今年2月10日に発行したペットポータルのメルマガ【速報! 日本獣医三学会年次大会(沖縄)に参加してきました】を、「ヤンバルクイナたちを守る獣医師の会」の先生がお読み下さり、先生ご自身が『シンポジウム「ペットの野生化防止と絶滅危惧種の保護」をやってよかった』と、非常に喜んで下さいました。
また、『他の多くの獣医師の先生方に見てもらうため、この感想を全文パネルにして九州地区の獣医師学会や私たち会のHPで使用したいのですが如何でしょうか?』とおっしゃってくださいました。
そんな光栄なことに断る理由は一つもないと、直ちに快諾した次第です。
私自身、このサイトもメルマガも全くのボランティアで運営しておりますが、飼い主さんから、または今回のように獣医さんから、今回のように誰かが喜んで下さったり、何か少しでもお役に立てた時は、やってて良かったな、これからも頑張ろう、と思います。
メルマガ本文にも書いていますが、「ヤンバルクイナたちを守る」と、なぜ複数形になっているのでしょうか?
それはヤンバルクイナだけでなく、ケナガネズミ、オキナワトゲネズミ、アカヒゲ、ノグチゲラ、ナミエガエル(すべて国あるいは県指定天然記念物)などの野生動物を野ネコに食べられないよう獣医師の立場から守りたい、という思いからだそうです。
「ヤンバルクイナたちを守る獣医師の会」のウェブサイトもぜひご訪問ください。
ご参考までに、長いですが、そのメールマガジンを転載しておきます。
無料購読いただける方は、下記のいずれかからメールアドレスのみ登録してください。読者数の増加が発行の励みになります。
まぐまぐ、パブジーン(ペットポータルは優良誌に認定です)、melma!、Macky!
☆★☆=====================================================2003/02/10
いつでも新鮮ペットの情報 ~あなたと動物を結ぶ週刊ペットポータル~
======================================================================
http://www.petportal.org/ 現在は、http://www.petportal.jp/です。
連絡先: petportaljp@yahoo.co.jp
----------------------------------------------------------------------
※ご購読ありがとうございます。このメールは、動物を愛する人々が獣医学を
はじめとする専門情報を共有できるよう、ご登録いただいた方にお送りしてい
ます。本メールのコピー・転送は自由です。どうぞお友達にもご紹介下さい。
ウェブサイトも全ページリンクフリーです。但し、著作権は放棄しておりませ
ん。ぜひご活用下さい。
----------------------------------------------------------------☆★☆
■週刊ペットポータル■ 目 次 **************************************
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃速報! 日本獣医三学会年次大会(沖縄)に参加してきました
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃去勢・避妊手術に、自治体の補助金を活用しましょう
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━┓
┃編集後記
┗━━━━┛
**********************************************************************
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃速報! 日本獣医三学会年次大会(沖縄)に参加してきました
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
平成15年2月7日(金)~9日(日)に宜野湾(ぎのわん)市の沖縄コンベンション
センターで開催された日本獣医三学会年次大会に参加してまいりました。
三学会とは、日本小動物獣医学会、日本獣医公衆衛生学会と日本産業動物獣医学
会の3つが同時に開催されることから、三学会と呼ばれています。
今回のトピックスは、獣医師ではない一般の人々にも公開されたシンポジウムの
「ペットの野生化防止と絶滅危惧種の保護 - 移入種問題を考える -」でし
ょう。
ここでは日本の特別天然記念物であるイリオモテヤマネコ(沖縄県西表島)、
天然記念物のツシマヤマネコ(長崎県対馬)の生息数がどちらも100 頭未満と推
定され、いまや絶滅の危機に瀕していることや、沖縄県の固有種である飛べない
鳥、ヤンバルクイナの生息地がどんどん北上し、この15%で生息域が約25%も減
少してしまったこと、捨て猫やマングースによって食べられてしまっていること
