October 08, 2003

3.狂犬病予防のかかえる課題

「動物における対策・予防」として、「輸入検疫」および「狂犬病予防注射」を挙げました。しかし、この狂犬病予防注射にも、現状では以下の3つの課題があるとペットポータルでは考えます。

1.適用される動物についての一般的な意識

 まず、1.の適用動物ですが、狂犬病予防法ではイヌだけを対象としているものではありません。狂犬病予防法には適用範囲として以下のように記載されています。

狂犬病予防法(適用範囲)

第2条 この法律は、次に掲げる動物の狂犬病に限りこれを適用する。(中略)
   1 犬
 2 猫その他の動物(牛、馬、めん羊、山羊、豚、鶏及びあひる(次項において「牛等」という。)を除く。)であって、狂犬病を人に感染させるおそれが高いものとして政令で定めるもの

 2 犬及び牛等以外の動物について狂犬病が発生して公衆衛生に重大な影響があると認められるときは、政令で、動物の種類、期間及び地域を指定してこの法律の一部(前項第2号に掲げる動物の狂犬病については、同項ただし書に規定する規定を除く。次項において同じ。)を準用することができる。この場合において、その期間は、1年を超えることができない。
 3 (略)

また、第2条第2項の動物については政令で定めるとあるように、狂犬病予防法施行令では、以下のように適用される動物を規定しています。

(法の規定の一部が適用される動物)
第1条 狂犬病予防法(以下「法」という。)第2条第1項第2号の政令で定める動物は、猫、あらいぐま、きつね及びスカンクとする。

 つまり、狂犬病予防については、平時には犬だけを対象として予防注射を行うけれども、狂犬病が万一発生した場合には、猫、あらいぐま、きつねおよびスカンクを対象とする、ことも可能であるということについて、今は広く理解が得られていない、ということです。

 広くというのは、獣医師はもちろんのこと、飼主や動物を飼っていない人々という意味です。マスメディアに携わる人々にも知っておいてもらう必要があると考えます。

 こういうことを平時から啓発する努力を怠っていると、いざ、ロシアのようにキツネから人が感染した場合に、キツネは全て害獣だ、という論調が生じたり、仮にネコから感染が生じた場合に、飼い猫が捨てられたり虐待を受けたりしてしまう不幸な事件が生じてしまう危険性があるということなのです。

 もし狂犬病が発生しても、狂犬病予防ワクチンを注射すれば、犬と同様、ネコも守られるのだということを啓発する必要があります。最近、ペットとして飼育頭数が増えているフェレットもここに含めておくことも検討すべきかもしれません。

◆2.承認されている狂犬病予防ワクチン

 2番目の問題点としては、現在、農林水産省で承認されている狂犬病予防ワクチンについてです。これはさらにいくつかの細かい問題点に分けられると思います。

(1)犬だけを対象動物としている点

 前項1の適用動物で述べたように、狂犬病はイヌだけでなく、ネコや他の動物にも発生する危険性があります。しかし、現在、日本で流通している狂犬病予防ワクチンは農林水産省の承認を受けて、国内メーカーが製造し、国家検定を受けているものですが、対象動物はイヌのみであり、ネコに注射することは想定されていません。そのため、もし飼主が、飼っているネコに狂犬病予防ワクチンを注射しようとしても、農林水産省でイヌ以外の動物用に承認された狂犬病予防ワクチンがなく、どのような副反応が生じるか見当がつきませんし、またイヌ以外の動物では効果があるかどうかも不明です。

 海外では、猫用に狂犬病予防ワクチンが販売されておりますが、日本では輸入が許可されていません。
もし、イヌ以外の動物で狂犬病の発生があった場合、海外から緊急輸入する必要が生じるかもしれません。しかし、そのような場合に海外のワクチンメーカーが増産に応じられるかどうかは不明であり、また(2)とも関連しますが、有効性と安全性の評価に時間がかかることも予想されます。

 そのため、まだ発生のない今の段階で、イヌ以外の動物に注射することができる狂犬病予防ワクチンの国産化あるいは輸入承認について、国で議論すべきとペットポータルでは考えます。
(2004年4月14日削除。狂犬病組織培養不活化ワクチンで承認されている対象動物がイヌとネコであることが判明したため。ご指摘有難うございました。)

 (2)(1)有効性と安全性

 現在、日本で製造されて流通している狂犬病予防ワクチンには、まれに副反応が生じる場合があります。軽度の発熱や嘔吐、食欲不振などであれば対症療法によって治癒しますが、副反応のなかでもアナフィラキシーショックが生じた場合、注射後数時間から24時間で死亡してしまう場合があります。

