■フィラリア予防薬は、蚊に刺されるのを防ぐ薬ではありません
現在、予防薬は毎月1回飲ませるチュアブル(フードタイプ)のものが主流です。その他に、錠剤や今年から新発売された滴下剤(スポットオン)などがあります。
ではどんなふうにフィラリア予防薬が効くのでしょうか?
フィラリア予防薬は1ヶ月間ずっと効いているのではありません。蚊に吸血された時に蚊から犬の皮膚から入ってくるフィラリアの幼虫が、脱皮と発育をしながら、犬の筋肉を通過して血液中に達するまでの間に数十日間かかります。
1ヶ月間隔で、フィラリア予防薬を与えると、その投薬前の1ヶ月間に感染した幼虫をまとめて殺すのです。
そのため、幼虫は犬の心臓に到達することなく、そして成虫にまで成熟することもないので、犬はフィラリア症にかかりません。
そのため、フィラリア「予防」薬と呼ばれるのです。
フィラリア予防薬は、犬が蚊に刺されるのを防ぐ薬ではありませんし、1ヶ月間、殺虫効果が効き続ける薬ではありませんので、お間違えなく。
■蚊がいなくなったら、今年の予防はおしまい!って言うのは正しい?
上で説明したように、フィラリア予防薬は、蚊に刺されて感染した幼虫が、犬の体内で発育するのを「防ぐ」薬です。ですから、飼い主が蚊がいなくなったと判断して、その途端に予防薬をやめてしまったら、どうなるでしょう?
もし最後の蚊が犬を刺して、そのときに犬にフィラリアの幼虫が感染していたら、犬の体内で半年間、フィラリアの幼虫はぬくぬくと成長して、心臓や肺動脈で成虫に成熟してしまいます。そうなると、もう予防薬で簡単に殺すことはできません。
そのため、フィラリア予防薬は、蚊の感染の終了後1ヶ月まで投薬することが大切なのです。
逆に、投薬の開始も、蚊が出てきたら、すぐに投薬を始めなくても大丈夫です。蚊が出始めてから、約1ヵ月後の余裕をもって毎月の投薬を開始すれば、フィラリアを予防することができます。
つまり、「感染開始後1ヵ月から感染終了後1ヵ月の期間」を毎月1回定期的に予防することが、必要で、十分なんですね。
■それではフィラリアの薬はいつから飲ませたら良いの?
以上、述べたように、フィラリア予防薬を投与する期間は、その地域でフィラリアの感染時期がいつからいつまでなのか、ということで決まることになります。そして、同じ地域であっても、年により気温が変化するので、感染時期は一定ではありません。
そのような状況の中で、その地域のより正確なフィラリア予防開始の時期と終了の時期を算出する方法として、HDU(Heartworm Development Heat Unit)の概念が考え出されました。
詳しい説明は、ここでは省略しますが、HDUとは、蚊の体内でフィラリア幼虫が発育するために必要な温度の単位と考えてください。
※ただし、HDU(Heartworm Development Heat Unit)は、あくまでフィラリアの感染期間を知るためのひとつの考え方です。フィラリア感染期間と、その予防期間を限定するものではありません。
そのHDUを計算すると、次のように各都道府県でのフィラリア感染開始可能(HDU 130以上)時期を予測することができます。
投稿者 Yuki : October 9, 2003 12:23 AM二匹ミニチュアダックスがいるのですが はっきりした確認はできなかったのですが 一匹の犬が 薬を2錠飲んだ可能性があります。もし 飲んでしまっていたとしたら 問題はあるのでしょうか?また 一匹の犬が飲んでいるとしたら もう一匹の犬はのんでないことになります この二匹のそれぞれの対応を教えてください