が広く公開されました。その上で、今どのような対策が行われているかが発表さ
れました。
プログラムは下記の通りでした。
基調講演「動物飼育の条件 ~生態系保全と動物福祉~」
(財)日本動物愛護協会 中川 志郎 先生
イリオモテヤマネコ、ツシマヤマネコの問題について
九獣連ヤマネコ保護協議会・福岡県獣医師会 蔵内 勇夫 先生
沖縄島北部地域(やんばる)における移入動物対策の現状
(1)ヤンバルクイナの現状
山階鳥類研究所 尾崎 清明 先生
(2)環境省による移入種対策の現状
環境省奄美沖縄地区自然保護事務所 河野 通治 先生
(3)希少種を守る県の取り組みについて
沖縄県文化環境部自然保護課 石垣 栄治 先生
(4)やんばるの希少種を守るための獣医師の活動
ヤンバルクイナたちを守る獣医師の会 長嶺 隆 先生
(5)国頭村安田地区における飼い猫対策
国頭村安田区活性化委員会 中根 忍 先生
司会:
日本獣医畜産大学 羽山 伸一 先生
ここで発表された内容はどれも意義深いものでしたが、個人的に特に感銘を受け
たのは、沖縄県の自然保護課の石垣先生のお話でした。
沖縄島には、ハブやネズミの駆除目的でマングースが1910年に持ち込まれて、天
敵もいないことから、生息域を拡大しているとのことです。
「マングースとハブ」の話は有名で、小学校のときに私はその話を聞いたとき、
マングースが自分の身の危険を顧みずにいつもハブと戦って食べるのかなあ、と
当時、素朴な疑問を抱いた記憶があります。やはりそんなわけはなく、ヤンバル
クイナやノグチゲラ、ケナガネズミなどの希少な野生動物を食べてしまっている
ことから、マングースを捕獲するために道路沿いに箱ワナを600~750個、100m
おきに設置し、1日に2回、県の職員の方々が見回っておられるのだそうです。
なぜ毎日1日2回も見回らなければいけないかというと、箱ワナにかかるのは、
マングースだけではありません。ネコもリュウキュウヤマガメもオカヤドカリも
ヤンバルクイナだってかかるのです。放置しておくと、希少な動物を保護するど
ころか、ワナの中で死なせてしまう場合もあるのです。
県の職員の方々のご苦労たるや、私たちの想像を絶するものがあると思います。
また、マングースが捕獲されればされるほど、数が少なくなるため、ワナにかか
る確率が低くなります。メモできませんでしたが、1%未満だったと思います。
このような仕事を粘り強くできるのは、やはり沖縄の自然を守りたいという尊い
使命感なんだろうと、聴講しながら感じました。
「ヤンバルクイナたちを守る獣医師の会」代表の長嶺先生の話も強いメッセー
ジを持っていました。「ヤンバルクイナたち」と、なぜ複数になっているのか、
それはヤンバルクイナだけでなく、ケナガネズミ、オキナワトゲネズミ、アカヒ
ゲ、ノグチゲラ、ナミエガエル(すべて国あるいは県指定天然記念物)などの野
生動物を野ネコに食べられないよう獣医師の立場から守りたい、という思いから
だそうです。
そして、私たちは一方が正しければ、もう一方は悪いと考えがちで、ここでは
「ヤンバルクイナを食べる野ネコは悪者」に簡単に考えてしまいますが、長嶺先
生たち会の先生方はそうではなく、「クイナもネコも助けよう」「そのためには
何ができるだろうか」と考えたのです。そして、猫を避妊・去勢手術をしよう、
迷子にならないように、また飼い主が安易に捨てないように、マイクロチップを
猫に埋め込もう、と行動を起こしていったのです。
子供のころ小動物を飼ったことがある少年少女の割合が90%と高い一方で、途
中で捨てた(また親が捨ててしまった)経験がある子供たちが65%もいるそうで
す。この数字の意味は重いと思います。
国頭村安田区活性化委員会の中根氏は、過疎に悩む地域活性化を開発によるも
のではなく、自然環境の保護・保全により行おうという明快な方針で、安田区の
猫飼養の規則として、全ての猫にマイクロチップを埋め込むことを区長に答申し
採択されました。また、外部からの捨て猫防止に毅然たる態度をとり、地域の自
然、環境の保全に努めていきたいとおっしゃっておられました。また、冒頭には
「ぜひ、皆さん安田区のマネをして下さい」とも言われていました。この人口が
224名という地域の英断が、日本全国に広がりをもっていくとき、そこには新し
い日本の未来像があるような気がしました。
ヤンバルクイナたちを守る獣医師の会はホームページがあります。
http://homepage1.nifty.com/kunigami/Yanbaru/index.htm
マイクロチップに関する情報は、ペットポータルのウェブサイトでも紹介してお
ります。
http://www.petportal.org/microchip.htm
現在は、http://www.petportal.jp/mt/です。
その他にも、興味深い講演や発表がたくさんありました。
それらは、ペットポータルのサイトやこのメルマガで紹介していく予定です。