狂犬病予防ワクチンによる副反応の報告は、農林水産省動物医薬品検査所のホームページで検索することができます。(そこで「動物用医薬品副作用情報」を選択し、◎生物学的製剤毎(ワクチンのことを生物学的製剤とも呼びます)を選択するとフレーム画面が表れます。そこで、「医薬品の名称」の項で、狂犬病の最初の文字、「キ」をカタカナの一覧表から選択するとご覧になられるでしょう。)

 ここにはお示ししませんが、見ていただくとお分かりのように、狂犬病ワクチンの注射で2001年に、9頭の犬が亡くなっているとの報告があります。
 年間460万頭注射される内の9頭ですから、報告された事故率は0.0002%であり、メーカー側からは安全であると主張されるでしょうし、客観的にみれば是認される範囲であるかもしれません。

 しかし、飼主の方にすれば、健康な犬を動物病院または集合注射会場に連れて行って、狂犬病予防ワクチンの注射を受けて数時間以内に容態が急変して、死亡するなどということがあった場合の悲しみは、癌や心不全などで亡くす場合と比べて納得がいかない、と感じるのではないでしょうか。

 そのような死亡例が起こる確率は0.0002%と非常に低いかもしれませんが、今後狂犬病ワクチン注射の接種率をより高めるための啓発をしていく上で、安全性は非常に重要なことであると思われます。

 有効性についてですが、日本では毎年の注射が義務づけられています。これはワクチン注射による免疫の持続が1年間で切れてしまうことを意味するのか、それとも1年以上の長期間、免疫持続性について調べられていないためか、分かりません。しかし、海外では既に3年に1回注射すればよい狂犬病予防ワクチンも販売されていることから、1年以上、効果が持続する狂犬病予防ワクチンが日本でも利用できるようになれば、より多くのイヌに狂犬病予防ワクチンが注射されるようになると考えられます。

(3)(2)国産ワクチン

(3)(2)として現在、日本で流通している狂犬病ワクチンは国産品のみであることがあげられます。まず長所・短所について考えてみたいと思います。
 長所としては、ワクチン株の性状やワクチンの製法が明らかであり、生産も計画的に行えるため、安定供給が可能であるということ、国家検定に必要な情報も入手が容易で、製品の品質が一定していると考えられることなどが挙げられます。

 しかし、一方で前述の(1)(2)にも関連がありますが、短所も考えられます。 狂犬病流行国では、流行があるがゆえに、様々な技術導入がなされて、3年という長期間、免疫が持続する狂犬病予防ワクチンや、イヌ以外の動物への狂犬病予防ワクチンが既に製造され、実際に使用されています。
 また、日本では、狂犬病予防ワクチンは、単味ワクチン(病原ウイルスが1種類だけ入っているワクチン)しか認可されていませんが、海外では、狂犬病ウイルスだけではなくパルボウイルスやジステンパーウイルス、パラインフルエンザウイルスなども1度に注射できる7種混合などの多価ワクチンも利用可能であり、飼主にとっては非常に便利だといわれています。

 フランスの動物用医薬品会社では、野犬に狂犬病ウイルスに対して免疫をつけさせるために、注射ではなく食べる狂犬病予防ワクチンも製造しているとのことです。これらを森林や農村の周辺に撒(ま)くことによって、それを食べた野犬やキツネなどに狂犬病の免疫をつけて、狂犬病を撲滅するプログラムを立てて、効果を上げている国もあると聞きます。

 これだけグローバル化が進み、島国という地理的な利点だけでは日本の国境を守れなくなっている現在、日本としても接種率を今まで以上に向上させることが急務であり、また他の動物に対しても何らかの予防策を検討することが必要だと思われます。

 しかし、日本では45年間、狂犬病の発生がないことから、逆に新しい狂犬病ワクチン株の導入や作出、狂犬病ウイルスと他のワクチンウイルスとの多価化も進んでいないように思われます。

 飼主の方々にワクチン接種の重要性を訴えて、接種を勧めることも今後も引き続き、推進させるべきことと考えます。

 そしてそれと同時に、飼主の方々が進んで飼犬に接種したくなるような利便性のある、すなわち免疫持続期間が長い、他のウイルス性疾患も同時に予防できる、などの特徴を持つ新しい狂犬病予防ワクチンが日本でも利用できるようにするという議論がもっとされても良いのではないでしょうか。

