今回は、皆様のお住まいの地域での計算する方法をお伝えいたします。
まず、1日の最高気温と最低気温ですが、気象庁の電子閲覧室から調べることができます。
検索内容選択から、「地域」「地点」を選びます。「データ」は「1ヶ月の毎日の値」を選択して下さい。
「年」は今年のデータであれば「2004」を、「月」は感染開始可能時期を調べたい場合は「3月」くらいを選択すると良いと思います(3月でも暖かい日があるためです。)
「検索」ボタンを押すと、新しいウインドウが開いて、気圧、気温や湿度などが一覧となった表が表示されます。
1日HDUは、その日(今日ならば5月18日)の(最高気温-最低気温)÷2-14で計算されます。
もし計算結果が負の数(マイナス)になったら、その日の1日HDUは0(ゼロ)とします。
それを毎日、毎日計算して合計していき(その累積値をHDUと呼びます)、130以上になれば、その日が蚊の体内でフィラリアの感染幼虫が成長した日(つまり、フィラリア感染開始可能日)と判定します。
もしPCで表計算ソフト(エクセルなど)が使えれば、ご自身で表を作ることも可能です。
1日HDUの計算に、ここではIF関数を使っていますが、目で見て、負の数であれば0、正の数であればそのままその値を使用して、全部合計していきます。
「感染開始可能日」もIF関数で算出できます。 =IF(左のセル>130,"感染開始可能日","")
※ただし、HDUは、あくまでフィラリアの感染期間を知るためのひとつの考え方です。フィラリア感染期間と、その予防期間を限定するものではありません。
お住まいの地域でのフィラリア予防薬の投薬期間と回数については、かかりつけの動物病院にご相談くださいますようお願いします。
追伸:飼い主さんや獣医師さんからのご要望があり、マイクロソフト社のエクセルを利用したHDU計算ファイルを作成しました。■ペットポータル■: HDU計算ファイル(案)をご参照下さい。