*********************************************************************
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃去勢・避妊手術に、自治体の補助金を活用しましょう
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
毎年、多くのワンちゃんやネコちゃんが、飼い主の望まない出産をして、飼い主
に叱られることになります。その子たちに幸運にも新しい飼い主が見つかって、
もらってもらえる場合もありますが、そうでない場合は、捨てられたり、有料で
引き取ってもらうことになります。
飼い主の皆さん、雌のワンちゃんネコちゃんに妊娠・出産を望まないならば、
ぜひ避妊手術をしてあげて下さい。
また、雄のワンちゃん、ネコちゃんが外で望まれない子犬や子猫をつくって来な
いよう、去勢手術をしてあげて下さい。
手術をすることで、性格がおとなしく飼いやすくなったり、高齢になったときに
精巣や卵巣、乳腺の腫瘍(癌)やヘルニアを予防することができます。
もし動物病院の費用がご心配でしたら、多くの自治体では、避妊手術・去勢手術
に対して、補助金や助成金を準備しています。
googleやyahoo!などの検索サイトで「避妊 去勢 助成」や「避妊 去勢 補助
」などのキーワードに、ご自分の県名や市町村名を加えて検索してみて下さい。
都道府県や市町村により年間の予算額が異なり、金額や受け取りの方法が違いま
すので、自治体に直接ご確認下さい。
**********************************************************************
┏━━━━┓
┃編集後記
┗━━━━┛
■今号は、沖縄で開催された獣医三学会から公開シンポジウムについて報告しま
■した。いかがでしたか。
■これを速報で紹介したいため、いつもは週末に発行するものを今日まで延期い
■たしました。お待ちくださっていた方、申し訳ありません。
■また、動物たちの発情の季節を前に、避妊・去勢に対する助成金をご紹介いた
■しました。全てのペットが、終生、飼い主に愛されることを心から願っていま
■す。
■2月11日は建国記念日ですね。週末、働きづめでしたので明日は静養したいと
■思っておりますが、はてさてどうなることやら・・・(う!)
☆★☆=====================================================2003/02/10
いつでも新鮮ペットの情報 ~あなたと動物を結ぶペットポータル~
======================================================================
http://www.petportal.org/ 現在は、http://www.petportal.jp/です。
連絡先: petportaljp@yahoo.co.jp
======================================================================
●注意●このメールマガジン「いつでも新鮮ペットの情報~あなたと動物を結
ぶ週刊ペットポータル~」の内容に十分注意を払っておりますが、情報は各人
の責任においてご利用下さるようお願い申し上げます。
このメールマガジンによって生じたいかなる障害・損害に対しても編集発行人
は一切責任を負うものではありません。
======================================================================
※最終行までお読み下さりありがとうございました。
本メールのコピー・転送は自由です。お友達にもご紹介下さい。
----------------------------------------------------------------☆★☆
公にされていないので捕獲されたノラちゃん、センターに持ち込まれた子達が殺処分されることにもお金が多く使われていることをご存知の方は少ないと思います。これ以上不幸な子達を増やさないように、去勢・避妊手術の助成金にそのお金が回るようになってもらいたいものです。なによりこれ以上無責任な人間が増えないことが一番ですね。
Posted by: yo-yo- : October 15, 2003 04:25 AM私も、yo-yo-さんと同意見です。動物の命の大切さが
あまりにも希薄になっていると思います。
これから、寒い冬に向い、野良猫達のことを考えると
つらいものがあります。地域で、野良猫達のことを受け入れられるよう、去勢・避妊手術はもっと助成金を使えるようになってほしいと思います。まだ、ほんの一部の助成金で、ほとんどボランティアのかたの負担になっています。まして、1匹・2匹ではありません。一人でも多くのかたの理解が必要であると、痛感しています。これ以上、不幸な野良猫達は、見たくありませんし、少しでも幸せに
生きてほしいと願っています。