◆3.登録頭数と実際の接種率

 3に挙げた「登録頭数と実際の接種率」に関する課題とは、こういうことです。まず下記の表をご覧下さい。 これは厚生労働省の統計情報から得たものを一部改変したものです。ご存知のように、現在、犬の登録は一生に一度だけ行えばよく、平成12年度末の登録頭数は約580万頭です。狂犬病予防注射を受けた頭数は約460万頭で、約80%の犬が狂犬病の予防注射を受けたとされています。

 約80%という数字をご覧になって、皆様はどのようにお考えでしょうか。充分、高いと思われるでしょうか。

 しかし、実際には飼育されている犬がすべて登録されているわけではありません。1996年に厚生省国立公衆衛生院で調査して推計された登録率は61.1%とのことです。ここから、算出すると実際には1.63倍の約946万頭が飼育されていると推計できます。

 一方、ペットフード工業会による調べによると、平成12年度の犬猫飼育頭数は犬が全国で1,005万4千頭、猫が771万8千頭であるとのことです。これは、厚生労働省の登録頭数の1.74倍に当たります。

 そこから考えると、460万頭という狂犬病予防注射頭数による予防率は、国立公衆衛生院の推計飼育頭数から計算すると48.7%であり、ペットフード工業会の数値をもとにすれば45.8%と、どちらも50%を割ってしまいます。

 この50%未満という注射率にせよ、約80%という注射率にせよ、これが狂犬病が日本に侵入してきたときに充分であるかどうかは、疫学的な観点、地域的な観点から多面的に検討する必要があります。但し、厚生労働省が発表している80%という数値だけで充分高い予防率であるという考えを持つことは危険であると思います。

 また都道府県別にも検討する必要があるでしょう。

 もっとも高いのは長野県の96.7%ですが、80~90%以上の注射率を誇るのは東北地方に多い傾向があります。逆に関西以西は総じて注射率が低く、特に九州も低い傾向があるのが意外でした。前述の通り、実際の飼育頭数は、これよりも数十%(あるいは70%も)多いわけですから、接種率の低い都道府県では注射率をさらに上げる努力を行わなければ、逆に、狂犬病の発生があった場合の混乱が他府県よりも大きくなる危険性がないともいえないことが危惧されます。

 狂犬病の再発、それはあってはならないことですし、杞憂に終わることを望んでいます。しかし、前回も述べた通り、日本の状況は世界的にも極めて珍しい状況であり、全世界では多くの国で狂犬病が流行し、年間4~5万人もの人が狂犬病で亡くなっています。

 そして、それは日本と地理的に近隣の国々や経済的に関係の深い国々で起こっている現実であることを忘れてはなりません。

投稿者 Yuki : October 8, 2003 11:50 PM
コメント

このページの「2.承認されている狂犬病予防ワクチン」に「対象動物はイヌのみであり、ネコに注射することは想定されていません。」と記載されていますが、あなたは狂犬病ワクチンの接種を行ったことがないのでしょうか?添付文書を、良く読みましょう。読んで訂正個所がわかったら、すぐ訂正を行いましょう。

Posted by: 獣医師として恥ずかしい : April 14, 2004 09:49 AM

ご指摘ありがとうございました。
添付文書を再確認したところ、小生の間違いが判明しましたので早速訂正いたしました。

Posted by: yuki : April 14, 2004 09:46 PM

獣医師の発した記事は信憑性のあるものとして、他のサイトでもリンクされ利用されがちです。いまだに、狂犬病予防法が動物のためではなく人間のために作られたことを理解できない人たちがいます。それらの人たちにとっては、「狂犬病予防接種が無駄なもの」「動物にとって害のあるもの」と理解されがちです。また、獣医師の発した記事を自分の意見誘導に利用しようともします。
「このサイトは個人開設であり、記載している情報は、私が獣医師として得た情報に基づくもので、勤務先や所属団体とは一切関係がありません。また、医学的な診断や治療を目的としたものではありません。診断、予防、治療などに関するご質問は、必ず動物病院にご相談ください。」とトップページに記載されていることは責任所在を明確にすることについて大切なこととは思いますが、発表記事に関して責任が無くなっているわけではありませんので、慎重な記事をお願いしたいと思うのです。

Posted by: 修正ありがとうございます。 : April 15, 2004 10:23 AM

私は狂犬病ワクチンや他のワクチンを接種することに全面的反対ではありませんが、犬を愛する者として1年に一度と義務付けられている事には不満があります。せめて3年に1度と法を改正していただきたいと願っています。狂犬病がとても恐ろしい病気だとゆうことは間違いありませんし、だからこそ接種することが必要なことも理解できます。しかしワクチンがどれほど強いものかとゆうことは一般の飼い主にはわからず、獣医師からの前もってのカウンセリングもないまま体温もアレルギーの有無も調べず、義務的にすまされる現状には怒りが込み上げてきます。このようなことはワクチン接種の注意事項として記載されていることではないのですか?もちろんそんな儲け主義な獣医師ばかりではありませんが、悲しいかな私が暮らしている市では信頼出来る動物病院は1つもありません。1年に1度のワクチンが義務付けられていることにたいして、獣医師としての責任がしっかり守られているかどうかも1年に1度徹底して指導していただきたいものです。

Posted by: ゆき : May 14, 2005 11:48 AM

ゆき様:

コメント有難うございます。
おっしゃられるように、「獣医師からの前もってのカウンセリングもないまま体温もアレルギーの有無も調べず、義務的にすまされる現状」がいまだにあることに小職も強い問題意識を持っています。
動物医薬品検査所(通称、動薬検)のウェブサイト http://www.nval.go.jp/ でも、平成14年から3年間で35例の狂犬病ワクチンの副作用報告が残念ながらなされており、その中にはアナフィラキシーショックなども多く含まれています。
朝まで健康だったワンちゃんを、1年間病気から守るために動物病院に連れて行ってワクチンをうってもらい、その日の内に亡くしてしまった場合、飼主さんはなぜワクチンをうったのかといくら後悔してもしきれるものではありません。また、なぜそのようなリスクがあることを最初から獣医師が教えてくれなかったのかと怒りをこみあげることは同じ一飼主として考えれば当然だと私も思います。

一般に、ワクチンは、自分の体内には存在しない異種タンパク質を注射して抗体を作らせるという予防方法ですから、既往症など問診を十分にすること、ワンちゃんの体調を十分に判断することなどが、接種前に必要なことはいうまでもありません。
最近では、集合注射で狂犬病を接種するのではなく、動物病院で個別注射する飼主さんが増えてきているという情報があるのも、そのような事情や炎天下の過酷な状況下でワンちゃんにワクチンを打ちたくないという飼主さんの意向もあるのだろうと思います。

さて、狂犬病ワクチンの接種回数に対しては、3年に1回で良いとするワクチンや経口投与できるワクチンが海外で使用できる状況などから、何年も前から日本の獣医師の中でも、接種回数について何度も議論がなされています。海外でも、病気予防の核となるコアワクチンは毎年予防して、それ以外は3年に1回で良いとする意見が優勢な国とそうではなく全て毎年予防すべきとする国があり、今も各国で事情は異なります。
しかし、その前に考えなければならないことは、日本ではワクチンの接種率が低過ぎるということです。
隣の中国では、毎年1,300名以上の人が狂犬病にかかって命を落とされています。ロシアにも、北朝鮮にも韓国にも発生があります。
BSEが、鳥インフルエンザが日本に入ってきた時のパニックを思い出し、それを狂犬病に当てはめた時、私は身震いがします。
ペットフード工業会からの予測飼育頭数と、ワクチン検定数量(ワクチンは国家検定されてから出荷されます)から予防率を算定すると40%程度にしかなりません。
厚生労働省からの説明では、日本に狂犬病が入ってきてもその地域で抑えきるためには、ワクチン接種率が70%以上(望めば80%以上)必要であるとのことです。その差があまりに大き過ぎるので、狂犬病接種の重要性を訴え続けております。

しかし、接種されていない飼主さんが60%もおられる状況下で、接種する意欲がある飼主さんのワンちゃんがもしワクチンの副作用でなくなられてしまったら・・・、私もそこに忸怩たる思いがありますし、矛盾も感じます。

仰られる通り、獣医師の責任は徹底しなければなりません。そして、60%の飼主さんに対しても、狂犬病接種が人も動物も守る重要な行為であることを意識してもらわないといけないと考えております。

今後ともお気付きの点がありましたら、ご連絡をいただければ幸甚です。

Posted by: yuki : May 15, 2005 12:43 AM

御丁寧に返答頂き有難うございます。私はペットグッズのお店を営んでおりますが、オーナーとのお話ではいつも残念で腹立たしい思いになります。それは狂犬病やワクチンのことだけではなく、愛しくてたまらない愛犬(動物)にもかかわらず犬に対しての知識もなく、また深く知ろうとしないオーナーが多すぎるからです。獣医師だけでなくオーナーにも無責任な方は増えているのも事実です。先日、狂犬病についてお話したところ、ワクチンを打たない理由に「小型犬だから」「噛み付かないから」という返答が多くありました。狂犬病ワクチンを打たないオーナーがどうしてこんなにも多くあるか・・・その理由は何だと思われますか?

Posted by: ゆき : May 15, 2005 11:50 AM

ゆき様:

メール有難うございます。

> その理由は何だと思われますか?

さぁ、何故でしょうか? ゆきさんの分析をお教えいただけますか。

統計では、飼育頭数の増加に伴って飼育軒数(すなわち、オーナー、飼主さん)の増加もあり、飼育経験の乏しい飼主さんも増えているように思います。

また、個人的には、子供の頃に動物を飼育した経験がない若い飼主の方が最近増えているように感じます。
ただ、そういう飼主さんの置かれてきた環境をわれわれが責めることはできません。マンションなどで飼いたくても飼えなかった家庭も多くあったかと思います。

そのため、獣医師会の中では獣医師によるボランティアで学校飼育動物委員会を結成して、子供たちが動物を家庭で飼えない分、幼稚園や小学校などで動物に接して、動物の温かさや命の大切さ(人間も含めて)を知ることができるような状況をつくろうと学校の先生と協力して奔走していらっしゃる先生方もおられます。一昨年の鳥インフルエンザの発生の際に、各県で学校を巡回して、一羽一羽健康検査をしたことは新聞やTVで報道もされましたのでご記憶のことと存じます。

話が外れてしまいました。すみません。

ワクチン接種が普及しない理由と解決策について、もし一緒にペットグッズおよびペットショップ、それに飼主さんも交えて一緒に考えていけたら、素晴らしいことと存じます。

ぜひご意見をお聞かせいただければと存じます。
もしお話しづらい内容であれば、このブログのコメントではなく、メールでも結構です。


Posted by: yuki : May 16, 2005 12:02 AM

狂犬病が 室内小型犬に発生したことがあるのか。
いわゆる 血統書付きのチワワ ダックス等で 狂犬病が 世界のどの国で 発生したことがあるのか知りたい。
危険ばかり言い立てて 経済的合理性にかけていることはないのか。全世界で 全く起きたこともないことを 愛犬家に法律だからと 強制するのは前近代的だと思う。血統書付きの 屋外犬は 予防法の通常時の処置は絶対必要ではあるが。
勿論 法律は知っているが これは 昭和26年制定で 今みたいに 室内犬の 存在を 考えてできた法律とは おもえない。室内小型犬には 狂犬病予防法にいう 発生時の処置だけでいいと思うがいかがかな。 

Posted by: 谷口  馨 : June 28, 2005 04:51 PM

コメント有難うございました。
仰られるように、血統書つきのチワワやダックスで発生した国があるかどうかは、小職の人脈を通じて調べてご連絡したいと存じます。
狂犬病というウイルス感染症が、犬の他の伝染病、パルボウイルス感染症やアデノウイルス感染症などと異なり、やっかいなところは、犬だけの病気ではなく、人獣共通感染症(人と動物の共通感染症、Zoonosis)であるということです。
お隣の中国では、狂犬病は中国における感染症のうち最も死亡者の多い疾病であり、毎年1000人以上の方がこの病気で亡くなっているとのことです。
http://www.chongqing.cn.emb-japan.go.jp/renew-jp/kyokenbyou.htm
(在重慶日本国総領事館より)
日本では、幸い長年、狂犬病の発生がありません。それは、島国であるという地勢的な利点がもちろんありますが、日本では狂犬病予防法が機能しているから、だということも言えるとペットポータルでは考えます。
室内で飼育されていることは感染を防ぐ上では、大きなメリットですが、飼い主さんが持ち込む可能性があることも否定できません。上記のサイトでは、「弱ったネコを看病しようとして狂犬病に感染した」事例が紹介されています。
パルボウイルス感染症でも、飼い主さんが誤って道路の犬の糞を踏んでしまったために、靴の裏にたまたまパルボウイルスが付着して、自宅から一歩も出たことがない子犬が感染してしまい、子犬が死亡した例も見聞きしています。
小職は、公衆衛生を専攻してきた獣医師なのですが、獣医師は動物の健康ももちろんですが、人の健康の維持にも大きな役割を担っているとの信念をもって仕事をしております。
それは、日本で口蹄疫が発生したとき、BSEが発生したとき、鳥インフルエンザが発生したときの日本国中の獣医師の対応を思い起こしていただければ、ご理解いただけると思います。
「狂犬病が日本で発生したら・・・」のカテゴリーにある記事22編をお読みいただければお分かりいただけると存じますが、小職は、飼い主の方々の負担はもちろんのこと、飼い犬の負担や副作用も考慮に入れて、記事を書くことを心がけております。

Posted by: yuki : June 28, 2005 10:25 PM
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